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南インド・チェンナイ空港からマレーシアのクアラルンプール空港まで
所要時間は3時間50分、インドとマレーシアでは2時間半の時差がありますので、
時計の針は6時間20分進んで午前5時ちょうどの到着です。
まだ夜明け前のマレーシアですが、
1ヶ月ぶりに降り立ったクアラルンプール空港の美しさに、
インドを離れたことを実感します。
ここから関空に向けての飛行機の出発時刻は午後11時55分、
なんと19時間も待ち時間があります。
待ち時間の間にマレーシア国内に入国できるとのことですので、
入国審査を受け、空港の地下にある駅からクアラルンプール市内に直行している
KLIAエクスプレスに乗りました。
料金はRM35(約1,050円)市内のKLセントラル駅までノンストップで
28分ときわめて快適です。
※ マレーシアのお金はマレーシア・リンギット(RM)、1RMが約30円です。
ものすごくきれいな車内は閑散としていて、
早朝だからでしょう、どうやら乗客は私一人のようです。
KLIAエクスプレスの料金は、インドで飛行場まで乗った列車の料金の約50倍ですが、
料金だけではなく、この快適さの違いは圧倒的です。
黒川紀章設計のあか抜けた近代的飛行場、
そのエレベーターを降りた地下から発車するKLIAエクスプレス、
昨日の車の往来を気にしながらバックを抱えて走り回ったチェンナイ空港とは
まったく別世界です。
KLセントラル駅についてもまだ外は真っ暗です。
とりあえずは改札を出て、手元のガイドブックに載っている
駅近くのホテル(YMCAホステル)を目指すことにしました。
昨夜は飛行機の中で一睡もできず完徹状態でヘトヘトです。 (>_<)
クアラルンプールは近代的な大都市なのですね。
本当にビックリしました。 w(☆o☆)w
クアラルンプールというと、30年以上前の連合赤軍が起こした
クアラルンプール事件を思い出し、
なんだか物騒でとても恐ろしいところというイメージがありましたが、
それは単なる思い込みであったことがよく分かりました。
けれども近代的な街作りで、建物もしゃれた造りになっているので、
自分がどこを歩いているのかよく分かりません。
駅から外に出ようと思っても、車専用のゲートだったり、
隣の建物に遮られていたりと立体的な構造は複雑怪奇です。
とにかく訳も分からず適当に外に出て街を歩き出しました。
インドのチェンナイは都市としては街でも、
ひとつひとつのブロックは町といった感じですが、
クアラルンプールはどの一角をとってもまさにハイセンスな街です。
まだ目覚めぬ街の中でセブンイレブンが明かりを灯していました。
さすがに店の中は日本のセブンイレブンほど整理整頓が行き届いていないようですが、
いろんな生活用品が取りそろえられていて、
パンやお弁当類が日本のものとかなり違ってマレーシア風なのが印象に残りました。
よく分からないまま、あてどもなく歩いているとだんだんと夜が明けてきました。
明るくなってビル群がハッキリと目に入るようになると、
地図を見て自分の居場所がよく分かります。
どうやら目指す方向とはまったく反対に歩いてきていたようです。
疲れ切った足を引きずるようにして逆方向に戻ります。
マレーシアはインド出身の人が人口の7.5%と多く、
そのためインド風の店や建物がよく目に付きます。
これは南インドタミルナード出身の聖人ヴィヴェーカーナンダの寺院で、
ヴィヴェーカーナンダの像を見ると懐かしい気持ちになります。
インド人の中ではタミルナード出身者が80%以上と最も多いのだそうです。
疲れ切った状態でトボトボと歩いていると、お腹の具合がおかしくなってきました。
早く目的地に着かなければ ・・・ 、
