鏡の力　スペースクリアリング

鏡の力

スペースクリアリングの基本は、
まずは要らないものを処分すること、
そして身の回りが必要なもので満たされたなら、
それを最も使いやすいように配置し、
そのものが持つ “命” を光り輝かせてあげることです。
その上で部屋中を心を込めて磨き上げてもらえば完璧です。

今日はある方のお宅を訪ねました。
そのお家は三角形の形をしていて、
食事をするテーブルの背面に食器棚が並び、
鬼門の方角に向かって少しずつ間口が狭まり、
そこに流し台があるという配置になっています。

三角形の頂点のような鋭角の場所にはエネルギーが集中します。
風水が盛んな香港では、
ある会社の建物がライバル会社の建物に向かって尖った鋭角の先を向け、
その会社が対向する面をガラス張りにして気を跳ね返し、
それが風水戦争として一時注目を集めました。

私の行くインド最南端カニャークマリは、
あの巨大なインド大陸の突端であり、
素晴らしい気の集中する聖地として崇められています。

その方のお宅の先が狭まった流しの奥に目をやると、
その辺り一帯の気が滞っているのを感じました。
料理好きのその方にとって、台所はどこよりも大切な場所でしょう、
なんとかしてあげねばと思い、少しだけ知恵を絞りました。

即効でできること、まずは心を込めて磨けるところを磨くことです。
たまたま手元にメラニンのスポンジがあったので、
それを使って流し台や壁面のタイルを磨きました。

メラニンのスポンジはいいですね。
感動的、かつとっても簡単に水だけで汚れが落ちます。

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私はこのメラニンスポンジの大ファンなのですが、
このメラニンのことを知らない方が多いですね。
ステンレス、タイル、電気製品の表面、ガラス製品等、
ものすごくきれいにむら無く磨くことができます。

磨く時はもちろん、
「ありがとう、ありがとう、・・・」メラニン、それに含まれた水、壁に向かって
感謝の言葉をかけていきます。

そして壁には鏡がかけてあったので、
その場所を少し動かしてみました。

鏡は気を跳ね返し、鏡の持つ気を変化させる力はとても大きいものです。
無色透明で相手をそのまま映し出す鏡、
静止した水も鏡の役目を果たすように、
鏡はこれからの時代の水の理です。

鏡の位置を少しずつ動かしながら気の変化を見てみると、
明らかに一番奥、最も狭くなった場所から広い方に向けて鏡を置くのが、
気の流れがよくなることが分かりました。
そしてもう一枚鏡があったので、
それは食器棚からの延長線の奥の方の壁面に取り付け、
さらに気の流れがよくなりました。

最初は滞っていたその場所が、
最後には、そこだけ気が突き抜けるような心地よい場所になりました。

気の流れの変化は私が感じているだけではダメで、
「ティンシャ」を使い、
その響きの変化をその家の人にも聞いてもらうのが一番なのですが、
今日はティンシャを持っていなかったので、
台所の同じところに立ってもらい、
何度もその場所でゆっくりと前屈をしてもらいました。

部屋の気が変化し、部屋の空気がよくなっていくたびに、
体が軟らかくなって前屈が楽にできるようになってきます。

この変化はたぶん誰にでも体感することができますので、
部屋を模様替えする時などは、
ご自分で試されてみるのがいいと思います。

私は部屋の気（風水）を診るのは理屈抜きで、
体の感覚のみを頼りにしています。
ですから鏡もどのように配置するのが理想なのか、
その理論は分からないのですが、
まずは鏡を心を込めて磨き上げること、
使わない鏡は布をかけておくか、壁等から外しておくのがいいと思います。

それと鏡は形によってその働きが異なりますので、
いい形の鏡を置いていただきたいと思います。

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上善如水、上善如鏡です。

2011.4.26 Tuesday