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コスモニケタンのあるビジャプール地区の季候の特徴は、
年間降水量が少ないことと、
常に風が吹いているということです。

朝方はほぼ微風や無風に近い状態の時が多いのですが、
日中は強い風が吹くことがよくあり、
嵐のような強風に見舞われることも珍しくありません。

それはこの場所が標高五百メートルほどのところに位置し、
見渡す限り山や障害物のない平原であるということが、
大きな理由なのだと考えられます。

なだらかな起伏はあるものの、
学校から東西南北どちらを見回しても山がまったく見えないというのは、
日本だとなかなか見られない風景です。

風の強い乾燥地帯のため、常に砂埃が立ち、
部屋でも窓やドアを開けていると、
いつのまにか床にうっすらと砂埃が溜まっています。

学校でも子どもたちはいつもほうきを持ち、
砂や葉っぱ、お菓子のくずなどを掃除しています。


けれどどんなに強い風が吹いていても、
子どもたちはそんなことをものともせずにはしゃぎ回っています。

プライマリーの子どもたちはビーチボールを追いかけるのが大好きです。
風に吹き飛ばされるボールを追って大歓声を上げている姿を見ると、
子どもたちの喜びを感じる力はものすごいものだと感じます。


子どもは風の子、
コスモニケタンの逞しい子どもたちは、
風よりも、ずっとずっと強いのです。



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