筑波山登山
今いる関東地方は異例の早さで六月に梅雨明けし、
ここ一週間ほど真夏の暑さが続いています。
今日7月1日の日曜日、茨城に滞在している記念にと、
日本百名山のひとつ筑波山に登ることにしました。
筑波山は百名山の中では最も標高が低く、
ケーブルカーやロープウエイ、様々の方法で山を楽しむことができます。

滞在している神栖市から筑波までは車で約二時間、
途中隣の潮来市を走っていると「あじさいの杜 二本松寺」という看板が目に入り、
立ち寄ってみることにしました。

あじさいのシーズンはほぼ終わりかけで、
このところ雨が少ないのであまり元気がなかったのですが、
庭内には数十種類のあじさいがたくさん花を咲かせていました。



神栖市は大きなコンビナートがあるわりと殺伐とした工業地帯ですが、
隣の潮来市は大きな水田が広がる、
まさに水郷といったのどかなところです。

あじさいのバックに広がる水田が美しいです。



その後淡々と車を走らせ、
途中大きな霞ヶ浦を越え、午前11時頃に目的地である筑波山に着きました。
駐車場からそびえ立つ筑波山を望みます。



車を止めたのはがま駐車場というところ、
がま大権現の石像が建っています。
筑波というのはがまの油で有名なところなんですね。



駐車場から少し歩くと大きな鳥居が見えてきました。
この先に筑波山神社があり、そこから登山のスタートです。



神社の境内で威勢のいいかけ声がするのでのぞいてみると、
がまの油売りの口上を披露していました。
ちょっとフーテンの寅さんみたい、貴重な文化遺産です。



神社脇にある小さな鳥居をくぐり、
石段を踏みしめながら登っていきます。



けれど太い道をずっと歩いていると、
目の前に「ここは登山道ではありません」という看板が現れ、
道が分らなくなってしまいました。

そこで少しだけ引き返し別のルートを辿っていると、
いかつい体格をした五六名のオニーサンたちがやって来て、
その人たちに声をかけ、今歩いているのが正しい登山道であるのを確認し、
オニーサンたちの後ろについて登ることにしました。

ごっついオニーサンたち、
みなさんの半袖、半ズボンの裾からは見事な彫り物がのぞいています。
このオニーサンたちはペースが結構速いのですが、
抜きつ抜かれつ、頂上までほぼ一緒に上がっていくことになりました。

筑波山は有名な山なので、
家族連れを含め、歩いて登る人たちもたくさんいて賑やかです。
けれど登山道はほとんど山林の中を突き進む感じで周りの景色を見ることができず、
もう少し途中の標識があると気分的に楽なのにと何度も感じました。



ほぼ十年ぶりの山登り、
少し鼻水が出る体調で三十度を超える猛暑はかなり堪えます。

登り道として選んだのはケーブルカーの線路と平行している御幸ヶ原コースで、
時折登山道脇にケーブルカーのレールが見えます。



登り始めて一時間弱、広いスペースの真横にレールが走っていて、
ここで上り下りのケーブルカーが離合します。
つまり登山道もここがほぼ中間地点ということです。



自動で開閉するカメラのレンズキャップが不調で、
上の写真のように、たまにキャップが開ききらず、角が暗くなってしまうことがあります。
要買い換えです。

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もうすぐケーブルカーが来るとのことで二分ほど待つと、
下からゴトゴト音を立ててケーブルカーが上ってきました。



下ばかりに気を取られていると上からもケーブルカーが ・・・ 。



二台がすれ違っていくのはほんの一瞬、
「ケーブルカーに乗ったら楽だろうな ・・・ 」、
そんな思いが頭をかすめます。



ケーブルカーを見ている間にオニーサンたちに追い越されました。
少し体力が回復したので、ピッチを上げて登り始めます。

筑波山は岩場の多い山で、
今朝方まで雨が降っていたそうで、少し足下がぬかるんでいる箇所がありました。



筑波山神社を出発して二時間弱、
ようやく頂上に辿り着きました。
正直言って疲労困憊、広場の賑やかさがに心癒されます。



頂上からは関東平野が見渡せます。
さすが関東平野は広大ですね。



少しだけ仲良くなったオニーサンたちに写真を撮ってもらいました。



わざわざベンチの上に立ってこんなアングルでも、
疲れ切って死にそうな顔をしています。



肉体的には疲れ切っても、
ようやく頂上広場に着いたかと思うと気分爽快です。
少しの休憩の後、最後の力を振り絞って筑波山最高地点、女体山頂上を目指します。

これはガマ石、岩がガマガエルのような形をしていて、
通り過ぎる人たちが、ガマの口めがけて石を投げ入れていました。



女体山頂上は四方見渡せる絶景です。
さすがは百名山、いい思い出ができました。



ここからはひたすら下山、
下りるのは登りとは異なる白雲橋コースです。
頂上付近は大きな岩がゴロゴロしていてかなり危険です。



ほとんどの人はキチンとした登山靴を履いておられますが、
自分はいつものように普通の運動靴で、
三回ほど転びそうになって危ない目を見ました。
山登りは下山時に怪我をすることが多いので要注意です。

再び出発点の筑波山神社に戻ってきたのは午後3時半頃、
帰り道にいろいろ他にも寄ってみたいと思っていましたが、
体力的にも時間的にも無理でした。

山登りはしんどい思いをするほど思い出深いもの、
今回は茨城滞在の最高の思い出を残すことができました。 (^_^)/

2018.7.1 Sunday


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