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ヨガナンダ



旅_110605

今朝も条件反射のごとく5時過ぎから目が覚めたのですが、
さすがに酔いと疲れがまだ残っているようで、
階下から音が聞こえてこないのをよいことに、
何度も寝たり起きたりを繰り返しました。

8時を少し回った頃、いよいよ下の階に降りていくと、
石橋上人がテーブルに座ってパソコンを見ています。



日本山妙法寺のお上人さんたちは、
袈裟(というのでしょうか?)以外の服を着ることがありません。

今日は旅の最終日、特に予定はなく、ただ新幹線に乗って広島に帰るのみです。
石橋上人のパソコンを見せていただくと、
各種設定で無駄なところがたくさんあり、
今日はせめてものご恩返しにとパソコンの調整をさせていただくことにしました。

玄米の朝食をいただき、
石橋上人は道場にお客さんが来られるというので出て行かれ、
私はパソコンのパーツを買いに池袋に行きました。
池袋までは、石谷上人の電動アシスト自転車をお借りします。



電気の力でペダルを踏む力の補助をしてくれる
電動アシスト自転車に乗るのは初めてです。
ペダルをちょっと踏むとギュイーンと動き、
あんまり楽で面白いので笑ってしまいました♪ ^^☆

こんなのに乗り慣れると癖になりますね。
普通の自転車に乗れなくなります。

池袋までは自転車で10分もかかりません。
駅前には大きなビックカメラがあり、そこに行きました。
広島にもビックカメラはあって、私もポイントカードを持っています。
私のポイントカードは広島仕様、真っ赤なカープカラーで、
レジで出す時に遠くから来たんだなということを実感します。



石橋上人のパソコンは、
デスクトップに乗っかっている不要なファィルやフォルダを削除し、
  (どうしてもデスクトップに必要ならば、ショートカットにしましょう!)
不要なスタートアップメニュー、アプリケーションの削除、
各種ソフトの最新版へのアップデート、マイドキュメントのDドライブへの移動、
デフラグ、ブラウザのメニューバー、お気に入りの整理、
こんなことをさせていただきました。

部屋のガラクタと同じです。
パソコンもいらないものは処分して、きちんと整理整頓することが大切です。
ただパソコンの場合は、それをするためにはある程度の知識が必要ですね。
けどこれをするだけで、石橋上人のパソコンは動作が明らかに速くなりましたよ♪

お昼はカレーライスをいただき、
私も自分のホームページのための写真整理などをして、
午後2時過ぎに石橋上人宅を後にしました。

石橋上人のご自宅の一階には、
昨年行われたピースウォークで使った大きな幕が飾られています。



昨年1月1日に沖縄を出発し、
5月1日東京に着くまでの四ヶ月間行われたピースウォークは、
石橋上人が主催者で、石橋上人は四ヶ月間ずっと歩き続けられました。
  <ピースウォークfrom沖縄>

最近は反原発、コンピュータ監視法案に反対意見を述べられるなど、
平和や民主化に向けて、常に積極的な行動を取っておられます。

石橋上人をはじめ日本山妙法寺のお上人さんたちは、
一般的な仏教の僧侶の方たちと違い、
お葬式や法事でお経を上げたりお墓を管理するのではなく、
“行動する僧” として常に未来に対して目を向けておられるのです。





昨年のピースウォークの動画がYouTubeにアップされてます。
よかったらご覧ください。








今回の5日間の旅で得たものは、
今の段階では言葉にするのが難しいのですが、
旅に出る前から考えていた通り、私の人生にとって大きな転機となるものでした。

京都、奈良で大切な自分の過去を振り返ることができ、
我が娘と初めて二人で旅をして、両親のお墓参りをし、
自分の心の中でひとつのけじめをつけることができました。

念願の鎌倉の鶴岡八幡宮に参ることができ、
未来に向けての決意を新たにしました。

ネットで知り合った方たちと楽しい交流の一時を持つことができ、
ホームページでメッセージを発信し続けてきたことに、
これほど心からよかったと思えることはありませんでした。
本当に素晴らしい一時でした♪♪♪♪

お陰様で5日間きわめて濃密な時を過し、
普段の半分ぐらいしか睡眠時間を確保することができなかったのですが、
まったく疲れを感じることなく、
元気いっぱい明るく過ごせたことは、
健康な自分に対する感謝とともに、
未知なる自分の可能性の発見へとつながりました。

