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5月20日 サイクロン


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今日のタイトルはサイクロンですが、
ここカンニャクマリにサイクロンがやって来たわけではありません。
ここから200キロ少々北に行ったマドライには激しいサイクロンが襲ったということで、
ここカンニャクマリもその影響か、
今日は朝から雲が重く立ちこめ、風もワサワサと少し強めに吹いています。

今日はもしかしたらここにも強い雨が降るかもしれないといった雰囲気が漂います。

朝はお菓子のようなプットゥーをいただきました。



プットゥーと小豆のような甘い豆、
スギラがよそってくれたので、砂糖がたっぷりお皿にのっています。
せっかくですが、砂糖は半分以上残してしまいました。

またスジーブが私を撮ってくれました。



撮った写真をカメラ本体で確認しながら、
「いつも同じだ♪」と笑っていました。
それはそうでしょう、違っていたらおかしいです。 ^^☆


朝食後いつものように朝寝をし、10時頃にパソコンを持ってホームを出ました。
風はちょっとだけ強く、雨もほんの少し降り出してきたのですが、
雲の様子からそんなに強くは降らないだろうと勝手に判断し、
スタートしました。

コッターラムのネットカフェに着くと、
なんと今日はネット接続ができないと言うではありませんか。 (☆o☆)
インドのことですからすぐには引き下がれず、
一応理由を尋ねると、ちょっと困った顔をしてモデムトラブルだと答えていました。
明日は大丈夫なのかと聞くと、「たぶん」と答えています。

ダメなものは仕方ありません。
せっかりパラパラと雨が降り出しかけてきた中を自転車に乗ってきたのに残念です。
なかなかあきらめきれないのと、
雨と風の中、自転車をこいで帰るのが億劫なのとで、
しばらく隣の建設現場の作業を眺めていました。



今日はコンクリート打設の日のようです。
エンジン式のミキサーに、鍬とお盆(?)でもって砂と採石、
そしてセメントと水を加えていきます。

どういう理由か分かりませんが、
最初のコンクリートは、明らかに水が多すぎのシャバシャバのものができていました。
それでも誰も何も文句を言わないのは何か理由があるのでしょう、
そんなこんなしているうちに20分ほど経ち、
いよいよあきらめて自転車に乗って帰ろうとしました。

すると道ばたにいた知らないおじさんが、
私にしきりに声をかけてきます。
私を見ながらビルの上を指さすのでそちらを見ると、
ネットカフェのおじさんが私を手招きしています。
どうやらネット接続ができるようになったようです。 (^o^)v

本当にモデムトラブルだったのかどうか怪しいものですが、
できるようになったのは喜ばしいことです。
両手を合わせ丁寧にお礼を言って回線を借りることができました。


一時間ちょっと経って帰り支度をすると、
まだ外はほんの少し雨が降っています。
今日は一時間半で30ルピー(60数円)です。

隣の工事は順調に進んでいるようです。
コンクリートもシャバシャバのものから普通のものに変わっています。



スラブ(フロアー)のコンクリート打設は、
日本なら電動式のバイブレーターでコンクリートを振動させ、
マメ(砕石、コンクリート等がよく混じっていない状態)ができないようにするのですが、
ここインドでは棒で突っつくだけです。



コンクリートも手渡しでのんびりと運ばれてくるので、
それで別段問題がないのでしょう。 ^^☆

雨が本降りにならないうちに、
急いで自転車をこいでホームに戻りました。

ホームには犬が何匹かいて、いつもよく眠っています。
インドの犬は、日本の犬よりよく眠るといった印象があります。
ちなみに私もインドではよく寝ています。 (^^ゞ



お昼にはスギルタン一家は誰もおらず、
私一人でランチを食べました。
一人の時は小盛りです。





昨日集めた椰子の実が、葉っぱで覆い隠されています。
日よけか、盗難防止 ・・・ でしょうか?





ここカンニャクマリはだいたい穏やかな日が多いのですが、
今日は椰子の葉っぱもワサワサと音を立ててそよいでいます。



葉っぱが風で揺れる音は、葉っぱが呼吸している音に聞こえます。

まもなく落下するであろう椰子の葉、
こんなのがまともに当たったらかなり痛い目を見ます。 (☆o☆)





今日は風が強いし、雨がまた強く降り出すかもしれないので、
どこにも行くことができません。
広いホームに一人いて、豊かな自然、あり余る時、
ここでただじっとしていると、
自分はこういう時を心から望んでいたんだという思いが心の奥からわき上がってきます。

