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高みを目指す




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前回「ちょうどの学習」をアップしてから、約一ヶ月半が過ぎました。
あれから今も相変わらず「速読英単語」の読み込みを続けています。

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このテキストは読み応えのある名文が多く、
当初こそ「ちょうどの学習」で楽しく適度な負荷で読み進めていましたが、
ページを経るごとに英文の難易度が上がり、
今はかなり苦闘をしながら繰り返し英文を読んでいます。

ひとつの英文を読み込んで次へと進む目安は、
その英文を英語としてスンナリと頭で理解できるということです。
かなりのスピードで音読し、
それを日本語に訳さずに頭に入るまで続けるのです。

英文の難易度が上がるというのは、
難しい単語が増えるということではなく、
ひとつの文節が長いものが多くなったということです。

長い英文を随時意味を理解しながら英語の語順のまま理解していくというのは、
かなり英語脳を駆使する大変な作業です。

これは70文中43番目の英文の一節です。

Throughtout her ordeal, she held the hand of a rescure worker, who stayed by her side as heavy machinery removed the tons of twisted steel from her crushed legs.

その救助隊員は、重機が彼女の押しつぶされた足から何トンものねじれた鋼鉄を取り除いている間、彼女のそばについていた。



このように語句自体はさほど難しくはないものの、
これを頭から読んでそのまま英文として丸ごと理解するのは、
英語を用いた言語脳トレーニングといった感じです。

てすからひとつの英文を50回、100回読んでも、
なかなか自分が満足いくレベルの理解度まで到達することができず、
ひとつの英文を読み込むのに数日かかってしまいます。
(現在48番目の英文を読んでいます)


こうのような英文を読んでいて思うことが二つあります。
ひとつは、これは元々大学受験用のテキストですが、
受験生はこんな難しい英文を読むトレーニングをしているにも関わらず、
日本人は簡単な英会話すらできないことが多いのは、
やはり読み、書きに重点を置いている今の日本の英語教育は、
大きな欠陥があるのではないかということです。

もうひとつは、自分が英語力として目指すものは、
もちろんこんな英文もスラスラ読めるに越したことはありませんが、
もっと日常的で簡単な英語をほぼ完璧に使いこなせることであって、
このような英文を読むのは学習効率が悪いのではないかと、
少し不安になりました。


ところが、ほんの数日前のことですが、
たまたま手元に「速読英単語」がなく、
久し振りに違ったものをということで、
「究極の英語リスニング Vol.4」を手にとって読んでみました。
Vol.4は、シリーズ四冊の中で最も難しいものです。

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このテキストの英文は、
すべて最低でも数十回は音読し、聴いているものばかりで、
手にとって読むのは一二ヶ月ぶりです。

適当に手にとって開いたページを読んでみてビックリ、
明らかに以前よりもすんなりと英文が頭に入ってくるのです!
内容は主に会話文なので文節が短く、
「速読英単語」の英文よりもはるかに構造がシンプルで理解しやすいのです。

この一二ヶ月、苦労して長い文節の英文を理解するために格闘し、
その結果、知らない間に英文を理解する力、
英語脳が開発されていたようでした。

嬉しくなって「究極の・・・」のいろんなページを開いてみても、
やはり以前よりもハッキリと英文を理解することができるのを感じます。

複雑な英文を繰り返し読み、学習が足踏みしていたように感じても、
着実な学習成果があったようで、とても嬉しい限りです。


今から四十年ほど前、高校生当時の話です。
当時はフルコンタクト空手の極真会館の創設者大山倍達のマンガ、
「空手バカ一代」に熱中していました。

その中にこんな場面がありました。
道場での訓練で、人の頭よりも高いところにある的に向かって蹴るものがあり、
それを疑問に感じた練習生がその訓練の意味を問うたところ、
「普段100の練習をしていては実践で100の力を出すことはできない。
 実践で100の力を出そうと思ったら、
 普段から120の練習をしなければならないのだ」
というようなことを師である大山倍達が述べていました。

今回英語学習を通して、このことを思い出しました。
英語は中学校英語を完璧にマスターしていれば、
簡単な日常会話のほとんどができると言われていますが、
その状態に到達するためには、
中学校英語だけを徹底的に学習するのでは難しく、
その上の高校英語の学習まで進み、
その下の段階をより完璧に近づけるのが現実的です。

それと同様に、より難しい英文、英語表現に当たることによって、
その下にある基礎がより徹底されるのでしょう。


そしてこれは、人生の他の分野、
すべてのことに当てはまるのではないでしょうか。

人間の可能性は無限です。
自分の感じている限界という壁を乗り越え、
その先に進もうとすることで、今抱えている課題を乗り越え、
新たな境地へと進んでいくことができます。

ほんのわずかな一歩でも
確実に一歩前に進めたと感じられることは、
極めて大きな価値であり宝です。

より高みを目指すこと、これが己を知るための最高の方法です。

2018.5.4 Monday

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