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命の重さ<7>
ひとつのことを考えていると、
それに関する情報が自然と引き寄せられてくるものです。
命をテーマにした話は昨日終わろうと思ったのですが、
今朝たまたまネットで、命に関して心に響く言葉と出合いました。
食べ物は、「物」じゃない
生きてる命なんだ
植物たちの命を受け継ぐ責任がある
これは映画「不食の時代 〜 愛と慈悲の小食」の中で、
脊髄小脳変性症という運動機能を司る神経が冒される難病にかかり、
一日青汁一杯、摂取カロリー80kcalという食生活を15年間守り、
当初は歩行すら困難で余命数年の宣告されていたにも関わらず、
現在も健康で暮らし、鍼灸師として活躍されている森美智代さんの言葉です。
<脊髄小脳変性症 - Wikipedia>
脊髄小脳変性症という病は、
本や映画、ドラマにもなった「1リットルの涙」の木藤亜也によって有名になった、
現在治療法が確立されていない難病です。
それが15年間病気が進行しないで普通に日常生活を過ごせる、
その間一日青汁一杯だけで生きていくことができている、
これは医学的にも一般常識的にもまったくもって考えられないことです。
この「一日青汁一杯」というのは、甲田健康法に基づくものです。
このホームページでご紹介している小野春子さんも、
この甲田先生の療法を取り入れ、
生の野菜を中心とした三点セットを日々摂り続けておられます。
私も青野菜で作った青汁は毎日飲むようにしていて、
以前よりも体調もよくなり、血液も濃くなりました。
七号食のような半断食も実践し、
「食事の量は少ない粗食の方が健康にいい」ということは、
体で感じています。
ただそれを実践できるかどうかはその人次第、
世間の常識、自分自身のとらわれ、
頭から湧き出る「美食をしたい」という欲望、執着とどう闘うかです。
美食、過食をしていると、食べ物に対する感謝の念は湧いてきません。
食べ物は、味覚を楽しませる単なる道具のようなものになってしまいます。
この世はすべてフラクタル(自己相似形)です。
スペースクリアリングで身の回りのものを整理し、少なくすると、
自分にとって本当に大切なものは何かが見えてきて、
そのものを十分に活かせるようになります。
セドナメソッドで心の中の様々な感情を解放していくと、
本当の素のままの自分が見えてきて、
心が安定すると同時に、物事の正しい判断ができるようになってきます。
食べ物も同様に、口にするものを少なくしていくと、
そのひとつひとつの食べ物が、自分の血となり肉となり、命となっていくことを、
体で実感することができるようになり、
食べ物、飲み物の本当の味、美味しさが分かってきます。
私たちは資本主義経済の元で暮らし、
大量のモノ、大量の情報、知識がないと幸せになれないと洗脳され続けてきました。
「成功者」となるためには、
プラスイメージを脳の中にしっかりとたたき込まなければならないと教えられてきました。
それらが幻想であるということが少しずつ分かるようになってきたのと同じく、
毎日「○千カロリー、三十種類以上の食品」を摂らなければ健康になれない
という「常識」も、一方的に与えられたイメージに過ぎないということが、
公になる時が来たのだと思います。
身の回りのモノ、情報、様々な感情やイメージ、
そして華美な食生活から脱することによって、
本来の自分、自分の心、そして命の本質が見えてくるのだと思います。
先の映画のタイトルは「不食の時代 〜 愛と慈悲の小食」となっていますが、
これからは陰の時代、心の時代、命の時代が来るのですから、
それに伴って食料を大量消費する美食、過食の時代は終わり、
本当に質素な食生活の中で、「命をいただく」という、
本来の食の役割に目覚める「不食の時代」が来るのは当然のことです。
そして小食によって、
他のものの命を引き継いでいただいているという感謝の念が湧き、
愛と慈悲が生まれてきます。
私は体が大きいので、人よりも食べる量は多いのですが、
これからも青汁を欠かさず飲み、
より小食を目指し、命への感謝の念を育んでいこうと誓いました。
2010.9.1 Wednesday
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