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心は肉体の主

最近読んだ本の中に、「若返り」についての面白い話が載っていました。

仏教・キリスト教 死に方・生き方
玄侑 宗久 鈴木 秀子

アメリカで80歳ぐらいのお年寄り50人を集めて実験をしたそうです。

彼らが二十代のころを再現し、テレビをつければ当時の番組をやっていて、
ラジオのスイッチを入れれば懐かしい音楽が流れてくるという環境を作り、
そこで五十日間生活をしてもらいました。

するとタイムスリップした環境の影響で、
本当に肉体的に若返った人が何人も出てきて、
最も年齢をごまかせない皮膚圧ですら、
二十代の頃の数値に戻った人が三割もいたとのこと、まさに驚きですね。


この「心とからだの健康レポート」では、心とからだの不思議な相関性について
様々な事例を挙げてご紹介してきましたが、
この人の心(思い)が肉体に及ぼす影響というのは、
いくら語っても語り尽くせないものがあります。

心とからだはまったく別の独立したものであるというデカルトの二元論の時代は、
もう完全に終焉を迎えたようです。


ガンの患者さん本人に、病名がガンであることを告げるべきかどうかということが
よく議論になりますが、
自分がガンであることを知り、その時からそれを克服する努力をし、
ガンから見事に立ち直った人がいる一方、
告知された直後から気落ちをしてしまい、
絶望のまま死期を早める人がいることもまた事実であります。

心の持ち方を如何様にするかということで、
その人の持つ生命力を賦活さすことも消沈さすこともできるということは、
心の持つ力が、私たちが通常考えているよりも
はるかに大きなものであるということを物語っています。


ある国の刑務所で、このような実験をしました。

ある死刑囚に対して、これから刑を執行すると告げ、
目隠しをし、身体をしばりつけ、その囚人の手首に硬い定規のようなものを当て、
スッと横に引きまた。

実際には手首は切れていないのですが、
いかにもそこから血がしたたっているかのように勘違いさすために、
水がポタリポタリと落ちる音を囚人に聞かせ続けたのだそうです。

すると自分の体からどんどんと血液が流れていっていると思いこんだ囚人は、
しばらくして心臓発作を起こし、本当に息を引き取ってしまったのです。

自らの力でガンをも克服することができる人間の生命力は、
また自らの力で命の灯を短時間の内に消し去る力をも持っているのです。


子役として芸能界にデビューし、その後もタレント、役者として活動を続けている人たちは、
大人になる過程で、背があまり伸びないケースが多いのだそうです。

これは身体が大きく成長する思春期に、大人たちに囲まれた環境で生活をし、
伸び伸びとした子供らしい精神状態を保てなかったことが原因ではないかと
考えられます。

逆に、ごく短期間で一気に身長が伸びるような子供たちのケースは、
夏休みなど長期間の休みの時期に多いというのを聞いたことがあります。

『寝る子は育つ』と言いますが、特に子供の時期の身体の発達には、
心身ともに自由で伸び伸びとした環境が必要なのでしょう。


あなたはどんな人生を送りたいですか?
健康で若々しい肉体を保ちたいと思いませんか?

あなたの人生、肉体は、あなた自身の日常の考え方や、
自ら作り出す環境によって大きな影響を受けるものです。

豊かな経済大国日本で、たくさんの便利なモノに囲まれた生活をしている私たちは、
つい無意識のうちに、自らの心の持つ力を過小評価してしまいがちです。

幸せで健康な人生は、まず自分自身の心の持ち方から始まるものです。
心は肉体の、そして人生の主(あるじ)なのですから。

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