道で出会った人に方向を尋ねながら、
なんとかショートステイをさせてもらおうと思っているYMCAホステルにたどり着きました。
ここまでの所要時間は1時間、ガイドブックには駅から5分とありましたから、
めちゃくちゃ遠回りしたことになります。
受付に行って、昨夜は寝ていないので部屋を貸してくれと頼んだところ、
部屋に入れるのは午後になってからで、
短時間のステイでも一泊料金RM180(約5,400円)がかかると言われ、
ちょっとぞんざいなその態度にがっくりきてしまいました。 (o_ _)oバタッ
インドではYMCAの関係者の方たちに世話になったのに残念です。
とりあえずはトイレに行きたかったので、トイレだけ借りることにしました。
人間の生理とは不思議なものです。
あれだけくたびれ果てていたにも関わらず、
トイレをがまんし、それがスッキリしたらなんだか疲れが吹き飛んでしまいました。 (^o^)v
まだ少々は体力が保ちそうです。
街も少しずつにぎやかになってきたことですし、
市内観光に出かけることにしました。
まず乗ったのはモノレールです。
クアラルンプール市内はモノレールや電車などの交通網が張り巡らされていて、
どこに行くにもとても便利です。
切符を買うのもきわめて簡単、きれいに色分けされている案内板から行き先の駅を見つけ、
自動販売機にお金を入れて買うだけです。
どのホームからどこ行きの電車が来るのか、案内表示やアナウンスもバッチリです。
もうこれだけでもインドとまったく違いますね。
自由に好きなところに自分一人で行けるこの感覚、
日本にいるのとまったく同じ、
大げさに言えばまるでスーパーマンにでもなったような気分です。 (^o^)v
ラジャチュランという六つ目の駅で降りました。
降りたところはこんなおしゃれな景色です。
なんというセンスのいい街並みなんでしょう、
いろんなところを歩くたびに感動しっぱなしです。
クアラルンプールはテロリストのいっぱいいる町、
アラビアンナイトに出てきそうな兵士が砂嵐の中で自動小銃を構えているような ・・・ 、
そういった完全にアラブと勘違いしたイメージを抱いていた私の頭は
さっきからビックリしまくっています。 w(☆o☆)w
まずはこの美しい街並みの全容を眺めてみたいと考え、
KLタワーに向かいます。
展望台の高さは地上276m、市内の小高い丘の上にそびえ立つ塔です。
タワーの見える方向に向かって歩いていくのですが、
丘の麓にたどり着いても、なかなかどこから入っていくのか検討がつきません。
道行く人に教えてもらい、ようやっと丘の登り口を見つけました。
坂を少し登ったところに立派な送迎用のリムジンカーが停まっていて、
それに乗せてもらってタワーの入り口にたどり着きました。
すべてが快適、デラックスです。
タワーの下でアイスコーヒーを飲んで一服し、
それからRM20(約600円)の入場券を買って展望台に昇るエレベーターに乗りました。
さすが展望台から望む市内の景色はまさに絶品です。
たぶん夜景もきれいなんでしょう。
クアラルンプールの中心街はそんなに広くはないですが、
立派な高層ビルが建ち並び、どのビルも個性があり、
街と緑が理路整然と一体化していて素晴らしいの一言です。
それぞれ番号が付けられた窓からの景色を、
無料で貸し出してくれた自動案内装置が日本語で解説をしてくれます。
かなり詳しく教えてくれるので、その点は優れものなのですが、
どうも地元マレーシアの人が日本人の書いた原稿を読んでいるらしく、
イントネーションはまあまあですが、
明らかなる読み違いが多々あり、それがすごく面白いのです。 (*^・^*)
『蝶が150種(たね)います ・・・
建設する際(きわ)には ・・・
5年(とし)ごとに ・・・』
こんな感じです。
若い女性のきれいな声でしたが、ちょっぴり楽しい気分にさせてもらいました。
