ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
 ヨガナンダ > スピリチュアル夜話 > 道筋<4>



ヨガナンダ



道筋<4>

前々項で、 文章を書き、ネットにアップする意味ということで、
  ・自分の考えを文章という形にまとめ、整理する
  ・多くの人に自分の考えていることを知ってもらう
  ・そしてそれを自己決意表明とする
  ・それを書いた時点での自分の考え方を、足跡として残す
ということを書きました。

それに加えて思うことは、
書こうとするテーマを頭の中で思い描いていると、
それに意識が集中し、潜在意識にその思いがアクセスするからでしょう、
そのテーマに関する情報が突然目の前に現われてくることがよくあります。


最近、宗教のことを考えていて、
その実態や役割というものが少しずつ理解できるようになってきました。
それはその潜在意識にアクセスしたからということとともに、
やはりこれまでの宗教の時代が終焉を迎え、
その本質を明らかにしながら、燃え尽きていこうとしているのだと感じます。

宗教に限らずですが、やはり相対の世界にあるすべてのものは、
それを通していかに学ぶか、いかに感じるかというところに意義があり、
それを絶対視することは危険です。

危険ではありますが、
子どもにあえて熱いやかんに触れさせて、
やけどの怖さを知らせることがあるように、
危険なものも、あえてその道を通ることによって、
体験として、その危険性の本質を理解できるようになることがあります。

「過去は変えられる」のですから、
過去の、絶対視することによって生じた過ちも、
これからの学びの材料として活かしていけば、
それは過ちではなくなります。

相対の世界においては、
過ちですら絶対のものではありません。


地球から見る月の姿は、月齢によって変化します。
満月のように満ちることもあれば、欠けて三日月となることもあります。
また澄んだ夜空に太陽の如く輝くこともあれば、
厚い雲に覆われ、その姿を完全に隠してしまうこともあります。



けれどどんな状態になったとしても、
その月の本質が変わることがありません。
ただ地球にいる人間と月との関係が、その時々で変化するだけです。

宗教(宗教性)は今、欠けゆく月のように、
徐々にその輝きを失いつつあります。

そしてそれとは逆に、新たに生まれようとしているスピリチュアリズムは、
これからますます輝きを増していこうとしています。

輝きとは、そのもの本体から放たれるものであったとしても、
そのもの自体ではありません。
その輝きの量をもってして、そのものの本質を理解したつもりになるのは間違いです。

翳りゆく宗教と輝きを増しているスピリチュアリズム、
これを今現在の輝きだけでその価値を推し量ることはできません。

輝きという光は、ただ目をそちらに向けていれば感じ取ることとができます。
しかし光の当たらない影の部分は、
目を半眼にしたり、フィルターを通したり、望遠鏡で覗いたり、
様々な工夫をしなければ見ることができません。

本質を知るということは、その影の部分にも目を向けるということです。
またそれを見ることが難しいのであれば、
最低限目に見えない影の部分にも何かがあるということを自覚することです。


宗教からスピリチュアリズムに、大きく移り変わろうとする時代だからこそ、
そのふたつのものの影の部分にも着目し、
その本質を理解し、よりいい形でバトンタッチしていかなければなりません。

宗教の影の部分とは、過去に光り輝き、大きな役割を果たしてきたその力であり、
スピリチュアリズムの影の部分とは、
私たちがまだ体験していない未見の危うさです。

この時空は相対の世界、そして時代は陽から陰、
絶対から相対へと価値観が移行しようとしているのですから、
光と影、このふたつを相対的に見つめていくということは、
きわめて大切であり、
これがこれからの時代のキーポイントになることだと感じます。


物事を一面からしか捉えない絶対的思考が、
“過ち” を生む元であったとしても、
さきほど書いたように、将来的に学びとして活かすことも可能です。

けれど今の時代の状況を見ると、
世界や日本は、誰がどう考えても危機的状況であることは間違いありません。
危機的状況とは転換期であることを意味し、
私たち人類に大きな選択と決断を迫られているということでもあります。

たぶん今私たちが決断を誤り、
問題の解決、学びの機会を先送りしたならば、
たぶん数千年、数万年、もっと長い期間、再び転換のチャンスが訪れるまで、
後悔し続けるのではないかと感じます。


エドガー・ケーシーが、
「今、現代に転生している魂は、
 過去ムー、アトランティスが文明の爛熟によって崩壊した時に生きていたものが多い。
 そしてその時に崩壊を食い止められなかったことを悔い、
 今度は同じ過ちを繰返さないようにと再び現代に生まれてきている」
こう語っていた言葉は、正しいのではないかと感じています。

転生の秘密―超心理学が解明する (エドガー・ケイシー〈秘密〉シリーズ (1))転生の秘密―超心理学が解明する
(エドガー・ケイシー〈秘密〉シリーズ (1))

ジナ・サーミナラ 多賀 瑛

たま出版 1985-03
売り上げランキング : 25475

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

今肉体を持ってこの世に生まれ、
大きな学びの機会をいただき、今できることをやっていきたい。

この時代に生を受けたことに感謝します。

  道筋<5> へ

2011.9.21 Wednesday  
ひとつ前へ  ホームへ メニューへ 次へ
Link Free
Copyright 2010 Sakai Nobuo All right reserved.