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歩み<2>

今日貝崎さんから電話をいただき、その中で、
「精魂込めて書いた『自動制御ケーブル』の文章について、
 『すごい』とか『感動した』とかいうメールが全然入ってこない。
 読む人は本当に分かってるんだろうか?」
というようなことを語っておられました。

あのページは私も少しアイデアを出させていただいたページですが、
内容が深遠すぎ、たぶんほとんどの人には理解できないでしょう。
貝崎さんのお気持ち、私にもよく分かります。
私もこのホームページで同様の思いを何度もしてきました。

ネットは広くあまねくいろんな人に情報が行き渡ります。
読んでくださる方はすべてが有り難い存在です。
そしてそれと同時に、本当の真意を理解してくださる方は、
千人読んでくださった中で、たった一人ぐらいではないでしょうか。
私はそんな気持ちで書いています。


音は限りなく深い世界であり、
それは人間の精神的な面に通じています。

その奥深い音の世界であるがゆえ、
それを追求する過程で様々な「いのちの法則」を垣間見ることができ、
それを世界でほとんどただ一人、
論理的、具体的に製品開発に活かしている貝崎さん、ローゼンクランツ
いかにすごいのか、
これはやはり言葉で語って理解していただくのは難しいものかもしれません。


正月が明け、貝崎さんからテスト用として、
ローゼンクランツのケーブルを各種5本ほど送っていただきました。
まずは安価なケーブルからということですが、
価格帯はいずれも数万円から十数万円というものです。

これらのケーブルを現在順次接続してテストしているのですが、
またほぼ最初の段階に止まったままで、
最高の製品を組み合わせた状態には至っていません。

やはりステレオというのは私の人生そのものです。
以前は狂ったように音をよくすることにのめり込み、
いったんはそれを解脱し、ステレオのない状態を長く続け、
今再び目の前に立派なステレオが現われ、
そのステレオからは、これまでどんなステレオからも聴いたことのできなかった
素晴しい音楽が流れています。

これから各種ケーブルを試す過程で、
一歩ずつ確実に音はよくなっていくでしょう、
けれどそれがどんな音なのか、
今現在でも過去の自分が持っていた経験値を超えている音ですので、
これからの音というものはまったく想像がつきません。

これはもう理屈抜きで感じることなのですが、
自分のステレオから流れる音、音楽というのは、自分の人生そのものです。
これまで聴かせていただいた多くのお宅のステレオでもそれを感じました。

だとしたら、こんなに素晴しいステレオを手に入れることができ、
またさらにその状態から大きく向上させるチャンスをいただいたということは、
私にとって今は人生最大のチャンスであり、
そのサインをステレオが知らせてくれているように思えるのです。


今現在手持ちのケーブルの中で、
まだ安価なものを組み合わせた状態で止まっているというのは、
ひとつのパーツを換えただけでもその変化は著しく、
その変化の意味を考えると様々な思いが湧き上がり、
またそれを深く検証するためには、
他の条件を変えて他方面からその意味を探る必要があると思えるからです。

ステレオの音の変化は、私にとって人生の変化、そして成長そのものです。
これを安易に扱いことはとてもできません。
ひとつひとつの段階をしっかりと吟味し、
そこから得られた変化という “恵み” を体全体で受け止め、
少しずつ進んでいきたいと考えているのです。


今の私のステレオは、
スピーカー、スピーカーケーブル、ピンケーブルは理想に近いものですが、
アンプはロシア製の25,000円のもの、
CDプレーヤーはドンキホーテで買った中国製の2,980円のもの、
しかもDVDも再生できるという汎用のものです。

電源ケーブルも音にとってはとても重要ですが、
これも普通の電器屋さんで買ったナショナルのもの、
スピーカーを置いている床は少しぐらぐらする軟らかい畳で、
総体ではまったく理想からはほど遠いものです。

それでもステレオは懸命にいい音楽を奏でてくれていて、
この状態も、今の自分の生き様を象徴しているように感じます。


やはりステレオは私にとって人生の深い意味を表すものであり、
今目の前にあるステレオは、
自分の心のあり方を象徴する具体物であり、
それはまるで『2001年宇宙の旅』に登場するモノリスのようです。



人生を象徴するもの、それは心を映す鏡の存在でもあり、
私にとってはそれがステレオなのですが、
他の人にとってはきっと別のものがあると思います。

それは身近な家族であったり趣味のものであったり、
または犬や猫のようなペット、手をかけている庭の植物や盆栽といった
動植物かもしれません。

そういったものを持てること、
またその存在を意識できることはとても幸いなことです。

人生のよきパートナーであり導きであるそういった存在は、
やはり大切にしていかなければなりません。

身に余るほど素晴しい音楽を奏でてくれているステレオとともに、
これからの人生を歩んでいきたいと思います。


※ 昨日アップしてもらった私のテストレポート第二弾です。
  これからこの目次のページに順次私の音のレポートが並んでいく予定です。

2012.1.17 Tuesday  
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