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旅立つ前の奇跡


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今インドでこのページを打っています。

出発するまで怒濤のごとく時が流れ、
何か日本から押し出されるような感じで日本を離れ、
時の流れに身を任せ〜♪
といった感じて、すべてのことに実感がともなわない不思議な感覚です。


関空出発が21日、その前日20日の朝に広島を出る予定でしたので、
19日の夕方、いつもとてもお世話になっている
中村忠之さんという方のお宅を挨拶かたがた訪ねました。

その時たまたま先客がおられたのですが、
私も部屋に入れていただきました。
中村さんは現在79歳の被爆者で、
その日は某全国紙の記者さんに被爆体験の取材を受けておられるところでした。

その新聞記者さんと言葉で挨拶を交わしたところ、
彼女はすぐに私のことが分かったようです。
彼女は昨年7月に広島平和公園のトイレ掃除をした時に取材をしてくれて、
私とも名刺交換し、何度か電話やメールでやり取りをしました。
偶然の再会にビックリです。


19日の夜から20日にかけては、
日本での最後のホームページを更新し、
メールやハガキを何通か書き、旅の準備の最終確認をし、
またまた椅子に座って小一時間うたた寝しただけの状態で朝を迎えました。

朝8時過ぎ、大きな旅行ケースとリュックを背おい家を出て、
広島駅に向かうべく、まだ通勤のラッシュで混み合っている市電に乗り込みました。

大きなケースが他の乗客の邪魔にならないよう気を遣いながら
奥の方へと進んでいくくと、
目の前で熱心にビジネス書を読んでいる紳士の姿が目に入りました。

じっと彼を見ていると、彼は私のよく知る人だということが分かりました。
彼とは一年ほど前までは毎週会って話をする仲だったのですが、
ある突然の事情で彼と会うことができなくなり、
それ以来彼と一度あって話をしたいとずっと願い続け、
その前日も仲間内で彼の話題がでたので、
その思いをより一層強くしていたところでした。

元気そうで、以前よりもより落ち着きを増したような彼と出会い話をし、
とても心が満たされる思いがしました。


思わぬ出会いが二度続き、
これは単なる偶然なのか、
それとも何か意味のある奇跡なのか、・・・
翌日日本を発つまでの間、
もしもう一度このようなことが起こったなら、
これは私に何かを示すための奇跡として受け止めよう、
そう心で思いました。


日本に発つ前日は私の心の原点である天理に行き、
教会(天理教平成講)に泊めてもらうことにしました。



その日20日は月に一度の月並祭というお祭りで、
たくさんの信者さんたちが集う日でした。
懐かしい方たちともお会いし、いろんなことを話し、
この日に行くことができた幸運を喜びました。



午後からは外にテーブルを並べ、
その場で串に刺した天ぷらを揚げ、ビールを飲みながら味わいました。
午前中の雨も上がって晴れ間がのぞくようになり、
気分は最高です。

いつも書いているように、これから宗教のあり方は大きく変わってくることでしょう、
これは時代の必然ですので変えることはできません。
けれどもそんな中、これまでの宗教という形をしっかりと守りながらも、
その魂の救済という原点をかたくななまでに追求していこうとする
ここ平成講の姿勢には心洗われるものがあります。

私の心の原点、故郷であるこの場所から、
また別の意味での心の故郷であるインドに旅立てるのは、
私にとっての最高のコースだといえます。


食事が終わり、部屋で少しくつろいでいる時に、
ケイタイ電話に見知らぬ番号からの着信が入りました。

とてもプライベートなことで、詳しく書けないのが申し訳ないのですが、
その電話の人は、私が最も幸せを願い、
毎日一番長い時間祈りを捧げている人でした。

なぜ突然、しかもインドに行く前日に、・・・
これの意味するところは何なのでしょうか。

ここ数ヵ月間、トイレ掃除をはじめとして、
私の二十四時間は、人様のお世話のために忙殺されたといっても
過言ではありません。
そのお陰で私もずいぶん成長させてもらったのですが、
この奇跡は、きっとそのことに対するご褒美なのだと勝手に解釈をしました。

インドに行くための最高のお土産をいただきました。


出発当日は、10時過ぎの天理経由関空行きリムジンパスに乗りました。
バス乗り場まで先生が車で送ってくださり、
今の天理教の現状などについて詳しく具体的に聞かせていただきました。

私の先生は、神の真理と人間界の現実の狭間を
三十年間真剣に歩んできた人なので、
その語る言葉は鋭く、一切の無駄がありません。

天理教では「理に徹する」と表現します。
私の理と先生の理は少し異なりますが、
真剣に歩んできた道の話と触れ、
私も自分の道をより一層精進して歩む決意が増してきます。


関空で搭乗手続きをしている最中に、
愛と奇跡の人小野春子さんからお電話いただきました。

なかなかインド行きの挨拶ができず、
直前にハガキをお送りしたのが届いたようでした。
それと一昨日前に中村さん宅でお会いした新聞記者さんに、
被爆証言を取材するなら是非小野さんにと紹介したところ、
昨日早速連絡し、明日取材に行かれることになったそうです。

小野さんは昭和20年8月6日、
当時の国鉄広島駅で原爆に遭われ、
その後しばらくは、爆心地近くにずっと留まり、
被災者の救護にあたっておられました。

小野さんは超人ですので、
65年前の被爆当時のことも昨日のことのように語られます。
きっと素晴らしい被爆証言をされることでしょう。
私も小野さんがマスメディアの方と触れる機会を得れたことは、
とても嬉しいことです。

その小野さんに旅の安全を、
電話口を通して祈っていただきました。
日本での最後の時、本当に素晴らしいタイミングでした。

アーメン。



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