タワーの下に降りると、
無料の自然観察会(FREE Nature Walk)があるという看板が目に入ったので、
申し込むことにしました。
KLタワーは丘の上にあり、タワーの周りは自然がいっぱいです。
タワーの入り口で待っていると、観光客を乗せたリムジンカーが次々と到着します。
さっき私が乗ったのと同じ車、青いベンツのリムジンカーです。
乗り心地ももちろんよかったですよ。 ^^☆
11時スタートということでしたが、時間になってもなかなか呼びに来てくれません。
そうこうしているうちに遠足らしいマレーシアの小学生たちがやって来ました。
ワイワイガヤガヤ楽しそうにしています。
しばらくすると係の人が申し訳なさそうにやってきて、
今回は私の他に参加希望者がいないので、
申し訳ないが小学生たちと歩いてもらえないかとのことです。
申し訳ないことなんかまったくありません。
子ども好きの私にとっては願ってもないことです。
それにしても私はよっぽどちびっ子に縁があるのですね。
元気のいい大きな声の年配男性がガイド役です。
彼の指示に従って子どもたちと一緒に森の中へと進んでいきました。
ガイドさんは慣れた感じで早口に様々な樹木の解説をしてくれます。
子どもたちにはマレー語で、私には英語で、
交互に二カ国語の解説をしてかなり慌ただしく感じます。
英語は私一人だけのためですので、すごく気を遣います。
ですのでガイドの彼には
「森を歩けるだけで十分だから ・・・」と言って、
ガイドさんから離れて列の最後尾を歩くことにしました。
言葉でうまく表現できませんが、
マレーシアの森というのは日本の森とはまたちょっと違った空気で、
とてもキリッした感覚があります。
森の新鮮な空気を吸い、元気のいい子どもたちといるだけでとてもハッピーな気分です。
キノコと男の子、かわいいですね。 ^^☆
一緒に歩いた子どもたちは豊かな家庭の子どもたちらしく、
手にはいろんなお菓子やおもちゃを持っていて、
森の中にいても、どうもそちらに関心がいくようでした。
モノが豊かになると、それだけ他の自然や周りの人間に関心が薄くなってしまいます。
これはいい悪いではなく、仕方のないことですね。
インドの、特にホームの子どもたちが自然の中でのびのびと暮らし、
私に対して全身で関心を抱き、受け入れてくれたのは、
モノや大人からの愛情、そういったものにある意味飢えていたからなのでしょう。
森の中で元気な子どもたちといると、私もなんだか元気モリモリになってきました。 ^^☆
この分だとこのまま寝ないで夜まで保ちそうです。
さっきまであんなにくたびれていたのに不思議なものです。
私の関心はもはや自然ではなく子どもたちです。
すっかり自然観察会が子ども観察会になってしまいました。
マレーシアはブミプトラと呼ばれるマレー人および先住民が、
全人口2,505万人の65.5%を占めていて、
彼らはみなイスラム教徒で、
女性は全員子どもも含めてトゥドゥンと呼ばれるベールをかぶっています。
ベールといってもいろいろとカラフルなものもあり、
顔は見えるようになっています。
今日の子どもたちはみなブミプトラのようでした。
森の中にはこんなかわいいパイナップルが実りをつけていました。
パイナップルは、もっと巨大な木に実るのだと思っていたので意外でした。
タワーをスタートし、森を下の方に向かって下っていった後、
子どもたちは博物館に行くと言って去っていきました。
私はスタート地点に戻り、来た時と同じくリムジンカーに乗りタワーを後にします。
例によってブラブラと街を歩きますが、
クアラルンプールの街はどこをとっても絵になります。
写真には撮れなかったのですが、
オートバイを乗った若者たちが、ジャンパーを前後さかさまにして袖を通していました。
そんなのが流行っているのでしょうか?
