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時空

近年の大きな精神世界ムーブメントの中で「時空」という言葉をよく耳にします。

時空とは、時間と空間を合わせた概念、
一言で言うならば存在するもの「すべて」ということです。

私たちが日常使っている言語の中で最も広く大きなものを表現する言葉は
「宇宙」でした。

最近はその宇宙を越えた、より広い概念が必要とされるようになってきています。
私たちが住むこの世界、宇宙は三次元の空間です。
たて、横、高さ(または奥行き)、三つの方向性を持っています。

時間は一次元です。
過去から現在を通って未来へと流れる時間、時間の流れは一方向であり、
決して逆戻りすることはありえません。

これがこれまで私たちの捉えていた「宇宙」であり、存在する「すべて」だったのです。


今は文明法則史学で検証可能な範囲で西から東、800年に一度の大転換期です。

しかしより大きな尺度で観たならば、800年をいくつも合わせた数千年、
あるいは数万年単位での超大転換期であるという
見方をする人が増えてきつつあります。

なにしろ、最も根本である時間と空間という概念がより大きく広がろうとしているのですから。


私たちの限られた体験的思考の中で、
現在よりも多次元の存在を認識、想像するということは極めて困難です。

三次元空間に住む私たちにとって、四つ以上の方向性のある空間というものは、
概念として受け入れることはできても、
そのあり様を頭の中で思い描くことは不可能です。

次元を下げて考えてみると分かりやすいでしょう。

一次元は直線、二次元は平面です。

一次元、直線の世界に住む存在が、
二次元平面以上の次元のものを認識、想像することは極めて困難です。

同様に二次元の存在が、三次元以上のものを認識、
想像することも極めて困難です。

己の存在よりも高次元のものは想像しがたく、
より低次元のものは容易に認識できる、これはひとつの法則です。

もうひとつの法則は、
ある次元に対してより高次元の存在は、その次元の制約を超え、
簡単に介入することができるということです。

ある二次元平面があるとします。
その平面の中央に一本の線を引き、左右を分断させます。

そうすると、左にあるものは右に移動できず、
右のものは左に移ることはできません。

しかしひとつ次元が高い三次元存在ならば、
線の左側にあるものをつかみ、一旦空中に挙げ、
右側に移動さすことが容易に可能です。

二次元上の絶対的な境界線を簡単に飛び越すことができるということです。

私たちの三次元世界に、より高次元からの力を介入させることができるとするならば、
密閉されたビンの中に入っている薬をビンに手を加えることなく、
外に出してしまうことが可能です。

テニスボールに穴を開けることなく、裏返すことも可能です。

私たちが二次元平面の紙の端と端をくっつけることが可能なように、
三次元空間内のどこへでも瞬間移動することが可能です。

この様な制約なき超越的能力を有する高次元の世界、
こういった世界が存在し、私たち三次元世界と常にコンタクトしているという考え方が、
今急速に広がろうとしています。


人の思い、想念が大きな力を持ち、
目に見える物質世界に大きな影響を与えているということは、
もはや常識と呼べるほどになっています。

「想念の力は無限である」、
多くの人がその様に語っています。

もしそうであるならば、想念は完全に時空の制約を超えています。

今この瞬間、地球の裏側はおろか宇宙の果てまでをも想像することが可能です。
太古の時代、遠い未来のことを思い描くこともできます。

人間の意識は心理学者ユングが唱えるように多層に分かれており、
最も表面的な顕在意識、その下側にある個人の潜在意識、
民族的集合意識、すべてを包含する集合的無意識まで、
各層が独自の役割を担っています。

したがって、人間が顕在意識で思い描いたものが絶対的な力となり、
ストレートに物質世界に影響を与えるわけではありません。

瞬間、瞬間にひらめく思いから、心の奥底、魂が感じることまで、
すべての意識が統合されて、ひとつの想念の力となっていきます。

どうすれば多次元世界とコンタクトをし、
想念の持つ無限の力を引き出すことができるのか・・・。

宗教、祈り、瞑想、気功、禅、ヨガ、こういったものすべてが、
多次元世界とのコンタクト可能な想念の力を高めるためであると
表現することが可能かもしれません。
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