「すべては自らが望んだこと」、
その本来当たり前の思いが、ここインドに来てより一層強くなりました。

日本人が旅行をすると、タイトなスケジュールの中、
いかにいろんなことを体験するかということばかりに目が行きがちです。
この私自身がまさにそうです。

けれども悠久の時が流れるインドでは、
自らもまた時間が止まったかのような生活を過ごさないと、
その本質は見えてこないような気がします。

と言っても、私もインドの本質などまったく理解できていません。
ただ無限の時こそが財産だと、
今この瞬間に感じているだけです。

そして今この時を喜べなければ、
永遠に喜びの時など来ないであろうことを感じます。

それが真理かどうか、・・・ それは関係ありません。
ただ感じている、それがすべてであり、それ以上何も必要ないのです。





少し雨が降ったので、貯水槽も水がいっぱいになりました。
水があるというのは心を落ち着かせます。




恒例の昼寝は、今日は風のそよぐ音と一緒です。
どれぐらい眠ったのか、3時頃に目が覚めると、
外の風音が和らいでいます。

もうサイクロン風はおさまったのでしょう、
外の空気の違いでそれを感じます。

どうしようかしばらく考えたのですが、
身支度をし、カンニャクマリまで今日も自転車を走らせることにしました。

蓮池のそばでは、山羊の群れが草を食んでいます。
動物の群れにはどうしても興味がそそられます。
インドではまったく珍しくもないのですが ・・・。



木に繋がれている二頭の白い牛。



この写真を撮っていると、
一人のじいさんが「10ルピー!」と言ってお金を求めてきました。
こういうのはイヤですが、これもまたインドの現実です。

カンニャクマリの町に行くと、これは大きな山車(だし)とでもいうのでしょうか、
それの塗装をしているのに出くわしました。



ニスの臭いがプンプンするそれは、
全面にきれいな装飾が施されています。



二頭立ての馬車を模しているのですね。
見事なデザインです。



インドはとにかく毎日がお祭りムードです。
生きているからには、楽しまなきゃ損ですからね♪

クマリ寺院の前にあった孔雀の木像でしょうか、
これは御神輿スタイルになっています。



ここでまったくインドと関係のない話をひとつ。
昔松江市に住んでいて、当時の家の前が、
島根県で一番古い公文式の先生のご自宅でした。
そこには可愛い五人の子どもたちがいて、
みなとても優秀な子どもたちばかりでした。

下から二番目の、当時幼稚園児だった女の子も、
算数か国語は、たぶん中学レベルのプリントをしていたと思います。
その子と一緒に車に乗って「紳士服の春山」に行くと、
そこに大きく「礼服祭り」と看板に書いてあり、
それを見たその子が「ねえ〜、お祭りだって〜♪」と
ものすごく嬉しそうな顔をしていたのが、
今もとても印象に残っています。 (^o^)v

そうですね、日本ももっとドンドンお祭りをするべきですね、楽しいですから♪

綿菓子売りのお兄さん。



風はだいぶおさまってはいるものの、
岬の波は普段より高く、
ビーチに入る人は、それもまた楽しんでいるようです。



先日買ったナッツが美味しかったので、今日もまた買いました。
本当はいろんなものをすべて食べてみたいです。
試食できればいいのですが ・・・ 。



岬近くの寺院の入り口に書かれていた、
これもレンゴリというのでしょうか。



もっと奥にもいくつかきれいな文様があったのですが、
乞食の人たちが並んでいたので入るのをあきらめました。


カンニャクマリの町を出ると、道はほとんど平坦です。
その道を淡々とペダルを踏んで帰ります。

インドの道路は、スピードを緩めさすためのこんなゲートがよくあります。



コッターラムからカンニャクマリに至るまでの数キロだけで二カ所、
その他以前ご紹介した道路のかまぼこ形の出っ張りも含めるとかなりの数です。
快適に走るにはじゃまなものですが、
なかなか規制の目が届かない、あるいは規制があってなきもののようなインドでは、
こういったスピードを規制さすものが必要なのでしょう。

コッターラムの町の少し手前、洗濯物の洗い場で、子どもたちが遊んでいました。



池で泳ぐたくさんの鴨、おじいさんが棒を振り回しながら鴨の群れを誘導しています。



元気いっぱいのインドの子どもたち、
手には捕まえた魚を持っています。



なまずのような魚です。



おもちゃのような網で魚を追い込んでいましたが、
捕った魚は食べるのだと言ってました。



子どもたち、洗濯物、後ろには鴨の群れも見えます。
インドでは手で人の洗濯物をする職業があります。



遠くの方に、干されている大量の洗濯物が見えます。



子どもたちと別れを告げ、コッターラムの町の雑貨屋さんに寄りました。
カメラを向けると、若い女の子は二人とも逃げてしまいました。 (;^_^A



目のパッチリした賢そうな男の子です。

今日買ったのはインド製の蚊取り線香と石鹸、
どちらも25ルピー(50円ちょっと)です。



ホームに戻り、買った来たナッツを食べました。
先日買ったカシューナッツは皮付きだったのですが、
今日のは皮のない、日本で売られているのと同じスタイルです。



皮のないものは食べやすいですが、
乾燥剤の入っていない密封度の高くない包装では、
中のカシューナッツが少し湿気っていました。
それなりには美味しいのですが、やはり皮付きのものの方が鮮度が高く美味しいです。
ちょうどピーナッツと南京豆の違いのようなものです。

夕食のカレーは、いつもと同じなので、もうコメントのしようがありません。 (;^_^A



右手前のドラムスティックは、縦にしがんで皮を捨てるのですが、
慣れてくると、その一手間が味わいを増すポイントなのだと感じてきました。



スギルタンが、明日は車を用意するから、
早朝ロックアイランドに行ってこいと言ってくれました。

ロックアイランドへのボートは、行列がすごかったり、
タイムアウトでダメだったりで、
今回はまだ乗れていません。

まあ明日は明日の風が吹く、明日の風はどんな風なのでしょう?

 ※ インドにも蛍のような夜光虫がいるのですね、
    現在午前3時ですが、床の上を光を点滅させた小さな虫が這っています。 ^^☆



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