遠くにそびえる建物はペトロナス・ツイン・タワーです。
(写真ではタワーがひとつしか見えませんが ・・・ )
高さ452m、1,998年に完成し、2,003年までの5年間、
世界最高の高さを誇っていたそうです。
その下には大きなショッピングセンターがあり、
観光スポットとしては欠かせないところです。
そのショッピングセンターKLCCに行ってみました。
なんと巨大な ・・・ 、そしてセンスのいいことでしょうか ・・・ 、
またまた感激してしまいました。 ^^☆
KLCCは1,999年にオープンし、売り場面積は14万m²、
いろんな専門店や映画館、日本企業も伊勢丹や紀伊国屋などが出店しています。
・・・ KLCCオフィシャルサイト
このショッピングセンターの構造はどこかで見たことがあります。
広島にも最近大型ショッピングセンターがいくつもオープンしましたが、
その中でも最も大きい「イオンモール広島府中ソレイユ」とそっくりなのです。
同じ建築家が設計したのか、あるいは許可をとってマネをしたのか ・・・ 。
イオンモールもかなり大きくきれいでおしゃれですが、
たぶん規模はKLCCの方が大きくてセンスもいいと思われます。
昨日、一昨日は、インド・チェンナイの大きなショップングセンター
スペンサープラザに行きました。
今日はマレーシア・クアラルンプールのKLCCです。
翌日は日本に帰ったのですが、インドに行っている間に私の家のすぐ近所に
「ゆめタウン広島」というのがオープンしていて、そこに足を運びました。
三日続けて三ヶ国の大きなショッピングセンターに行きましたが、
規模、センス、楽しさ、どれをとってもKLCCが最高ですね。
本当に、マレーシア恐るべしです。 w(☆o☆)w
KLCC(ペトロナス・ツイン・タワー)の近くにはきれいな水族館があるそうなので、
今度はそちらに行ってみることにしました。
水族館に行くのはたぶん16年ぶりです。
地下のきれいな通路を通ってやって来たのはKLCC水族館、
さきほど行ったショッピングセンターと同じKLCCの名前を冠しているだけあって
設備も近代的で陳列の仕方にも一流のセンスが感じられます。
子どもの頃よく行った水族館は、
コンクリートの壁の所々に水槽が埋め込まれている、といったイメージがありましたが、
そういった前時代的な水族館とは雲泥の差です。
(北海道 おたる水族館によく行きました。 ^^☆)
照明の落とされた中、明るい水槽で泳ぐ魚たちが浮かび上がって見えます。
まるでジャングルの中を歩いているようです。
この魚は名前を知っています。
アロワナですね。
昔知り合いがアロワナを飼っていて、それを死なせた時は相当落ち込んでいましたが、
今調べてみると、アロワナって(値段が高いという意味で)すごい高級魚なんですね。
ビックリしました。
・・・ アロワナ屋.com
いろんな海の生き物が、自然に近いような状態(を模した形)で展示されています。
けれども一番の圧巻は水中トンネルですね。
日本にもいくつかの水族館にあるのでしょうが、
私が見た、というか体験したのはこれが初めてです。
やっぱり大きなサメは海の王者と行った風格です。
クジラやシャチを実際見たらまたもっとすごいのでしょうが ・・・ 。
足下は動く歩道になっていて、立っているだけで少しずつ景色が変わるのですが、
大人もみんな大喜びで、一瞬のシャッターチャンスを逃すまじと写真を撮りまくってます。
こんな楽しいところ、カンニャークマリのホームの子どもたちに見せてあげられたら ・・・ 、
頭の中にはつい子どもたちの顔が浮かんできてしまいます。
