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0次元<4>

時間と空間が陰陽の共生関係であるならば、
時間と空間は互いに循環し合う関係なのでしょうか。

もしそうだとしても、それはたぶん宇宙誕生からの歴史をもはるかに超える
とてつもなく大きなスケールのものでしょうから、
その実態はなかなかうかがい知れません。


先に特殊相対性理論の例を挙げたように、
時間と空間は互いに関係性を持つ不可分の存在です。

共生・循環の法則を表した「命の形」である二重らせん構造は、
遺伝子DNAは三次元空間に存在し、

遺伝子DNA

東西文明の興亡を表す文明の図は、
興亡という一次元の振幅が時間の推移とともに、
平面上に二重らせんの形を描いていきます。

文明法則史学 文明総図

文明が描く二重らせんは東西を軸とし、1サイクルが1,600年、
季節が描く二重らせんは南北を軸とし、1サイクルが1年となっています。



時空と生命の基本構造が二重らせんであることには変わりませんが、
空間の中で完結して描かれることもあれば、
時空をまたぎ、時間をひとつの軸として描かれる場合もあります。


この二重らせん構造のように、
同じ形や構造、仕組みが、ミクロからマクロのスケールを超え、
また時空の枠組みを超えて成り立つことがフラクタル(自己相似形)です。

自然界はフラクタルなもので満ちています。
雲、山の形、海岸線、樹木や葉っぱ、・・・
自然の描く造形物は、ほとんどすべてが
何らかのフラクタル構造を持っていると言っても過言ではないほどです。

その中で、私たちが最も小さなものとして感知できる原子の構造と、
最も大きいものとして知ることのできる宇宙の構造が、
きわめて似た共生と循環の法則を象徴した構造になっているのは、
まさに時空、生命の神秘です。

原子の構造

銀河系 星雲

極ミクロの世界と極マクロの世界はハッキリと分かるフラクタル構造をしています。
そしてその中間である私たちが肉眼で見ることのできる世界も
またフラクタル構造のひとつであり、
原子や星雲のようにひとつのものを核とし、
まわりが渦を巻いているものがいくつか存在します。

この渦潮もそのひとつです。

渦潮

その他にも頭のてっぺんのつむじ、
指の指紋もそれに近いですね。
その他内耳の構造、巻き貝といったものも渦を巻くスパイラル構造です。


ここでひとつ考えなければならないことがあります。

極ミクロの世界は原子が寄り集まって形成され、
極マクロの世界は数多くの星雲が集まり、
どちらもスパイラル構造で満たされています。

それに対してその中間の肉眼で判別できる世界は、
渦潮やつむじのようにスパイラル構造がハッキリ分かるものもありますが、
そういったものは一部分です。

ミクロの世界の原子から少しずつスケールが大きくなり、
分子、細胞、・・・そして肉眼で見える世界になり、
そこからまたさらに大きくなって地球、太陽系、銀河系、・・・、
この極ミクロから極マクロまでの流れの中で、
極ミクロと極マクロのものは構造がきわめて相似性が高いのに対し、
中間のものはそれと比べて相似性があまり高くないのです。

ものすごく小さいものからものすごく大きいものまで、
同じ性質のものが並んでいるとすると、
その差は大きさが変わるにつれて少しずつ大きくなっていくものと
私たちは思い込みがちですが、
実際はそうではありません。

極ミクロと極マクロはその中間のもの以上に構造が似ている。
これには深い意味があると考えられます。


同じような例は身近なところにもたくさんあります。

バネを手で思いっきり縮め、その手を離したら、
次の瞬間、バネは元の自然な状態以上に大きく伸びきろうとします。
逆にバネを思いっきり伸ばして手を離したら、
バネは急速に縮んだ状態になっていきます。
そしてその後はどちらも抵抗に遮られるまで、
伸びて縮んでという循環運動を繰り返していきます。
バネの伸びきった状態と縮みきった状態は、
ともに対極の関係であり、かつきわめて似た状態でもあります。


陰極まれば陽になり、陽極まれば陰になる。
太陰と太陽はとてもよく似ているのです。

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2011.2.20 Sunday  
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