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新しい生き方

この時空の基本法則のひとつが共生です。
違う属性を持つもの同士が互いに助け合い、補い合い、
時には滅し合いながら、時の流れとともに形を変化させて循環していきます。

共生関係は、陰陽、天地のように、ふたつで構成されているものがあり、
また三位一体、五行のように、
三つや五つで成り立っているものもあります。

やはりその中でも最も多いのは、
陰陽に代表されるふたつひとつの共生関係です。
2は1より大きい自然数の中で最も小さな数ですので、
その共生関係が最もポピュラーなのは、
ごく自然な流れだと考えられます。


私は文明法則史学と出合うことによって、
この時空すべてのものに生命が宿っているという事実を知りました。

この文明法則史学で説く命ある歴史の流れは、
東洋と西洋という陰陽の関係にあるふたりの共生関係であり、
それらが織りなす見事なまでの循環サイクルです。

文明法則史学 文明総図

陰陽の関係である東洋と西洋の文明は、
お互いに補い合う関係ですので、
その属性はまったく対極の関係を示すものとなります。

天と地、男と女、植物と動物、
それらが同じ領域に属するものでありながら、
表に現われる性質が真逆であるのと同じことです。

文明法則史学で過去から現在までの歴史を紐解くと、
今は800年に一度訪れる歴史の大転換期であり、
これからは西洋から東洋へ、
時代の中心となる価値観が移り行くことが明確に見てとれます。

そして今回の大転換期は、
現代文明がこの地球上での存亡の危機を迎えていることでも分かるように、
極めて大きな、たぶん人類史上始まって以来の巨大転換期ではないかと
考えられます。


人類の築いてきた文明の歴史は陰と陽、ふたつでひとつの共生関係です。
そして今はその巨大な転換期を迎えているのであり、
そこから容易に推察できることがあります。

ふたつで作り上げる共生関係は互いに補い合うがゆえ、
真逆の属性を持っています。
そしてそのふたつの巨大な波が、今という時を境に大きく交差しているのですから、
これからこく短期間の内に生まれてくる価値観は、
これまでとは対極をなす極端なまでに真逆のものであるということです。

これから迎えようとする新しい時代は、
これまで築き上げてきた文明の延長線ではありません。
文明の織りなす波は連続的ではあるものの、
転換期においては、それをいったんゼロとする転換点を通り過ぎ、
これまでとはまったく逆の方向へと向かっていくのです。

そしてその波の振れ幅は、
たぶん人類史上かって経験をしたことがないほどの大きなものとなるのは
間違いありません。


震災、福島第一原発の事故をキッカケに、
脱原発の動きが進んでいます。
そして原発に依存しない社会をということで、
新たな自然エネルギー開発をすることが急務となっています。

これはこれで当然の流れだとは思うのですが、
我々に求められているこれよりはるかに重要な課題というのは、
「再生への道」に書いたように、
大量のエネルギー消費に依存しない社会であり、
人類史上初となるエントロピー増大の流れを抑える暮らしをするということです。

こんな考え方は、一般的な見方からすると異端であり、極論であり、
また机上の空論と捉えられるかもしれません。
けれども命ある歴史の解釈から導いた私のこの考え方は、
生命に立脚した立場において極めて正論であり、
そのことは今後ごく数年という短期間の内に、
多くの人に理解していただけるものと信じています。


私たちに求められている変革は、
生き方の根幹からのものであり、
捨てきれない多くのものを抱えたまま、
小手先の変化でもって成し遂げられるものではありません。

今は人類史上最大の文明の転換期の前半であり、
着慣れた古い衣を脱ぎ捨てるべき時です。

自分が今何を抱えているかを知り、
それを手放し、いったん原点に戻らなければなりません。


今は大きな新しい波が押し寄せてきています。
その中で、過去のものをしっかりと抱え、
そのままの状態で新しい時代の向こうへと旅立とうとしても、
それにはどうしても無理があります。

これまでの価値観に基づく「豊かさ」を抱きつつ、
空調の効いたホテルの一室で、
知識やノウハウをたくさん持った講師の先生のお話を聴き、
そこで得たテクニックで本当の意味での自己改革ができるほど、
今の時代の波は小粒ではありません。

この世の中に、無駄なものはひとつも存在しません。
そういったセミナーや講演会で得た知識も無駄ではないでしょう。
けれども私たちに求められているものはその先のことであり、
それは知識やノウハウとはまったく逆の、
実践によって自分の内面を見つめるところにあるということを知ってください。

その中に新しい時代の価値があり、
そこに至る過程としてならば、そういった知識、ノウハウを得ることも
意味を持つのでしょうが、
それだけで完結し、満足してしまい、
自分の外側ばかりに「素晴らしいもの」を求める生き方となってしまっては、
かえって逆効果であるということも理解していただきたいと思います。

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2011.6.17 Friday  
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