こんなところで遊べたら、それはそれできっと楽しいことでしょう。
しかしここに来られないからと行って不幸なわけではありません。
ホームの子どもたちだって今のままで十分幸せそうにしていたではないですか。
いろんなモノや条件が整わなければ幸せになれない、
勝手にそう思い込んでしまう私は、
まだまだ資本主義の毒にしっかりと染められているようです。
あまりにすごい魚や海洋生物たちの展示にすっかり圧倒されました。
これだけの設備は作るのに相当費用がかかったでしょうし、
また維持するのも大変なことだと思います。
ついそちらの方の計算に頭がいってしまいます。
水族館出口手前にはお土産物を販売しているコーナーがあり、
さすがにセンスのいいものがたくさんあり、
ここでちょこっと買い物をして水族館を後にしました。
外に出ると二つのタワーがそびえるペトロナス・ツイン・タワーが一望できます。
二つのタワーを結ぶスカイブリッジ(高さ170m)は希望すれば見学できるそうですが、
人数限定で整理券が必要です。
しかも時間を指定されるそうなので今回はあきらめました。
しゃれたデザインの高層ビルが数多く建ち並ぶクアラルンプールですが、
まだまだこれから建つビルもあるようで、建設機械の音が中心街にかすかに響いています。
そのしゃれた高層ビルも、豊かな緑に囲まれているからこそより一層映えるというものです。
ペトロナス・ツイン・タワーや水族館のすぐ隣には広大な敷地を持つKLCC公園があり、
近代的ハイセンスな街並みに彩りを添えています。
この公園が広くておしゃれで ・・・ 、形容する言葉を探すのに苦労してしまいます。
広い敷地の中には約1,900種類のマレーシア原生木があり、
全長1.4キロの遊歩道を歩いていると、とても大都会の真ん中にいるとは思えません。
しかもこんな開放されたプールまであるのですから ・・・ 。
プールの横には本格的な遊園地もあり、すべて利用は無料です。
遊園地の路面はカラフルなゴム系の素材でできており、
子どもたちが転んでも安心なようになっています。
細かいところまでいたれりつくせりですね。
子どもが遊んでも楽しいし、大人も一人でもグループでも、
整備された自然の中でゆったりと優雅な一時を過ごすことができます。
こんな素敵なところ、日本の大都市にあるでしょうか?
代々木公園がちょっとイメージに近いかもですね。
もう一度公園に隣接したショッピングプラザKLCCに入ることにしました。
建物に「ISETAN(伊勢丹)」のロゴがあります。
マレーシアには日本の駐在員や旅行者も多いのでしょう。
日本食のレストランがありました。
「日本亭」、「元気寿司」と書かれています。
店の前を通ると日本人らしき家族連れが食事をしていました。
たぶんこちらマレーシアに住んでおられる方なのでしょう。
その広さ、センスのよさはすごいものですが、
なかなか写真では表現できず申し訳なく感じます。
紀伊国屋にはたくさんのマレー語や英語の本が並べられています。
こちらはインドと違い本はきちんと(?)縦に置かれています。
ひとしきりKLCCの周りを散策したので、プトラLRTという電車に乗って
チャイナタウンに行くことにしました。
パサール・スニという駅までの切符を買うのですが、
ここでも表示がしっかりしているのでラクラク手に入れることができました。 ^^☆
駅を降りると対岸のコンクリート壁にカラフルなアートが描かれています。
これはたぶんレ・ミゼラブルですね。
こういったアートは合法的に許可されているのでしょうか?
それとも若者たちが勝手に描いたものなのでしょうか?
