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ヨガナンダ



時間<2>

人間、年齢を重ねるごとに時の流れが速く感じられるとはよく言われることですが、
それだけではなく、本当に物理的時間の流れが速くなったように気がしていて、
そんなことをこのホームページにも何度か書いたことがあります。

それは私だけではなく多くの人が感じていることのようで、
ネットでも同様の意見をたびたび目にします。


科学的に立証されたものではないのですが、
アメリカのテレス・マッケンナという研究者が唱えた
タイムウエエーブゼロ理論というものがあります。

これによると、時代が進むにつれ時間の流れがどんどん速くなり、
2012年12月23日にはその速さがピークを迎え、
その時には時間そのものがなくなり、速さがゼロになってしまうということです。

マヤ歴の終わりの時、銀河系と太陽系の軸が一致する日、
これらと重なるというところがなんとも不思議です。


科学文明が発達し、どんな遠くの世界の果てでも、
わずかな日数で行くことが可能となりました。
情報革命は世界の隅々にまで行き渡り、
世界中のあらゆる情報が、
ほとんど瞬時にどこにでも届けられるようになっています。

科学は効率化を求め、
私たちの食料となる家畜や農作物には、
より速い成長を促すための成長ホルモンや化学物質が大量に投与され、
以前よりはるかに速いスピードで成長し、
その影響は当然それを食する人間の体にも及んできています。

女性の初潮年齢は一昔前よりはるかに早くなり、
以前は成人病と呼ばれ大人特有の疾患だった高血圧症や糖尿病が、
今は生活習慣病と名前が変り、
小学生の子どもたちの間でも見られるようになりました。

情報伝達や移動手段、その他科学技術の発達により、
一定時間でのものや環境の変化速度が、
相対的にものすごい勢いで速くなってきているのは間違いのない事実です。

これは文明の発達による必然の結果なのか、
それとも時間というものが本当に速く流れるようになった結果なのか、
判断するのが難しいところです。


もし時間の流れが速くなっているとしても、
文明の1600年サイクル、太陽や月との位置関係で決まる
一日や一時間の長さ、月齢等は変化していません。

もっとも、すべてが同様に速く変化していたならば、
ものや環境の相対的な速度変化はなくなり、
それに気づくことはできないでしょう。


けれども時間速度の変化は、
目に見える世界だけではなく、
目に見えない世界の中でも感じ取ることができます。

何かを頭に思い描き、それが現実世界に結果として現われる速度が、
目に見えて速くなってきているのを感じます。
これもたぶん私だけではなく、多くの人が感じられていることだと思います。

思いという種を意識世界に蒔き、
それが現実世界に実りとなって現われるまでの期間が、
これまでとは比べものにならないぐらい速くなっています。

二年後に時間の流れかどうこうというよりも、
私たちは、この意識世界の速度変化にもっと深く着目する必要があります。

これはやはり時代が大きく変化しつつあることが原因でしょう。
時代の変革という波は、きれいなサインカーブ(正弦波、最も自然な波の形)を
描いているかどうかは分かりませんが、
変革期前半の今は、その変革期の中央に向けて、
どんどん変化のスピードを増してきているのは事実のようです。


この宇宙はすべてフラクタル構造(自己相似形)になっていて、
波のように渦のように、何らかのものと共生関係を結び、
生々流転するがごとく循環し、変化し続けています。

その見方からすると、私たちは霊的存在であり、
その本質は輪廻転生をくり返す永遠不滅の魂であると考えるのが、
妥当であり最も自然であると言えます。

輪廻の波が、
陰陽のリズムで霊的世界と肉体を持つ物質界を行き来しているとすれば、
たぶん大きな制約をであるこの肉体を持つ三次元物質世界の方が、
霊的世界よりも、より何かを学び、感じ取れることが多い世界だと思われます。

そして今は変化の速度が急激にアップしている大転換期、
これほど短期間に多くのことを学び、感じ、
そして経験できる時は他にないのではないでしょうか。


今から21年前、当時岡山に住んでいて、
神智学というものを学び、
その仲間たちとともに瞑想の時を持つことを何よりの楽しみにしていました。

神智学には数多くの著書を残した三浦閑造という大師がいました。
その三浦閑造先生に師事し、
植物人間の状態で入院されている奥様の介護をしながら
一人真理の道を究めている四国の百々さんという方がおられ、
私も何度かお目にかかり、
その真摯な生き様に心打たれたことがあります。

三浦先生の本はどれも内容が難しく、
私は一冊も買って読んだことがありませんでした。

ところがある時岡山市内のデパートの古本市に立ち寄った所、
ある一角に急に目が吸い寄せられるという不思議な経験をしました。
そしてその一角にあったのが三浦閑造先生の「霊性の太陽」という本で、
導かれるようにその本を買い求めてしまいました。

後日まだ読んでいないその本を、
百々さんのお宅にお伺いする際に持っていったところ、
その本の中に百々さんのことが書かれた一節があるのを知りとても驚きました。

その百々さんが私に何度かこのようなことを話してくださいました、

「今はまさに弥勒の世です。
 かって真理を追い求めてきた先人たちは、
 『たとえ寝たきりの障害を持つ身であってもいい、弥勒の世に生を受けたい』
 と願い続けたものです」


この言葉がとても深く胸に残っています。


今は何をしても結果が早く出て、また多くの実りを得られる時です。
こんな時代は他にありません。

この今という時に生を受けた喜びをしっかりと感じ、
悔いのない生き方をしたいものです。

それが魂の望みです。

2010.10.20 Wednesday  
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