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7月3日 カニャクマリへ


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今日はサンカランコービルを離れ、
インド最南端カニャクマリに移動することになりました。

現在カニャクマリのホーム、ジオンプラムの主であるスギルタンは、
中東オマーンの首都マスカットでソフトウェアの仕事をする息子スジープを訪ね
留守にしていて、10日に帰国予定です。

インド亜大陸カニャクマリの南に突き出たコモリン岬を
東側を少し北に上っていくと、スギルタンの持つプライベートビーチがあります。
そしてそこをさらに何キロか北上すると、
クダンクラムという原子力発電所があり、そこが現在大きな問題となっています。
  <クダンクラム原子力発電所 - Wikipedia>

今は反対運動で集会を開いただけで逮捕者が出るらしく、
外国人の自分がその近辺に行くだけで
警察から問い合わせがある可能性があり、
その時にスギルタンがいないとキチンと対応できない心配があったのですが、
今は弟のスレッシュがカニャクマリに滞在しているので、
やっと受け入れられるという連絡をもらいました。





たぶん今回のインド滞在では最後になるであろう朝のお勤めを終え、
サンカランコービルのバスターミナルへ行くためのオートを呼びました。

実は小さな田舎町サンカランコービルで昨日大物政治関係者が殺害される事件があり、
昨日は警察によるバスへの検問がかなり厳しく行われていたそうです。
今日もまだその余波が続いていて、
カニャクマリ方面への直通バスは出ない可能性があり、
オートも朝早くはなかなか呼ぶことができませんでした。
大国インド、いろんなことが起こります。

二十分ほど待って隣の村からオートがやって来ました。
大きなトランクケースを座席の横に積み込み、
お寺の人たちと別れを告げます。
南無妙法蓮華経



オートだと町まで快適に行くことができます。
料金は隣村から来たので少し高くて120ルピー、約200円です。



逆さまに積み込んだトランクケースを眺めていて、
角に四つあるキャスターの内のひとつが壊れていることに気が付きました。



どうりで引きずっている時に重く感じた訳です。
このトランクケースを持ってインドに来るのは二回目で、
一昨年カンボジアに行く時にも使いました。
他にも清水十輝くんの二回のインド行きにも使ったので、
今回が五回目の使用です。

キャスターはケースの命です。
これだけ直すことはでるのでしょうか?
誰か直す方法があるのだったら教えください。

ちなみにインドなら器用な職人がたくさんいて、
安くてキチンと直してくれる所があるんじゃないかと思ってタンビに聞いたのですが、
残念ながら答はノーでした。
リトルプロブレム☆です。



サンカランコービルのバスターミナルからは、
カニャクマリ近郊の大きな町ナガラコイルに直接行くバスは出ていませんでした。
仕方がないので途中の大きな町であるトゥルネルベリまで行くパスに乗ることにします。



バスを待っている間、いろんな食べ物を売る人とともに、
物乞いをする乞食も二人入ってきました。
一人は赤ちゃんを抱えた女性、もう一人は盲目の男性です。

お金を渡していいものかどうか思案したのですが、
近くの席の女性が10ルピー札を渡しているを見て、
自分も手持ちのコインを手渡しました。



インドのバスは必ず車掌さんが乗っていて、
その人が目的地に応じた切符を販売してくれます。
お札を種類ごとに分けて指に挟み、手際よく切符を売りさばく姿はいつ見ても見事です。





道路の向こうには風力発電機が建ち並びます。
風の弱い日は、羽が停まっているものも数多く見受けられます。



一時間ほどしてトゥルネルベリの町に着きました。



ここはサンカランコービルよりも大きな町で、
バスターミナルも大型です。
本当にここまで一時間くらいだったかな?
インドにいると少しずつ時間感覚に無頓着になってきます。



普段は冷たい飲み物を口にしないので、
たまに飲むと最高です。 (^o^)v



朝は特にローフードの果物が健康的です。
たくさんの果物を売っている店にあったフルーツセットを買いました。



こんなのがひとつ20ルピー、三十数円です。



ナガラコイルには直通バスで行きました。
偶然なのか、ちょうど座席がすべて埋まっています。



最初は一番後ろの座席に座り、
大きなトランクケースを座席の上に載せていたのですが、
それを通路の上に置くよう車掌さんに指示され、
また満席になって席からケースが離れてしまったのですが、
ケースのすぐ横に座った若い男性が、ケースが倒れないよう、
バスが走っている間中それに手を添えていてくださいました。
感謝です。

その男性はスマホとガラケー(と言うのかな?)二台のケイタイを持っていましたが、
ガラケー(普通のケイタイのこと、インドのものはほとんど小型です)を使う際、
裏蓋を開け、財布から別のSIMカードを取り出して差し替えていました。
日本ではそんな光景を見たことがありません。

