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児童労働


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インドは貧しさのために学校に行くことができず、
幼い頃から労働に従事させられる児童労働者の数が推定6000万人と、
世界で最も多い国だと言われています。

これはコスモニケタンのあるカルナタカ州の州都バンガロールの
工事現場で見かけた看板です。
作業現場での飲酒を禁ずる呼びかけとともに、
児童労働禁止という文言が掲げられています。


コスモニケタンの近辺は貧しい農村地帯で、
たくさんの子どもたちが家を助けるために仕事をしています。
町のマーケットでは、子どもたちが台車を押して物を売る姿をよく見かけます。


また目に付かないところでは、
多くの工場で、幼い子どもたちが掃除などの雑役をしているのだと聞きました。

コスモニケタンの校舎の近くでも、
働いている幼い子どもたちをほぼ毎日のように見かけます。

この子はまだプライマリースクール(小学校)の低学年ぐらいだと思われますが、
棒を手に持ち、羊の群れを管理していました。


この写真を撮ったのは、学校で授業が行われている昼過ぎで、
学校のグラウンドから二、三十メートルしか離れていないところです。

同じ年齢の子どもたちが楽しく学校で学んでいる横で、
こうして仕事をしなければならない自分の境遇を、
この子はどんなふうに感じているのでしょう。
そのことを思うと胸が痛みます。

これも上の写真と同じ日、同じ時刻に、
やはり学校のグラウンドのすぐ近くにある畑で撮りました。


家族とともに食用の草を採っている女の子たちですが、
写真を撮りたいと言ったら、みんな喜んで集まってくれました。
その明るさにほんの少し救われる思いがします。

IT大国インドは豊かになってきたとは言え、
その恩恵に浴することのできない極貧の暮らしをする人たちは、
まだまだ数多く存在しています。

貧しい暮らしをし、学校に行くことができなければ、
大人になっても自分の望む仕事に就くことはできず、
その貧困の連鎖は、いつまで経っても途切れることなく続きます。

子どもたちが学校に通って学ぶことができるということは、
その子の基本的人権に関わる大切な問題です。

貧しい子どもたちに教育の場を与えるコスモニケタン日印友好学園は、
ここインドではきわめて大きな役割を担っています。



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