ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
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落ち込み

外国に行って新鮮な目で様々な光景を目にすると、
気持ちが新たになり、
これまでマンネリ気味だった日本での日常を見つめ直す大きなキッカケとなります。

「よ〜し、日本に帰ったらがんばるぞ〜♪」
今までやってきたことにより力を入れていきたい、
やろうと思ってできなかったこと、
まったく新しいことにも積極的に取り組んでいきたい、
こんな明るい気持ちをわきたたせてくれるのです。


けれど実際に日本に帰ってくるとどうかというと、
外国から帰ってくる時は、たいてい機内泊になったり、
経由地での観光が入ったりして、
かなりの睡眠不足で疲労困憊といった状態になり、
まずはその肉体的疲労を取ることが第一となります。

そして次にはやらねばならない諸事が溜まっていますので、
それを片付けていかなければなりません。

そこまではなんとか気が張っているのですが、
それがすんで一段落すると、
本来はやる気になってバリバリと ・・・ とならなければいけないのですが、
なぜか気持ちが落ち込み、鬱とまではいかないまでも、
かなり無気力な状態になってしまいます。

これは私の心の弱さと言ってしまえばそれまでなのですが、
今回カンボジアから帰ってきて、
最初の四、五日は疲労は溜まっていてもなんとか体は動いたのですが、
それが過ぎると、なぜか心の中に虚無感のようなものが襲ってきて、
何もする気が起こらなくなってしまいました。

これは昨年南インドに行った時にも、またその前にも同様のことがありました。
これはなぜなのか、自分なりに分析してみると、
今回も前回も、ともに文明に対しての絶望感のようなものを大きく感じました。
これが心を暗くした要因のひとつかもしれません。

けれどもそれだけではないでしょう。
外国に行って刺激を受け、自己改革への思いが高まると同時に、
心の中のネガティブな思いが、
なんとか処理して欲しいと言わんばかりに湧き上がってくる感覚があります。

実際日本に帰ってきて、自分にとって大きな決断となることをいくつかしました。
それはとても苦しいことでしたが、
自分の人生にとっては大きな一歩です。
ただしその一歩が前に向かってのものなのか、後へのものなのか、
それを決めるのはこれからの自分自身の生き様です。


苦しい局面に遭遇すると、
人はなんとかそこから逃れようとし、知恵を絞り行動を起します。
私の真我もそれを望んでいるのかもしれません。

日本に帰ってからは、
生活は少しずつ普段のペースを取り戻し、
外国にいる間はできなかったお風呂でのメニューもこなしています。
  <入浴メニュー>

体との対話をし、ホ・オポノポノ引き受け気功もしています。
お風呂に入っている時は最高に心地いいですし、
風呂上がりのビールも最高です。

けどそれだけでは今回の落ち込みは解消しませんでした。
久し振りにセドナメソッドをし、「今すぐ・・・」もして、
ネガティブな感情をクリアーにしました。

これはかなり効きました。
やはり心の中にたまる感情の澱(おり)のようなものは、
知らず知らずのうちに増えていくものです。
自分では平穏無事な日々を過していると考えても、
定期的な感情のクリーニングは必要です。


そして少し明るくなった気持ちで考えました。
時には落ち込むことも必要だな〜、
これも心の奥、真我からのメッセージだもんな〜。

このメッセージをしっかりと捉え、それを活かしていくことが大切ですね♪


自分は今何を求めているのか、
そのことをしっかりと感じ取り、
ひとつひとつ歩を進めていく中で、
「自分はこれを求めていたんだ!」
と思い当たるものと出合うかもしれません。
いや、きっと出合うでしょう。

この世の中には無駄なものなど何ひとつありません。
すべてのものに価値や意味を付けるのは、
自分自身の思いと行動です。

落ち込むことがあるからこそ、
そこから這い上がる知恵と行動する力を手に入れようとします。

弱い人間だからこそ、
強い人間に憧れ、そうなろうと努力することができます。

真理から離れた暗闇を歩んでいるからこそ、
光り輝く真理を求めるのです。



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2011.9.5 Monday  
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