ナガラコイルまでは新しいバイパスができていたので快適でした。
インドのハイウェイは日本と違って完全に民家や一般道とは隔離されていません。
ですから路上を人が横断したり自転車が走ったり、
牛がのそのそと歩いていることだって珍しくありません。
また町中を通る時は人牛車が混然となってしまっているので、
ちっともハイウェイではないのです。

けれどバイパスはほとんど人気の無いところを突き進むので、
快調に飛ばすことができるのです。


トゥルネルベリから一時間半ほど(だったかな?)でナガラコイルに着きました。
何度も来た見慣れた景色です。

それとバスを下車する時、座席の上に財布が落ちているのを見つけました。
男性用の札入れです。
すぐに大きな声で誰のものか声をかけたところ、
すぐに一人の男性か自分のものだと名乗り出てきました。
よかったです♪




重いトランクケースを引きずりながら、
電話機のある場所を探します。

途中の店先で見つけたあの美味しい赤いジュース、シロップと呼ぶのが適切かな、
それがあったので、すぐに一杯注文して飲んでみました。





水で薄めてコップ一杯10ルピー、約17円です。



飲んでみて、たしかに美味しいことは美味しいですが、
感動するほどの美味さではありません。
ちょっと記憶間違いだったでしょうか。

公衆電話を見つけました。
STDというのが電話機が置いてある印です。
ここで普通の電話機から電話をかけ、後で指定された料金を支払います。



スギルタンの奥さんに電話をし、迎えに来てもらうことにしました。

15分ほど待っていると、
顔に見覚えのあるアンブマナイの運転手の方が近づいて来ました。
そして車の所に行くと、
スレッシュを除くスレッシュの家族全員が乗っているので驚きました。
みんなでチェンナイからバスに乗って先日来こちらに来ているとのことです。


カニャクマリ近郊は見慣れた懐かしいところが多くあります。
山の麓に見えるのは大学だそうですが、
この建物も三年前に見た記憶があります。



しばらく車を走らせて、
スレッシュの奥さんのお母様がおられるお宅に行きました。



広い庭にはものすごい数の水槽が並んでいて、
さながら水族館のようです。



鳥小屋もたくさんあります。



ランチはお弁当箱に入れて持ってこられたご飯やおかずをいただきました。



う〜ん、やっぱり美味しいのでついつい食べ過ぎでしまいます。



タンビも大食漢で、以前会った三年前より確実にヴォリュームアップしています。
たぶんお父さんたちのようなお腹になるのでしょう。
インド人は太ることに対して男女ともほとんどノープロブレムです。







廷内には椰子の木もたくさん茂っています。







これは車で持ってきた椰子の実です。



これをひとつずつカットして、中の果肉を取り出します。



インド人は刃物を使うのが上手です。
たぶん幼い頃から使い慣れているのでしょう。



果肉はこの壺の中に集めます。
インドではこの形の金属器がポピュラーです。





椰子の実は大きさによって果肉の詰まった穴がひとつのもの、二つのもの、
三つのものがあります。



作業を見学している時、
ケーキを一切れ持ってきてくれました。
一口食べてビックリ、めっちゃくちゃ美味しいのです♪♪♪
あまりに美味しいで、囓りかけの状態で写真に撮りました。



ケーキの中の黄色い粒はバナナです。
美味しさを言葉で表現するのは難しいのですが、
ケーキの中の素材すべてが強烈な自然さでうま味を主張し、
口の中いっぱいに芳醇な味と香りが広がります。

これは作り方が優れている以前に、
その素材自体に濃厚で自然なうま味があるからなのだと思われます。
このケーキを買って帰り、日本の知り合いたちを驚かせたいです。

今度はさっき集めた椰子の果肉を使ったジュースが出てきました。



これも一口飲んでビックリです。
これ、この味です!! 最高に美味しいと感じていたのは♪♪
きわめて芳醇な香りと甘み、これも日本では経験したことがないものです。

これの元となるシロップを見せてもらいました。
やはりそうです。 さっきナガラコイルのバスターミナルで見たものと同じ、
ラベルにはノング・サルバースと書かれています。



これは椰子の実と果肉と合わせると最高の味を引き出せるのですね。
このシロップも持って帰りたいですが、
たぶん日本ではこのうま味を出すことはできないでしょう。


この家の主のクリストファーがバイクで帰宅し、
自慢の水槽をひとつひとつ案内してくれました
ここにはナマズが何匹も入っています。
彼が自分の持っているニコンのコンパクトデジカメで写真を撮っています。



彼のニコンは中国製、自分が日本から持ってきたデジタル一眼レフには
製造国マレーシアと記されています。
そんなことに興味があるようで、
日本製、あるいは日本で売られているものは品質が高いと考えているようです。

