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音楽療法
ゆったりとしたクラッシック音楽を聴くと、気分がとても落ち着いてきます。
波の音や小鳥のさえずりなど自然の音に耳を傾けていると、
脳がリラックスしたα波状態になることはよく知られています。
音楽や自然の音には人間の心を癒す不思議な力が秘められているのです。
音楽の持つ不思議な力の活用は様々な分野に及んでいます。
乳牛にモーツアルトを聴かせると乳の出がよくなり、分娩も楽になった。
ワインにクラッシック音楽を聴かせて芳醇なおいしいアルコール作りをしている。
観葉植物もいい音楽を聴かせると元気になる。
命あるすべてのものに音楽はその作用を与えているのではないかと思えるほどです。
近年医療の現場でも音楽療法は実施の場を広げており、
老人性痴呆症や自閉症といった主に心の病の治療法として活用されています。
身近なところでは歯医者さんに行くと心地よい音楽が流れていることが多いのですが、
これも治療の痛みを和らげ、恐怖心を除去するための
大切な治療道具のひとつであると言えるでしょう。
胎教にクラッシック音楽を活用している例はよく耳にします。
話し相手のいない老人が、
日常的に音楽を聞くようになって気持ちが明るく積極的になったという例もあります。
あなたは日常生活の中で音楽を楽しむ時間がありますか。
特に様々な騒音に囲まれて仕事や家事をしている方には、
一日のほんのわずかな時間でもいいですので
心安らぐ音楽に耳を傾ける時間を持っていただきたいものです。
気持ちを落ち着かせるには、
自然界と同じ「ゆらぎ」のリズムを持つクラッシック音楽が
最も優れていると言われています。
しかし人それぞれ音楽の好みがあり、
クラッシックだけが安らぎを得るための優れた音楽であるという訳ではありません。
ジャズを聴くと明るい気持ちになれる人もいるでしょう。
若い頃に流行した歌謡曲を聴くと当時を思い出して元気一杯になる人もいるでしょう。
自分の好きなジャンルの音楽は、
今のあなたの精神状態に最も適しているのかもしれません。
「朝の目覚めのための音楽」「元気になる音楽」といったタイトルで
ひとつのテーマにそった音楽をまとめて編集しているＣＤも数多く販売されています。
それらを利用するのもいい方法です。
音楽を聴くにはステレオやラジカセなどの再生装置が必要です。
長年ステレオを趣味として関わってきて、
数多くのご家庭にあるステレオの音を聴き、調整をさせていただいた経験があります。
そこで感じてきたのが『ステレオの音は持ち主の人柄が出る』ということです。
心の美しい人のステレオからは美しい音楽が流れます。怠け者の人のステレオからは重苦しい音が出てきます。
極めて不思議なことですが、数多くのステレオの音を聴いて
そう確信するようになってきました。
もうひとつは『いい音楽を聴くためには、装置を活かさなければならない』ということです。
いくら高いステレオを買っても、ただ置いているだけでは
いい音は鳴ってもいい音楽は鳴ってくれません。
そのステレオに愛情を込めて使いこなす努力をしなければ、
その真の価値は発揮されないのです。
これはステレオに限らずすべての道具に共通することかもしれませんが・・・。
日常生活の中にいい音楽を仲間入りさせるためにも、
是非ともいい音楽を奏でるステレオ装置をご家庭に備えていただきたいものです。
いい音楽が聴けるようになってから、夜一人で部屋を暗くして音楽を聴く時間が持てた、
毎朝テレビのスイッチを入れていたのが、テレビの代わりに音楽を聴くようになり
ゆったりとした時間が持てるようになった、こんな声も聞かれます。
素晴らしい音楽は心に安らぎを与え、
明日へのエネルギーを高めてくれる『聴く治療薬』なのです。
カラオケでストレス解消、これも歌う音楽療法です。
音楽とは音を楽しむということです。
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