トイレ掃除は心磨き
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トイレ掃除が算数で証明できる話


トイレ掃除で算数が証明できる話です。
心の荒みがトイレ掃除でスッキリするという事実。
これまでの実践からして間違いありません。
さて、これを算数で示せば、
  -100×(-3)=+300
ということになります。
心の荒みもトイレ掃除も両方マイナスです。
トイレ掃除というのがプラスなら皆がやるでしょう。
しかしマイナスだから避けるのです。
トイレ掃除というマイナスを引き受け、感謝すると、マイナスの掛け算でプラスになるようです。

さて、マイナスを単なるマイナスとして不平不満を抱くだけなら、
  -100+(-3)=-103
となるだけ。
マイナスを感謝するということはすごいことなのだと算数にて理解できます。

ただマイナスを感謝するようになるには、マイナスの数値が大きいことが必要です。
例えば、 -2 の人は +3 のウサ晴らしで +1 になります。
トイレ掃除がいいというのは分かるが、パチンコでもスッキリする、という人の言い分です。
しかし -100 ぐらいになると、 +3、+5 ぐらいのウサ晴らしではどうにもならない、苦しくてたまらない。
そんな時、マイナスを引き受ける勇気がいただけるのです。
ただ、プラスを得ることだけが是とする生き方の人は、どう説明したところで、+100 の現状に-30 を足すことを引き受ける訳がないのです。
あくまでここでいうプラス・マイナスは、その人の思いを実現するだけで、誰しも人知れず闇の部分は持っているはずです。
その部分が日々の生活の中で生じる出来事への不平不満から肥大化するか、感謝にてプラスに転じるか、それはその人の考え方、生き方によるのでしょう。

どちらを選ぶかは、まさに当人の自由です。
ただ生き方としてプラスだけを求める生き方がベストだと決めつけてしまうと、誰しもマイナスを引き受けようとはしなくなります。
プラスがあちこちに転がっていれば、その争奪戦。
しかしプラスが無くなれば、プラスが無いことへの不平不満を口にして心は荒んでくる。
マイナスに感謝なんて、マイナスの掛け算なんて分かろうともしません。
その人の回路はあくまで
  (+10)+(+20)+(+30)+ ・・・
と、どこまでもプラスを求めるいきかたなのですから。

コツコツ地道にプラス街道を求める生き方は悪いことではないでしょう。
ただその生き方は、マイナスを忌み嫌い、マイナスの人間は自分のようにコツコツやってこなかったからと、内心で笑う傲慢さが生じてくるのではないでしょうか。
そう思うその人の心、実はプラス街道を歩みつつ、心はマイナス街道で苦しんでいる。
こんな人が今の世の大半ではないでしょうか。
損なことは何ひとつ引き受けぬ。
こういう生き方を、戦後皆がし続けてきて、今の荒んだ世となったのでしょう。

人の心とか体というのは、日々汚れるようにできている。
生きるというのは汚れるということなのでしょう。
その汚れを日々きれいにしていく、これが人生なのでしょう。
体はきれいに洗っていくと汚れが落ちます。
日本人は肌を清潔に保つ習慣を身に付けましたが、欧米人は香水で異臭をごまかす習慣。
この違い、それが新旧の日本人の生活習慣にも反映されています。

さて問題は心です。
プラスしか求めない生き方は、日々争い、戦いです。
プラスを求めて心は荒んでいきます。
しかし生きていくのはプラスを手にすることだとアクセルを踏み続けてすり切れ、それで毎年三万人が日本の国から去る現実です。
今こそマイナスを引き受けて感謝する時かと思います。
本来、日本人はそういう生き方を続けてきたのに、敗戦とともにその宝を捨ててしまったようです。
アメリカナイズされた社会の行き詰まりを感じます。

さて、今の世の行き詰まり、実は神様にあっては織り込み済だったのでしょう。
何をしようと、自由という生き方を認めると、欲望のまま生き、いずれマイナスの世となる。
それでも自由な意志で生きるようにされた。
そしてマイナスの極みに至った時、我々にマイナスをプレゼントされるように思います。

その時、不平不満を口にする者は、マイナスの地獄の中で苦しむ。
しかし、そのマイナスを感謝して受け取る者には、大いなるプラスを与えられる。

以前から耳にする「アセンション」というのは、こういうことなのかと思うのです。
マイナスになることが分かっていながら、マイナスを手にした者を救わんと、マイナスを提示される。
これこそ神の計画なのでしょう。
神の救済、これは自ら行動する者を救われるということのようです。
マイナスを通じても学べるように、いやそっちの方がプラスを走った者より深き学びができるように作られたのではないでしょうか。

すべてに感謝、マイナスに感謝。
ピンチはチャンス、負けて勝つ。
一見矛盾するように聞こえることが、ストンと理解できます。
非難や批判で騒がしい世の中ですが、それは不平不満をあおるだけ。
評論家は金儲けになり、それに従って、不平を口にした者がマイナスを拡大するだけのようです。
どんなことでもうかつに口にすると、苦しむのは本人だと学ぶことができます。

今多くのことに不安を抱くばかりです。
何も心配はない。
ただマイナスに感謝して引き受けていくのみだと割り切っていこうと思います。
ならば安心して日々を生きていけます。
神の計画に沿って楽しんで生きていきましょう。

先川孝德 拝                     .

    

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