ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
 ヨガナンダ > 心とからだの健康レポート > 心と身体の関係・・・感謝



ヨガナンダ



心と身体の関係・・・感謝

鈴木秀子先生の講演会の時と同様のことを再び体験しました。
4年後の’01年9月、静岡県海老名市で
エル・ロード内観研修所を主催しておられる
長浦光亨先生の講演会を聴きに行った時のことです。

内観法とは、昭和の初め頃吉本伊信氏という仏教者が考案した
「身調べ」という自己の心の内側を探っていく方法です。
生まれてから今日まで、人と人との関わり合いの中でどのようなことがあったのか、
時間をかけじっくりと心の裡(うち)を見つめていきます。

全国にたくさんの研修所があり、場所によって若干の違いはあるようですが、
一週間ほど外部との接触を一切遮断し、
ただただ心の内側を指導者の指示とアドバイスに導かれながら見つめていきます。

「すべての問題は、己の心の内側から生じたものである」とはよく言われることですが、
普段の生活では雑事に追われ、
なかなか心の内側の深い部分にまで目を向けることができないのが現状です。
日常生活から離れこういった特別な時間を持ち、
幼い頃からの記憶を辿っていくと、
記憶の彼方に追いやられていた様々な事が思い起こされるのだそうです。
それと同時に人と人、特に両親との関わりの中で
これまで気がつかなかったことに気付き、感謝の気持ちが
自然と湧いてくるとのことです。

だいぶ以前にこの内観法を知った時から興味を持っており、
たまたま知り合いに熱心に内観法を実践している方がおられるので、
定期的に小冊子を送っていただき読んでおりました。
そしてその時にお話を聴く機会に恵まれ、心洗われる体験をしたのです。

鈴木秀子先生の講演会の時とよく似ているですが、
やはりお話が終わって最後の時間、ミニ内観というのを行いました。

静かに目を閉じ、なるべく小さい頃、
母親からしてもらったことを具体的に思い出していきます。
それと同時に母親の喜んでいる顔を頭の中に思い浮かべます。
会場の前の方では先生が「うさぎ追いし・・・♪」と
童謡の「ふるさと」を歌っておられます。
参加された方は年配の女性が多かったのですが、
あちこちからすすり泣く声が聞こえてきます。
小さい頃のこと、特に母親とのことは
誰にとっても心の奥の琴線に触れることなのでしょう。
時間にして約5分から10分ぐらいだったでしょうか、
目を開けてみるとやはり視力が向上しているのです。

母親はその年の六年前に亡くなり、そ
れ以降も心の中では常に感謝の気持ちを絶やしたことがないつもりでした。
しかしまだまだ感謝の思いが足りなかったのですね。
母親にしてもらった事で忘れていた事がいっぱいあったようです。

この方法は、毎日日々の生活の中で実践してみるとよいと教えていただきました。
内観研修所へはなかなか通うことができませんが、これなら実践できそうです。
皆さんも一日10分、目を閉じてみられませんか。
きっと何らかの気付きを得られることでしょう。

内観の小冊子に載っていた言葉より。
『内観の一番の効果は、幸せを幸せと感じる能力が開発されることです』 


こころ    金子みすゞ

おかあさまは
おとなで おおきいけれど、
おかあさまの
おこころは ちいさい。

だって、おかあさまは いいました。
ちいさい わたしで いっぱいだって。

わたしは こどもで
ちいさいけれど、
ちいさい わたしの
こころは おおきい。

だって、おおきい おかあさまで、
まだ いっぱいに ならないで、
いろんな ことを おもうから。
ひとつ前へ ホームへ メニューへ 次へ
Link Free
Copyright 2010 Sakai Nobuo All right reserved.