ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
 ヨガナンダ > スピリチュアル夜話 > 三年千日



ヨガナンダ



三年千日

石の上にも三年、三年千日、
丸三年という歳月は、ひとつの大きな区切りです。

三年千日というのは一般的な言葉かと思っていたのですが、
天理教の言葉なのですね。
私にとってはなじみ深くてとてもしっくりきます。

今日2012月3月10日、
毎月恒例の公衆トイレ掃除の会があり、
広島市内中心部の袋町公園の公衆トイレを掃除してきました。

広島公衆トイレ掃除の会

参加者は子どもさんを含めて10名、
さすがに水もだいぶぬるくなっていて、
春の訪れとともに、個人的にトイレ掃除シーズン到来を感じます。


私はこの三月で、トイレ掃除活動をはじめて丸三年になります。
三年前の3月14日、昔は広島県内で最も荒れていて、
トイレ掃除を通して立ち直った二葉中学校と、
ここ袋町公園の二箇所のトイレを掃除したのがトイレ掃除活動のはじまりです。

袋町公園の桜は早咲きで、
三年前の3月14日は、きれいな花がボチボチと咲き始めていました。

今年の冬は厳しく、今日10日の時点で
桜のつぼみはようやく膨らみつつあるといった程度でしたが、
同じく公園内にある紅梅、白梅が、少しだけ花びらを開かせています。

丸三年という節目をきれいな花の咲く思い出の袋町公園で迎えたいと思い、
今回の会場を袋町公園にさせていただきました。


トイレ掃除をはじめてから、
本当に奇跡としか表現できない数々のことを体験しました。
しかもそれらには、
すべてトイレ掃除と関係があるのだというサインが含まれています。

この三十有余年、いろんな宗教、気功、風水、超能力の世界と関わってきましたが、
トイレ掃除ほど奥深いものと密接に通じ、
人の心を大きく変革させる力を持つものを他に知りません。

三年前の自分と今の自分を比べてみて、
ずいぶんと心にゆとりが出てきたのを感じます。
感覚は言葉でうまく表現できないのですが、
トイレ掃除によって、心の汚れをいくらか磨き落とすことができました。


今日は三年前、トイレ掃除を初体験した翌日に書いた
自分のページを読み返しました。
  <トイレ掃除に学ぶ>

その時の思いを文章にして残すというのは貴重なことです。
三年ぶりにその文章を読み、
トイレ掃除初体験の時から、その本質的な価値というものを
自分なりにしっかり理解していたのだということにあらためて気づき、驚きました。

やはりトイレ掃除は、私の人生の中で突然パッと目の前に現れたものではなく、
それまでの長いスピリチュアルな活動の総まとめとして、
最高のタイミングで、必然的に現れたものだということを再認識しました。

それまで頭でたくさんのことを学んでいたからこそ、
トイレ掃除の持つ価値を、初体験の時から感じ取ることができたのでしょう。


トイレ掃除をはじめて三ヶ月ほどで奇跡が目の前に現れてくるようになり、
半年ちょっとで心の中に変化が出てきたことを感じました。
一年ちょっと経った翌年にインドに行き、
インド人たちとの接する中でトイレ掃除の効果を感じました。
そして今も、ますます心は軽くなり、より正直に生きられるようになっています。

けれど変化は直線ではありません。
人類の進化と同様階段状であったり、
また波のようでもあります。

今の私も大きな波の中にあり、
乗り越えるべき壁を目の前に見ています。

ここ最近強烈にやるべきこと、やりたいことが増えてきて、
寝不足の日々が続いています。
なかなかホームページを更新する時間も取れず、
こうしてパソコンに向かっている今も、
睡眠不足のために思考能力が低下しているのを感じます。

もっともっと計画立て、時間を上手に使うことができればいいのですが、
元来そういうことは最も苦手です。
また人からの頼まれ事をするのが大好きで、
まったく得にもならないようなことを、
ただ喜んでもらいたい一心で引き受けてしまいます。
これは自分の個性ですので、そう簡単に変えることはできません。

その壁が、今壊れるのか、あるいは倒れるのか、
はたまたそれを飛び越えるのか、
自分にとって未知の体験なので分かりませんが、
もうすぐ新たなステージに立てる予感がしています。

最近何度も書いていますが、
頭に思い描いたことが現実化するシンクロニシティーも頻繁に起きています。
こんなに如実に想念が具現化するならば、
下手なことは考えることができないと、身が引き締まる思いです。

混沌とした現代において、
「最も価値がある」と言い切ることはできませんが、
体を使った下座行であり、
確実に間違いのない道であるトイレ掃除と関われたことを、
とてもとても幸せに思います。


けれどやはりこのことは、言葉でどうやっても表現することはできません。

トイレ掃除の楽しみはいくつかあります。
そのひとつは、掃除をした後は爽快感です。
これはトイレが汚れていればいるほど高まります。
この喜びを是非一人でも多くの人に経験していただきたいです。

そしてもうひとつは、
トイレ掃除をした日に入るお風呂での爽快感です。
疲れた体に染み渡るようなお湯の心地よさ、
その日のお風呂では、
湯船に浸かりながら必ずその日の掃除の様子を思い浮かべます。
一箇所ずつきれいになっていったところを思い出し、
しみじみと喜びに浸るのです。


三年千日、この重みを感じつつ、
この三年の価値を活かせるよう、
次なるステップに踏みだそうと思います。

2012.3.10 Saturday  
ひとつ前へ  ホームへ メニューへ 次へ
Link Free
Copyright 2010 Sakai Nobuo All right reserved.