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コスモニケタン日印友好学園に通ってくる子どもたちの約8割はヒンズー教徒で、
そのほとんどがベジタリアンです。
彼らは肉、魚、卵を口にすることはありませんが、
乳製品は摂っています。
インド人は砂糖やミルクのたっぷり入ったものすごく甘いコーヒーやチャイが大好きで、
いつも食べている甘いお菓子にもミルクはたくさん使われています。
子どもたちの家の多くは、
家の外や中に牛や水牛、山羊を飼っていて、
そこから作ったミルク、バター、ギー(牛乳から作った純粋な油)を日常的に摂っています。
(下の写真に写っているのは雄牛ですが・・・)
インド人の食生活はきわめてシンプルです。
そしてワンパターンで、ほとんど毎日同じものを繰り返し食べています。
インド人の主食はご飯(白米・長粒種)と小麦の全粒粉で作ったチャパティーです。
それに野菜を炒めたもの、
そして野菜を煮込んで作ったサンパルと呼ばれるスープのような、
薄いカレーのルーのようなものをかけていただきます。
コスモニケタンに駐在し、
子どもたちや先生方と毎日質素なベジタリアン生活を送っていますが、
不思議とそれを苦痛に感じたり飽きることがありません。
『郷に入っては郷に従え』という思いが根底にあるのかもしれませんが、
時折お腹を下すことがあるものの、
インドにいる時は体調もよく、
インドの食生活を体が喜んでいるのを感じます。
それはインドの野菜を始めとする食材にとてもパワーがあるのと、
主に辛いものが多いのですが、
料理に多用される香辛料が体に活力を与えているのではないかと思われます。
インド人の味覚は、極端に甘いものと極端に辛いもの、
この両極に偏っているように感じます。
けれどこれがインドの食文化であり、
インドの気候風土にマッチしているのでしょう。
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