いずれにせよ、目に鮮やかなアートは見ていて楽しいものです。
パサール・スニ駅からほんの2,3分歩けば、そこはチャンスタウンです。
マレーシアの人口の25%は中国出身の華人で、
主に商業に就いている言われています。
彼らは経済能力がたくましく、ここマレーシアでも多くの富を蓄え、
そのためマレーシアでは先住のマレー人との経済格差をなくす目的で、
教育、就職、経営など様々な分野でマレー人を優遇するブミプトラ政策が行われました。
● 種族別の世帯当り月額平均所得(リンギット)
|
1970年 |
1990 年 |
1999 年 |
2004 年 |
増加倍率
(1990/2004 年) |
ブミプトラ |
172 |
940 |
1,984 |
2,711 |
2.9 倍 |
華 人 |
394 |
1,631 |
3,456 |
4,437 |
2.7 倍 |
インド人 |
304 |
1,209 |
2,707 |
3,456 |
2.9 倍 |
平 均 |
264 |
1,169 |
2,472 |
3,249 |
2.8 倍 |
マレーシア-格差是正を模索するブミプトラ政策
拓殖大学国際開発学部 小野沢純教授 より
それでもまだ依然華人はマレー人と比べかなりリッチなようです。
しかし部外者の人間の目からすると、
よくこんな非民主主義的な施策が行われてものだと思いますが、
多民族国家ゆえ、民族融和、国全体の経済発展のためには致し方なかったのでしょう。
世界どこに行ってもチャイナタウンというのは活気があります。
客引きの声もやかましいですが、
いろんなもの、たぶん偽コピー商品などもたくさん並んでいる店先には、
ついつい目が引き込まれてしまいます。
店先で売られていた羅漢果ジュースを飲みながら歩いていると、
チャイニーズレストランが目に入り、
お腹もすいていることですし中に入ってみることにしました。
広いフロアーを囲むように何軒かの店が軒を連ね、
どこに入ってみようかと迷っていると超元気のいいおばちゃんに声をかけられ、
半ば強引にその店の麺類を食べることになりました。 (#+_+)
けれども出されたラーメン、たしかカンミとかハンミとかいってましたが、
これの美味しいこと ・・・ !(o^~^o)もぐもぐ
出汁も麺もまさに絶品です。
これがわずかRM5(約150円)とは泣けてきます。
この味はなかなか言葉では言い表しにくいですね。
というのも、日本で食べるラーメンとまったく味が違うのです。
たぶん出汁を取るための材料が、
香味の効いた独自の中国野菜や海産物を使っているのだと思われます。
小皿に入れてくれたラー油みたいな辛い調味料をスープの中に入れながら、
ヒーヒー言って最後の一滴まで食べ尽くしました。 (*≧◇≦)ノ□
「また明日も来てね♪」とおばちゃんに言われたのですが、
残念ながら今夜マレーシアを出国します。
ずっといるんだったら毎日でも来たいですね。 ^^☆
チャイナタウンには、
セントラルマーケットという大きな工芸品や雑貨を扱った店が集まっているところがあり、
そこに何かお土産物はないか探しに行きました。
広い店内はアジアンテイストがいっぱいで、さっき行ったKLCCとはまた別の雰囲気です。
モノもわりといいものが多く、インドと比べると高額です。
衣類、置物、アクセサリー、占い、風水グッズ、とにかくなんでも揃っています。
一通り店内を見た後で二階の端っこの方に行き、
マッサージ店があったので、入ってみようかしばらく看板とにらめっこしました。
すると店の中から女性の方が出てきて、
さかんに店に入るようすすめてくれます。
表の看板は男性のマッサージ師が写っているのですが、
彼女は私の心を見透かしたのか
「レディー、レディー」と女性がマッサージすることを強調してきます。 (*^・^*)
参りましたね ・・・ (;^_^A
1時間かけて全身をマッサージしてRM150(約4,500円)と高いのですが、
少々疲れもたまっていますし、マレーシアの名物ですし、
マレーシアのお金も多少余ってますし、
YMCAホステルでショートステイする代金と比べると安いですし ・・・ 、
と心の中で山ほど理由付けを考えて、
思い切ってやってもらうことにしました。
個室に入り、服を脱いでベットの上に横たわると、
きれいなオネーサンがやって来て、
オイルを肌にすり込みながら全身をくまなくマッサージしてくれます。
う~ん、ホント、なかなか気持ちいいですね。 ^^☆
マッサージの技術が上手いのかどうかはまったく分かりませんが、
