ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
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ヨガナンダ



歩み

『歌は世につれ世は歌につれ』、
歌と世の中だけではなく、目に見えるもの見えないもの、
様々なものが互いに関連し合い、変化し合いながら時は移ろっています。

今はきわめて変化の激しい時であり、
そういったものごとのシンクロ(同期)の理合いが、
以前より明確に見えてくるようになってきました。

またそのシンクロするものは、
自分にとって大切なもの、
自然の法則に則したものであればなおのこと、
そのパワーは強くなるようです。


私にとって最も大切なもののひとつが音であり音楽です。
特に音に対しては中高生の頃より異常なほどに傾倒し、
頭の中は音のことばかりといった時期もありました。

これは表面的な好き嫌いを超えた
もっと心の奥深いところが関係しているのだと思われます。

今から二十年ほど前、
当時はなぜかたびたび体外離脱をしては不思議なビジョンを見ていました。
その中で一度、自分がたぶん過去世で聴いたであろうという音楽を耳にしました。
体外離脱をし、意識は体の外に抜け出し、
自分の耳元で右と左交互に順番に、
明らかに言語も種類も違う音楽が次々と流れてくるのです。

体外離脱の経験がある方はお分かりでしょうが、
体から離脱している時に経験することは、
睡眠中に見ている夢とは違ってきわめてリアルです。

その時に聞こえた音楽も、
実にリズミカルで鮮明な音でした。
ひとつひとつの音楽の詳細については記憶にないのですが、
一曲、シャンソンと似た音楽があったことは覚えています。

たぶん私が過去世で関わった音楽なのでしょう、
過去世で音楽に関する仕事をし、
その魂の因縁が今世に持ち越され、
異常なほどの音への執着になっているのだと思います。


ステレオでいい音を聴くための工夫というのは、
ただ単にお金を注ぎ込めばいいというものではありません。
ちょっとした工夫や使いこなしが音を大きく左右し、
その人の持つステレオからはその人の人柄が表れてきます。
これは事実です。

またそういったことがあるということは、
音がそれだけ人間の精神に大きな影響を与え、
また受けるものなのだと考えられます。
音の世界は底なし沼の如くどこまでも深いのです。

私はその深い音の世界で様々なことを学ぶと同時に、
果てしないものを追い求める苦しさも十分に味わい、
十年ほど前に人生第二のバブルが崩壊とともに手元のステレオを手放して以来、
オーディオの道からはスッキリと足を洗ってしまいました。

手元にあるのはラジカセかミニコンポ、
それでも十分に音楽を聴くことはでき、
自分にはこれ以上のものは必要ない、
もうあの遮二無二突き進んでいたなあの頃には戻れないとずっと考えてきました。

けれどオーディオに対して完全に目を閉ざしていたわけではありません。
オーディオの深遠な世界から、
大げさではなく、この時空の真理をも探ることができます。
我家で音を聴かずとも、その真理には触れたいという思いで、
世界一のオーディオ職人である貝崎静雄さんのブランド、
ローゼンクランツのページだけは欠かすことなく読み続けています。

貝崎さんを世界一と評する理由は簡単です。
私は文明法則史学と出合って以来、
すべてのものやことの根底に流れるいのちというものに着目してきました。

そのいのちというものが少しずつ理解できるようになるにつれ、
その仕組みはきわめてシンプルであり、美しく、
また秩序だっているということを知りました。

この時空の愛そのものともいえる法則を知らずして、
時代の流れに沿ったもの、
人の心を動かすものが作れるはずがありません。

音もまた然り、音の世界が深遠だということは、
それだけ音が深く人間の心に関与し、
また時空の法則にも直結しているということです。

ですから通常の物理学的常識から脱し、
ものの持ついのちに着目した物作りをし、
その面でのノウハウを誰よりも持つ貝崎さんの作り出す音に、
他の科学技術しか持たない技術者が敵うわけがないのです。


以前は貝崎さんは広島に店舗と自宅を構えて活動しておられ、
私はその時に懇意にさせていただいていました。
店で部品を交換して音の実験をしたり、
九州のお客さん宅を訪問するのに同行させてもらったこともありました。

その後私が愛用のステレオを手放すのとほぼ同時期に、
広島の店やお家は残したまま、東京に本拠地を移してしまわれました。
今から十年近く前のことです。

それ以降、年に一度ぐらいは思い出したようにお電話をくださり、
私の最も厳しい指南役である貝崎から、
「ボランティアばっかりやっとったらいかんよ〜。
 もっとしっかり金儲けせにゃ〜!」
といつも貴重なアドバイスをいただいています。

私のホームページも時々見ていただいているようで、
「あんたの言葉には力がない、もっと真剣に生きにゃ〜!」
とこれまた厳しくかつ適切な お小言 助言を賜っています。


その貝崎さんから最近になってご自分の書かれた文章が届くようになりました。
雑誌の広告やホームページに載せる文章を、
より適切な表現はないかチェックして欲しいといわれるのです。

そんなこんなしてお話しする機会が増えてきて、
最近「清貧の極」でも書いたように、
貝崎さんが設計されたローゼンクランツの新しいスピーカーを導入し、
ローゼンクランツのたくさんあるケーブル類のテストをすることになったのです。

「清貧の極」でも書いたように、
この新しいステレオが家に来たということは、
自分の人生を大きく変えることになるかもしれません。

今そんな予感がふつふつとしているのです。


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2012.1.12 Thurseday  
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