帰りの新幹線の中でも、
ほとんどパソコンの電源を入れっぱなしで更新作業をしていました。
東京、広島間の4時間はあっと言う間でした。
東京って近いな〜♪

ある方は私のことを「自称グータラ人間」と評してくれましたが、
私は自称ではなく、本当にきわめて怠惰な人間なのです。
けれども今回の旅で、
「俺って、もしかしたらやればできる人間かも!?」
という気にさせてくれました。

心機一転、自分をしっかり振り返り、そして真摯に未来を見つめれば、
自分の中にある、そして誰もが持っている偉大な力を発揮できるんじゃないか、
今そんな気がすごくしています。


価値はそのもの自体にあるのではなく、
すべては自分が決めるもの。

このたびの旅も、それ自体に価値があるのではなく、
これから私自身の生き様で、それに価値を付けていくのだと思います。


東京は大都会ですね、私はとてもここに住むことはできません、
そんなふうに感じました。
けど刺激に満ちたところでもあり、できればたびたび行ってみたい、
そう願っていることも事実です。

価値と同様、すべての判断の主体は自分自身です。
苦しむのも、拘束するのも、また喜び、解放するのもすべては自分が選び、
判断していることです。

その “当たり前” のことを、
今回の旅で、何か大きなものがふっきれてより自由への翼を得た私の心が、
強く強く感じ、主張しています。


どんなこともすべて自分の判断によって意味づけが為されます。
普段触れることのない大都会の喧噪に身を置き、
それがいい悪いと判断することよりも、
強烈に何かを感じ、それで心動かされること、
その経験自体が宝なのだと思います。

どんな経験でもそれを自分の糧とすることができる人、
それが本当に賢い人であり、
だからこそ「経験こそ宝」なのです。


人間の心は無限の力を持っています。
遠く離れたところで、ネット通して交流していた人たちと会うことができ、
心と心をつなぐのに距離は関係がないということを知りました。

想念は無限の力とともに無限の広がりを持っています。
そのことを、ネットはほんの少し見える形で表してくれているのだと思います。

旅先で受けるほんのささいな親切が、どれほど心に染みるものか、・・・
それは誰しもが経験していることだと思います。

幸せ、喜びは分け与え、分かち合えば増えるものです。
「天国と地獄」の話を思い出します。

ある人が仙人に連れられて地獄に行きました。
そこは想像していたのとは違い、花が咲き小鳥がさえずり、
とてもきれいなところでした。
そして食堂の中に入るときれいなテーブルに数々のご馳走が並び、
その周りをたくさんの人が取り囲んでいます。
しかし全員の手には1メートルもの長い箸がくくりつけられていて、
みんな自分の口の中にご馳走を入れようと必死になっているのですが、
どうしても食べることができず、みな飢えてしまっています。

今度は天国に行ってみました。
天国の景色は地獄で見たものとまったく同じでした。
食堂もテーブルに並ぶ数々のご馳走も、そして手にくくられている箸も。
しかし違うのは、テーブルを囲む人たちがみな周りの人たちの口に
長い箸を使ってご馳走を運び、お互いが分かち合い、
みな福々としているということです。


私たちが幸せになるための鍵とは、
きっとこんな簡単なことなのだと思います。

いつも書いているように、
当たり前のことを当たり前と感じられるようになる、
幼子のような素直な心になる、
幸せになるためには条件など要らない、
ただ、今この瞬間の幸せに気づくだけ、
こんなことなのでしょう。


このたび私は自分の人生の転機となる大きな旅をしました。
けれども旅とは遠くに移動することではありません。
日常から離れた漂白の感情を味わい、
その中から普段の自分を見つめ直すこと、それが旅というものです。

ですから言い換えれば、
旅とは日常の自分が持っている “当たり前” の感覚を問い直すことであり、
それは普段の生活を続けながらでもできることです。


まだ今胸に感じていることを上手く言葉に表現することはできないのですが、
これからその思いに少しずつ価値を付けていき、
また新たな自分の発見につなげていく、
それがこれからの私の課題です。

人生そのものが旅であり、
私たちはみな 旅の途中 なのです。  ヾ(´ー`)ノ 。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'

2011.6.5 Sunday  
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