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呼吸法<4>

呼吸法を実践するようになって十数年、
これまでに様々な方法を試みてきましたが、
ここ一年半ほどは、主に火の呼吸をメインとしたプログラムを実践しています。

はじめはインターネットで火の呼吸のことを知り、
きわめて簡単な方法で大きな効果を得られるということで興味を持ち、
当時(たぶん)一冊だけ出ていた火の呼吸について書かれた本を買い求め、
トレーニングをスタートしました。

火の呼吸!
火の呼吸!

方法は大きく分けてふたつ、
ひとつは一定時間リズミカルな速いテンポで腹式呼吸をすること、
もうひとつはそれが終わった後に
ゆっくりと深い呼吸を数回行う、基本はこれだけです。

初めのうちは、なかなか速いテンポでの呼吸が長続きしませんでしたが、
トレーニングを積んだ現在は、
一分間に240回〜300回というかなり速い呼吸を十分間でも
続けることができるようになりました。

このホームページでも数々の健康法をご紹介していますが、
私自身の最近の健康維持、体力の向上には、
この火の呼吸が大きな役割を果たしているように感じられます。


火の呼吸に関心を持ち、その効果を認めているのは私だけではないようで、
この一年ぐらいの間に、火の呼吸についての本やDVDがいくつも出され、
テレビや雑誌などの報道でもたびたび紹介されるようになってきました。

「火の呼吸」で強くなる!―自分を変える“体”の使い方
「火の呼吸」で強くなる!―自分を変える“体”の使い方

火の呼吸 YOGA〈入門編〉 ~火の呼吸で健康BODY~[DVD]
火の呼吸 YOGA〈入門編〉 ~火の呼吸で健康BODY~[DVD]

火の呼吸 YOGA(ダイエット・バイブル) ~メリハリくびれができる呼吸やせ~[DVD]
火の呼吸 YOGA(ダイエット・バイブル) ~メリハリくびれができる呼吸やせ~[DVD]

火の呼吸がマスコミで紹介される時によく目にするのが
このお腹を大きくへこましたポーズ、ムルバンドゥです。
写真は400戦無敗を誇ったグレイシー柔術のヒクソン・グレイシーです。

ヒクソン・グレイシー 火の呼吸

ここまでお腹を大きくえぐるようにへこますには、
ただ単に腹式呼吸で思いっきり息を吐ききるだけでは不可能です。

息を吐ききった後、
   1. ムルバンドゥ・・・肛門と性器を上方に引き締める。
   2. ウディヤナバンドゥ・・・腹部と横隔膜を上方に引き締める。
   3. ジャランダラバンドゥ・・・喉を上方に引き締める。
   4. マハーバンドゥ・・・上記1〜3までを同時に行なう。
                              「火の呼吸 公式WEBサイト」より
これら一連の動作を、厳しい修練を積んだものが行って
初めて成し遂げられるポーズで、
呼吸法を超えてヨガの領域のものと言った方がいいかもしれません。

この一連の動作(ムルバンドゥ)は、最初に買ったテキスト火の呼吸! の中では
紹介されていなかったのですが、
あまりたびたび目にするので、
ここ一ヶ月ぐらいは、通常の火の呼吸を行った後に、
三回だけこのムルバンドゥを行っています。

はじめは面白いようにお腹がへっこむので、
ただ単に楽しいという気持ちだけで続けていたのですが、
数日やってみて、ムルバンドゥにより
火の呼吸の効果がより一層高まってくるのを感じました。

火の呼吸を含めた腹式呼吸の大きなポイントのひとつは、
胴体の中の肺の真下、腸の真上にある横隔膜を
大きく動かすところにあります。
このムルバンドゥは、普段絶対に動かすことのない領域まで
この横隔膜を大きく収縮させる運動であり、
そこに絶大なる効果の秘密があるのではないかと考えています。

ムルバンドゥを続けていると、
これまで以上に肛門、丹田(下腹部)に気が集中してくるのを感じます。

日常でも下半身に力が入る分だけ背筋かシャンと伸び、姿勢がよくなり、
内臓の位置がより高い方に移動しようとするかのように、
無意識のうちにお腹がへっこみ胸を張った状態になってきます。

健康、体力のより一層の向上はもちろん、
姿勢、体型さまざまな方面に効果があり、
長期間続けたならば、当然皮下脂肪の付き方にも影響を与えてくるはずです。

逆に言うならば、現代人に多い下腹がぽっこりと出た肥満体型の人は、
丹田を中心とした腹部全体、横隔膜の収縮力が極めて弱まった状態である
と言えるのかもしれません。

横隔膜という筋膜は、身体のちょうど中心部分にあり、
様々な心身の諸要素をコントロールする要のような役割を
果たしているのではないかと考えられます。


ムルバンドゥを含めた火の呼吸は、
効果が大きいもののかなり激しい動きを要求されます。
最近はダイエットとスタミナ増強に抜群の効果があるという
上記DVDの男女の写真のような方法が注目を集めています。
これはさほど速い呼吸を求められてはいませんが、
それでもこのポーズのままで腹式呼吸を続けるのは初心者にとっては
かなり苦しいものです。

正式に学びたいのであれば、是非本やDVDを熟読した上で実践してみてください。
日々実践したならば、ごく短期間で効果を体感していただけるでしょう。
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