これは巨大なピラニアです。

作ら

アロアナなんかもいて、本当に魚の種類が豊富です。



う〜ん、こりゃ〜なかなかすごいな〜♪
けれど餌やりとか管理が大変でしょうね。



庭には大きなジャックフルーツがたわわに実った木があります。
巨大な果実がこれだけなっていれば壮観です。





こんなにでっかいんですよ♪



自分が大喜びしている姿を見て、
主のクリストファーもご満悦です。



これはコーヒー豆、
南国のインドではコーヒー豆もよく採れます。



クリストファーがジャックフルーツをひとつカットしてくれました。
中はこんな感じでたくさんの房が入っています。
味は水気を少なくしプリプリしたブドウといった感じです。



ジャックフルーツは枝から切り落とすと大量の樹液があふれてきます。



またまたタミル語のテキストで盛り上がりました。



この本は税別1,800円ですが、
インドの感覚では考えられないほど高価に感じられるようです。


クリストファーの家を出て、いろんなところを車で走り回りました。
ここはペットクリニック、動物病院です。



店の前にあったバイクを見ると、キネティックホンダと書かれています。



インドではシンプルなホンダと、
インドの会社との合弁会社であるヒーローホンダ、キネティックホンダ、
この三つのブランドがあるそうです。
それにしてもこのスクーター、昔乗っていたリードじゃないのかな?



三年前に長期間宿泊したフンブマナイホームに来ました。
すべてがとても懐かしいですが、泊めてもらったゲストハウスは、
色がきれいに塗り替えられていました。







アンブマナイのすぐ隣町のコッターラムも何度も自転車で通いました。
ひとつひとつの店が記憶に残っています。



山羊と犬は仲良しです。



途中立ち寄ったガソリンスタンドに、
サービス品質向上の宣言文が掲げられています。



Fast,Quick,Swift,Prompt,Speedy、これらはすべて迅速にという意味、
迅速に燃料を入れ、オイルチェックをし、フロントガラスを磨き、請求書を発行し、
空気も調べて入れてくれるのだそうです。
なんだかインド的じゃないですね。

ガソリンを入れる機械には、
入れたガソリンの量、単価、金額が表示されるようになっています。
けれど数字が合わないような?



ガソリンスタンドにあるゴミ箱がとても可愛いです。
これだけ可愛くしないと誰もゴミをここに入れてくれないのかもしれません。



そしてようやくカニャクマリのホーム、ジオンプラムに着きました。
ここにもたくさんの子どもたちがいて、すぐに仲良く交流してくれました。



そしてカメラも早速子どもたちに取り上げられました。 ^^☆



ジオンプラム、スギルタンの自宅の食卓です。
ここでインド流のの激甘コーヒーをいただきました。



ホームの中を歩いていると、
懐かしいティチャー(左)と出会いました。
彼女は「ハ〜イ♪シャッカ〜イ♪」と名前を覚えていて声をかけてくれます。



彼女の名前はジェニファーと記憶していたですが、
ジェニラーというのが正しい呼び方だそうです。
インド人の名前の読み方は日本人にとって難しいです。

掃除している女の子を撮りましたが、
恥ずかしがってなかなかいいショットが決まりません。



ジェニラーに懐かしい写真を見せてあげようと、
5年前と3年前にここを訪れた時の写真や動画を見せました。
すると女の子たちが大勢集まってきて、
画面に出てくる子どもたちの名前を呼び合って大騒ぎです。



ここでもノートパソコン(英語でラップトップ)が大いに役立ちました。
今回撮ったたくさんの写真やビデオも、
将来また昔を懐かしむ材料になるかもしれませんね。
それを期待します。

男の子たちは強烈なパワーでまとわりついてくれます。



何枚か写真を撮り、それで解放してもらうのです。



女の子も最初は恥ずかしがっていましたが、
一人が写真を撮って欲しいと言い出すと、
全員一斉にカメラに向かってきました。



さっきホウキで掃除しているところを撮った女の子も、
右端で嬉しそうにしているでしょ。 ^^☆


夕食はチキンの入った焼き飯、チキンブリアーニです。



インドの食事はきわめて数少ないメニューの繰り返しですが、
素材が生きた美味しものなので食べ飽きないのです。
インドの食事はつい食べ過ぎてしまうほど美味しくて、
かつ体に力が漲るパワーフードです。

インドのコカコーラもパワーの入った600ml入りです。
コカコーラは国によってボトルの種類がいろいろあって面白いです。



今日は移動が多くて大変でしたが、
インドのいろんな濃厚な顔を見ることができて満足しました。

カンニャクマリのジオンプラム、
ここは南インドで初めて子どもたちと接したホームなので、
ここに来ると心が落ち着きます。

インドの子どもたちは、いつの時もどの場所でも可愛いのです。 (^o^)v

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