ヌルヌルした肌を女性の柔らかい手でもみほぐしてくれるというのは、
それだけで十分に心地いいものです。
こんなこと書いてて恥ずかしいです。 (;^_^A
生まれて初めての全身マッサージですっかり元気を取り戻した私は、
まだ少々時間の余裕があったので、再び店内を散策しはじめました。
するとビックリ、私の名前の店があるではないですか。 w(☆o☆)w
皮や動物の骨で作った工芸品を扱っているこの店はなぜか「Sakai」という名前です。
私がパスポートを出して名前を教えたら、店の人が大喜びしていました。
なんでも、マレーシアにはその昔「Sakai」という名前の立派な部族がいたのだそうです。
ここで何かお土産を買わせてもらえばよかったのですが、
半ベジタリアンの私は、動物性の工芸品はどうも苦手なので失礼をしました。
少し余裕を持ってセントラル・マーケットを出た私は、
来る時に降りたパサール・スニ駅から
飛行場まで行くKLIAエクスプレスが発車するKLセントラル駅に向かいました。
駅のエスカレーターの下には物乞いの男性が座っています。
インドほど多くはないですが、マレーシアにも物乞いをする人がいるのですね。
私がエスカレーターに乗っている間だけでも、若い女性と紳士風の男性の二人が
お金を物乞いの人に渡していました。
『そういう人にお金を渡すことは自立を妨げる行為だ』
などと言う人がおられます。
それが正しいことかどうかは分かりませんが、
さりげなく財布からお金を渡している人の姿を見ると、
博愛精神があってもなかなかできることじゃない、立派だな ・・・
正直こんなふうに思いました。
クアラルンプールの電車チケットはこんなカード型の磁気記録方式です。
こういったところもすごくしゃれていますね。
クアラルンプールも当然ながら携帯電話が普及していて、
ほとんどの大人の人が持っているようでした。
インドもマレーシアのクアラルンプールも日本の携帯電話と形が違うのはもちろん、
着信音のメロディーも日本のものとは明らかに異なっています。
インドのケイタイの着信メロディーは私個人の感想で言うとちょっと幻想的な感じで、
着うた、着メロというものがないからなのか、種類が限られていて、
特によく耳にするパターンというのがいくつかありました。
なんでこんなことを書くかというと、ここクアラルンプールで、
インドのリラ庵主さんが持っていたケイタイと同じ着信音を聞いたからです。
インドとマレーシアは携帯電話の会社か方式か、何かが共通しているのでしょうね。
KLセントラル駅から飛行場までKLIAエクスプレスで一直線です。
しかもKLIAエクスプレスのチケットを買って入場する際に、
この駅で飛行機への預け入れ荷物を渡し、チェックインもできるという
きわめて便利で近代的なシステムになっています。 w(*゚o゚*)w
もう何もかもすごすぎてビックリです。
本当にインドとはすべての面で大違い ・・・ とあまりインドと比べることばかり書くと、
インドがまったくダメな国みたいな印象を持たれるかもしれませんね。
けどインドはインドですごく自然で神秘的でいいところがたくさんあるんですよ。
実際私はインドが大好きですので。 ヾ(´ー`)ノ。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'
飛行機の出発時刻は午後11時55分ですが、
余裕を持ちすぎて8時過ぎには飛行場に着いてしまいました。
いくらきれいで近代的といっても暇を持てあましてしまいます。
レストランで食事をしたり、書店や土産物屋を回ったり、施設内をくまなく散策したり、
いろいろ動き回るのですが、なかなか時間が経過しません。
けれどもよく考えてみたら昨夜は一睡もしていないのですから、
こうして元気に歩き回れるというのはありがたいことです。
もう何時間かしたら日本に着いてしまいます。
一ヶ月という長きにわたった私の海外生活も今日で終わりかと思うと寂しい限りです。
インド、スリランカでは素晴らしい体験を重ねることができ、
そして最後の最後のマレーシアでも乗り継ぎの待ち時間の間に
こんなにたくさんの思い出ができたのですから、こんな幸せなことはありません。
出発前に万が一のことを考えて旅行傷害保険に入ったのですが、
それも使わずにすみました。
これはもうただただ感謝という他ないですね。 m(_ _)m
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