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通るべき道<2>

因縁によって形作られた道はひとつでも、
その道を通る方法はいくつもあります。

避けて通ることができないのであれば、
自らすすんで通る方が楽なのは明らかです。

避けて、避けて、 ・・・ 最後に避けきれなくなって通る道は、
最初に与えられた道よりもより困難な道のりとなっているものです。
「もっと早く、気付いた時にやっておけばよかった ・・・ 」
そんな経験は誰しもがあるのではないでしょうか。

道を通るのは、そこから何かを感じ取るためです。
ですから目を閉じて一気にそこを駆け抜け、
何もそこから感じ取ることができなかったならば、
再び同じ道を通るという体験を強いられることがあります。

何度やっても懲りない、同じ失敗を繰り返す、
経験から何も学ぶことができない、
そういったパターンです。

逆に人が道を歩くのを見て、
そこから何かを感じ取り、自らのものとすることができる人もいます。
一本の道を歩くことで、他の道の様子も頭で感じ取れる人もいます。

「人の振り見て我が振り直せ」と言いますが、
他人の行動を見てそれができる人、
一を知って十を知ることができる人、
そういう人が、本当の意味で頭のいい人なのだと思います。


与えられた道を通らず、
別の道で目的地に向かう方法もあります。
食生活を改善したり、善行を積んだりすると運命が変わると言いますが、
これはバイパスを通って前に進んでいくようなものです。

引き受け気功ホ・オポノポノで通るべき道を回避できるような、
運命の転換が起こるとするならば、
それは引き受け気功の「引き受けさせていただきます」という言葉、
メビウスの輪を描くような動作、
ホ・オポノポノの「ありがとう、ごめんなさい、許してください、愛してます」
という四つの言葉、
これらに人間の心を変える作用があるのだとしか考えられません。

心が変わるから運命が変わる。
因縁によって作られた道を通らなくても、
こういったメソッドで心と運命が変わるのであれば、
それは多くの人にとって何よりの福音となるでしょう。

ただこれは心が変わるから運命が変わるのであって、
その裏に打算というものがあって、
それまでのものの考え方を頑なに持ち続けたまま行っても
大きな効果は得ることはできません。

「引き受ける」というのは、すべてのものに意味を見いだし受け入れるということ、
「あれはダメ、これはダメ」という心の中のこだわり、囚われを手放すということ。
「ありがとう、ごめんなさい、許してください、愛してます」というのは、
すべてのものに感謝の気持ちを持つということです。

引き受け気功もホ・オポノポノも、そういった思いを持つためのトレーニングであり、
そこで得られた新たな思いというものが、
因縁の道を通ることによって感じ取るものと一致するので、
道を回避することができるのだと思います。


ある難病で苦しんでいた男性が、
まったく信じることのなかった引き受け気功をわらをもすがる気持ちで続け、
大きな効果を得たと喜んでおられました。
その方は、今は熱心に引き受け気功に取り組んでおられます。

これなどは道を歩きはじめると同時に、
道のはるか彼方先の目的地に何かの力で明かりを点してもらい、
それに導かれて一目散に進んでいるようなものです。

そういった “導き” は、引き受け気功に限らず、
宗教の世界ではよく見られる現象です。


心を変え、運命を変える方法は、
引き受け気功やホ・オポノポノだけではなく、
他にもたくさんあるでしょう。
またこれからもいろんな方法が出てくるものと思います。

「こんな簡単な方法で運命が変わるなんて ・・・ 」
とこれまでの常識では考えてしまうものですが、
水の時代を迎え、人間の想念の力が急速に高まってきており、
思いひとつで現実界が大きく変化するようになってきているのは事実です。

これまでの金属の時代は、堅い拘束力の強い教義や組織が人を導き、
そういった厳しい環境の中でしか人は変わることのできない時代でした。

これからの水の時代は違います。
伸びやかにおおらかに、そしてしなやかに、
自分の意思で自由を謳歌し、その中から自らの気づきによって心を変えていく、
まるで校則の厳しかった学校を卒業し、
自分の意思で自らを律する社会人へと成長していく、
今はそんな時代の変化の渦中にあります。


水の時代は、自由であり形がキチンと定まっていないがゆえ、
より自分というものをしっかりと見つめなければなりません。

自らの原点を振り返り、
今自分の立っている立ち位置をしっかりと見極める、
そしてその上で、これから進むべき道を考えていく、
これからの水の時代は、そういったことが求められるようになってきます。

金属の時代のように形の決まった一本の道が与えられるのではありません。
清らかな水の中、体全体をのびやかに使って、
自分の意思で、好きな方向に向かって泳いでいくことができます。

原点とはあなた自身であり、道は自らが作りだしていくものです。

2010.3.24 Wednesday  
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