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2018年2月17日 ・・・ ありがとうございます

身近に使っている言葉でも、
その意味をあまり考えることなく口にすることがよくあります。

「ありがとう」、「すみません」というのは、
日常特によく使う言葉ですが、
ともすると、その使い分けが曖昧になってしまいます。

何か親切にしてもらった時、
つい「すみません」と口から出て、
後になってあの時は「ありがとう」と言った方がよかったなと
感じることがたまにあります。

特に気持ちがあまり前向きではない時は卑屈になっているからでしょうか、
つい何事に対しても「すみません」という言葉を連発してしまい、
後で大いに反省することがあります。

自分の中で「すみません」は、
なるべく使わないよう意識している言葉なのです。


「ありがとう」は、漢字で書くと有り難う、あるいは在り難うと書き、
その意味は、滅多にないこと、あり得ない、存在しえないこと、もの
という意味であり、
そこから感謝の思いが生まれます。

英語では「Thank you」と言いますが、
これは感謝の意味はあっても
“有り(在り)難い”という希少な存在という意味は含まれていません。

日本語の「ありがとう」の方が、より深い世界を表しています。


有り難いの反対は“当たり前”、
毎日ご飯を食べることができるのは当たり前、
人に親切にしてもらうのも当たり前、
そこには感謝の思いはまったくありません。

この時空の真理は深いものほどシンプルであり、
身近でお金のかからない自然なものです。

目の前に山海の珍味を取りそろえ、最高の味付けで出してもらうのには、
多額の費用がかかります。
けれど水一杯、お米一粒を口にして、それが細胞のエネルギーとなり、
生きる力とすることの方がよほど神秘的で尊いことですが、
それには一円のお金も払うことなく、人体はただ黙々と働いてくれています。

最も尊くて“有り難い”のは生命の働き、
自分は毎日鏡を見つめながら、
「生命を有り難うございます」と唱えるようにしています。

生命を紡ぐ、そんな身近で当たり前と感じられることほど
尊く有り難いのです。


そういえば最近、こんなことがネットで話題になっていました。

コンビニのレジで支払いをした時、店員さんにお礼を言ったら、
一緒にいた友人が
「お前店員にお礼とか恥ずかしい事すんなや」
と言ったそうで、その事に対して賛否様々な意見が寄せられたそうです。

<コンビニで店員に対し「ありがとうございます」 お客が会計後にお礼をするのは常識なのか? (J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース>


この「ありがとう」の意味はより理解しているので、
なるべく口に出して言うように心がけ、
頭の中でも結構呪文のように唱えることがよくあります。

では「ありがとうございます」はどういう意味なのでしょう。
これはあまり深く考えたことがなく、
ただ単に「ありがとう」を丁寧な言い回しにしただけかと思っていました。


潜在意識を活用する方法としてよく言われるのが、
人間の潜在意識は想像したものと現実とを区別できないということです。

ですから、
「 ・・・ だったらいいな」とか
「 ・・・ になりますように」といった
否定的な現状を容認する言葉やイメージはダメで、
「 ・・・ です」とか
「 ・・・ になりました」といった
理想を実現した言葉やイメージを持たなければいけないと言われています。

そう考えてみると、「ありがとうございます」の「ございます」は、
御座います、つまり“あります”、“現実です”という意味であり、
これはまさに潜在意識活用法で説かれていることそのものです。

「ありがとうございます」、
この言葉は、“あり得ないもの(こと)が目の前にある”という意味で、
拡大解釈すると、
『夢のようなことがもう実現しています』
ととることができます。


生命をありがとう、身近なことにありがとう、
そして大きな夢よ、ありがとうございます!

2018.2.17 Saturday  
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