生命の形<4>
文明法則史学で説かれているように、
これからは東洋の文明が脚光を浴びる時代となってきます。

    文明法則史学では、1975年から2075年までの100年間が
    東西の文明転換期であるとみています。

東と西は陰と陽の関係で、真反対の性質を持っています。
これまでの時代の中心であった西洋文明は、科学に象徴されるように
物事を細かく分けて分析することを得意とします。

それに対して東洋の価値観は、全体を大きく統合し、
その中でのひとつひとつの役割、周りとの関係性を見ていきます。
これは「すべてのものに生命観を持った見方をする」と表現することもでき、
この「生命からのメッセージ」で述べていることは、
東洋の根本思想そのものです。


東洋では古くから陰陽思想に基づく宇宙の根源を表す象徴として
太極図というものを用いています。

太極図

黒は陰、白は陽です。
左側の黒い陰が右側の白い陽を飲み込もうとし、
同じく白い陽も黒い陰を飲み込もうとするような循環を表しています。

この太極図の真ん中に時間軸という棒を立て、
陰陽が循環しながら時間軸上に沿って上昇していくと、
まさにDNAと同じ立体の二重らせん構造となります。

勾玉

陰と陽の象徴となっている勾玉の形は、
頭の丸い部分は極大で陰を表し、
尻尾のように細長い部分は極小で陽を表します。

そして陰陽どちらの極大部分にも相対する陽と陰の点があり、
陰の中に陽があり、陽の中に陰があるということを意味しています。

つまり宇宙は陰と陽、バランスの取れた世界であり、
その陰の中にも陽の中にも陰陽があり、
陰陽のバランス世界は無限、多層的に積み重なっているということを示しています。


この太極図から陰陽の共生、循環、そしてフラクタル性を見ることができ、
太極図は最もシンプルな平面で表した宇宙、生命の構造図です。

東洋の賢者は、いにしえの時代から宇宙、生命の本質を理解していたのでしょう。



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