スペースクリアリング
 ヨガナンダ > スペースクリアリング > コラム > 理想の家



ヨガナンダ



理想の家

部屋をどうしても片付けられないという人の中には、
自分の今住んでする家が嫌いだと言われる方が多いようです。

家が嫌い、だから片付けられない、
そしてどんどん乱雑になる、
その結果ますますその家が嫌いになる ・・・ 。

これは典型的な悪循環ですね。
嫌いな人同士がいがみ合い、
互いにますます嫌いになっていくのと同じことで、
これはとても不幸なことです。


すべてのもの、ことには命があります。
そしてそれらの命は互いに交流し、
自らの周りのものはすべてその交流を通し、
自らの意志で引き寄せたものばかりです。

このことを頭だけで知っている人は、
自分にとって都合のいいことはシンクロだ、引き寄せだと評するものの、
都合の悪いことと出合うと、
それはたまたま運悪く出合い、自分の人生にとって障害である、
だからいち早く排除すべきものなのだ、としてしまうのです。

けれどもすべてのものには命があり、
それらとの出合いもすべてが必然であるはずです。
そして自分にとって忌み嫌うものの方が、
感じ、学ぶべきものがより多くあるのですから、
出合いの必然性もより高いと受け取る方が自然です。


家を嫌いになる理由は様々でしょう。
狭い、汚い、古い、使い勝手が悪い、うるさい、日当たりが悪い、不便、・・・
それらを忌み嫌い、そこから遠ざかろうとすればするほど、
自分にとって「学びの場」としてのその家の役割は大きくなり、
そこからますます離れられなくなってきます。

これはたらいの法則です。

  宇宙はたらいの中の水である。
     その水を向こうに押すと、こっちに返ってくる。
       こっちに引くと去っていく


この深い意味合いを是非とも感じ取ってください。
この世に無駄なもの、忌み嫌うべきものなどないのです。


自らが引き寄せたものを忌み嫌うのは、
引き寄せの法則に反することです。

忌み嫌うということは、ホ・オポノポノの四つの言葉、
ありがとう、ごめんなさい、許してください、愛しています、
これらの言葉の持つ感情を家に注いでいないということです。

忌み嫌うものから遠ざかりたいと願っているのですから、
邪をも引き受ける、引き受け気功の考え方とは真逆です。

天理教では、
『因縁なら通らにゃならん、通って果たさにゃならん』と言いますが、
この因縁を避けていては、いつまでも果たすことができず、
同じ課題を抱えたまま堂々巡りの旅をすることになります。


以前他のページで、
嫌いな人に感謝することはできなくても、
その人から様々なことを感じ、学ばせてもらったことに感謝しましょう、
ということを書きました。

これは家や部屋でも同じですね。
条件の悪い家に住んでいて、そのことに直接は感謝できなくても、
その中から何か感じ取り、学べるところがあるはずです。
そのことに感謝をし、思いを注いでください。

そうすればほんの少しでも今住んでいる家や部屋に感謝でき、
少しずつでも愛情込めて片付けようという気持ちになるはずです。

そうです、ほんの少しでもいいのです。
以前と気持ちが変わり、
ほんの少しでもより深く我家に愛情を注げるようになったなら、
それは何ものにも代え難い大きな収穫です。

その経験は、これから身の回りのすべてのことに応用が効くはずです。
こういうのを、『人生における宝』と言うのですね。


ロマンチスト(!)の私は、今でも冬ソナが大好きで、
昨日も冬ソナ関連動画をYouTubeの中で検索していました。
その中でとっても素敵なセリフがありましたよ。

  愛する者どうし 互いの心がいちばんの家です

そうなんですよ。理想の家など現実世界にはないのです。
本当の理想は自らが創り出すものであり、
理想の家は、心の中にしかないのです。 



2011.4.29 Friday

ひとつ前へスペースクリアリングコラム次へ

Link Free
Copyright 2010 Sakai Nobuo All right reserved.