松笠山登山 |
今日は天気がいいものの、なかなか寒さ厳しい日曜日、 ここ最近は(寒さに負けて!)あまり山に登っていないので、 ちょっと踏ん張って山に出かけることにしました。 お昼ご飯、家の近くのラーメン屋さんでラーメン定食を食べお腹を一杯にし、 その足で自転車をこいで一路北へ、 家から自転車で一時間弱のところにある東区戸坂の松笠山に向け出発です。 大田川沿いをひた走り、戸坂に着いたあたりで松笠山が見えてきました。 こんもりとかわいらしい近場の山ですが、これまでなぜか縁がなく、 今日が初登山となります。 JR芸備線戸坂駅に自転車を置いて山登りスタートです。 写真ではちょっと分からないかもしれませんが、 粉雪がチラチラと待っています。 本当に寒いですが、天気がまあまあいい分、少し気持ちも晴れやかです。 線路を渡り、しばらく歩くと「松笠観音寺参道」の看板が見えてきます。 きれいに整備された参道は、自然の木々の中、 穏やかな空気が漂い、とても気持ちのいいものです。 参道の脇には沢が流れ、チョロチョロと水の流れる音が 耳を楽しませてくれます。 いつも思いますが、山の中で聞く沢音というのは、 本当にいいものです。 木々の命を潤す水、沢音というのは、人間でいうと、 血液の流れる音なのかもしれません。 ほどなくして左手に『小粒万年滝』の看板発見! 名前の付いた滝があるとのこと、どこなんでしょうか。 ありました!看板の下に! ↓これが『小粒万年滝』です。 世界最小の滝!! ギネスに申請!! といきたいところですね。 (*^^*) 登りはじめて約三十分、松笠観音寺に到着です。 登山の無事を祈り、手を合わせます。 お堂の横では三人の男性の方たちが、 山仕事に精を出しておられます。 お聞きしたところ「NPO法人 松笠山の会」のメンバーの方たちです。 山仕事をしながら火を焚いたり、熱燗をたしなんだり、 なかなか楽しそうな雰囲気です。 来週の日曜日(2005.02.27)には午前11時からお寺の行事があり、 その後1時頃から景品などが当たる餅まきがあるとのこと。 「お宅もまた来てください」と誘ってくださいました。 ありがとうございます。 m(_ _)m その横に、きれいな実なのか葉っぱなのか、ちょっと目を引く木がありました。 「この木は何の木ですか」と聞いてみました。 すると「これは みつまた といって、一万円札の原料になる木ですよ」 と教えてくださいました。 なんとありがたい!! これにも思わず手を合わせます。 (ご利益ありますように ・・・ ) ここから十分も歩かないうちに展望台到着です。 岩の上に立つと、市内北部が一望できます。 手前のほうには大田川が見えています。 「しんどい思いをしても登ってよかった」 苦労が報われる瞬間です。 ここからさらに十分もしないうちに小高いピークに到着です。 「四等三角点」、家で斜め読みしたガイドブックには、 たしか松笠山の頂上は四等三角点と書いてあったような・・・、 ここが頂上でしょうか。 たぶん頂上でしょう。 あまり景色もよくないので、そのまま折り返し、登ってきた道を下り始めました。 「けど、本当に頂上だったのだろうか・・・?」 一抹の不安が払拭しきれません。 今日はあまり歩いていないので、思い切って再び引き返すことにしました。 ガイドブックがあればすぐに分かるのですが、 私にはこんな気ままな山登りが性に合っているのかもしれません。 ボッチボッチ歩いていると足元に栗のイガイガを見つけました。 冬を越してまだ原型を留めています。 もうしばらく行くと、マツボックリが、 さすが松笠山、これを見てやっと「松笠山に来た」という実感がわいてきました。 となりのピークまで二十分ほどかかりましたが、 頂上に「松笠山」と書いてありました。 引き返してよかったです。 はるか遠くに宮島の弥山がかすんで見えます。 弥山を見るとホッとします。 関東の人たちが富士山をシンボルとして見るのと似ているのかもしれません。 寒いところで休憩がてら今日のホット一杯です。 「抹茶カタクリ」、子供の頃から抹茶もカタクリも大好物、 これが飲めるのを楽しみにしていました。 熱いお湯を注ぎ、足元に落ちていた木の枝でよくかき回します。 かなりトロトロになります。 そうとうカタクリが効いています。 もっともカタクリといっても、本当はジャガイモ澱粉ですけれども。 (`ε´)ぶーぶー 美味しいです!冷えた身体に甘い流動物が流れ込み、 心身ともにリラックスムード満点です。 けどかなり甘ったるいですね・・・。 しばらく休憩し、登ってきた道を引き返します。 麓の手前でちょっと道をはずれ、琴比羅神社に参拝します。 大きな滝が岩場から流れ落ち、いかにも山伏が修行をしそうな霊気が漂っています。 神社とお寺、神様と仏様に守られた松笠山、 だからとても心地いい自然と水、空気に恵まれているのですね。 近場なのであまり期待はしていなかったのですが、 とてもいい山で、楽しい時を過ごすことが出来ました。 帰り際、広島駅近くを歩いていると、 地下街の吹き抜けから楽しげな音楽が聞こえてきます。 広島駅前エールエール地下街に降りてみました。 小学生ぐらいの女の子11名、マリンバ、太鼓、ドラムス、パーカッションの合奏です。 最初に耳に入ってきた曲はピンクレディーの「UFO」でした。 ピチピチとあふれんばかりの子供たちのパワー、楽しげな表情、 子供たちは素直でいいですね。 私にもあんな時期が・・・。 最後のアンコール曲まで、五曲ほど立って聴かせていただきました。 拍手喝采。 先ほど飲んだ「抹茶カタクリ」同様、身体全体温かくなりました。 2005.02.20 Sunday |