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感謝のひととき

この世の中はすべてが相対の世界、
相対というのは何かと関係性を持ち、
その上でバランスを保っているということです。

その相対関係で最もポピュラーなのが、
“二つひとつ” の陰陽の関係です。

人間の心と体も陰と陽、
二つは密接に関係し、バランスを保っています。

そして心(思い)の中にも陰と陽があり、
過去の出来事を思い出す時と、
未来に思いを馳せる時はその理合いが異なります。

未来のことを頭の中に思い描き、
「よし! これから頑張って十年後には会社の社長になってやる!」
と決意を胸に抱く時は、
口と肛門をギュッと引き締め、背筋を伸ばし、お腹(丹田)に力を入れ、
意識は体の中心へと集まります。
つまりこれは緊張、収縮、陽の理です。

過去の出来事を思い、懐かしんだり感謝をしたり、
その時には頬の筋肉は緩み、
視線は上を向き、全身は自ずとリラックスムードとなります。
これは弛緩、拡散、陰の理となります。

お風呂の中では毎日手で全身を撫で洗いし、
手当てと同時に言葉をかけ、
日々健康で過ごさせてもらっていることに感謝の意を表しています。
  <身体との対話>

この手を当て、言葉をかけているのは全身を包む皮膚であり、
皮膚というのは人体の最も外側のところ、陰性の器官なので、
感謝する対象としてとても理に適っているのです。

同様の理由で、人体の末端である爪も、
感謝すべきものとして理想的です。
  <爪もみ健康法>

人間の体に無駄なところなど何ひとつありません。
すべてがよりよく生きるために働き、役立っています。
けれど体の末端にある指(特に足の指)にはほとんど意識を向けることなく、
まったくと言っていいほど感謝することはないでしょう。

ですから一日一回、すべてのものに感謝する意味を込め、
人体の末端であり、普段ほとんど意識しない指、爪の先に感謝をするのです。
これは本当に心地いいですよ。


先日ご紹介した「EMDR」、そこでも書いたように、
やはり揺れ動く音の流れというのは自分の幼い頃、
あるいは胎児の時の記憶を呼び覚ますようで、
これは過去を思い、それに感謝する理があると強く感じます。

だからこそ、過去に負った心の傷、
トラウマを除去することに大きな効果を上げているのでしょう。
これはシンプルですがすごい方法だと感じます。


感謝は、心と体の健康を保つ上で最も大切なことです。
けれど凡人である普通の人間は、
感謝の思いだけで一日過ごすことはできません。

ですから先に述べたようにお風呂の中だけ、といったように、
特定の場面で感謝の思いに浸る感謝行が役に立つのです。

このEMDRは、そのひとときの感謝行をするのに
素晴らしい働きをしてくれます。

ただ音に耳を傾けているだけでなんだかとても懐かしい、
ほのかな幸せ気分になってきます。
それは過去に思いを馳せるのに最適な心の状態です。

この素晴らしい心の状態であるそのひとときだけ、
懐かしい気分に心を浸し、
頭の中に思い浮かぶ過去の出来事、お世話になった人たち、
自分を育ててくれた両親、・・・
そんなこと、そんな人たちに思いを寄せ、
感謝の思いを膨らませてみてください。

EMDRは、そのための最高のパートナーになるはずです。

具体的には、暗い部屋で横になった状態で、
イヤフォンから流れるEMDRの音声に耳を傾けます。



このYouTubeの動画の音声は約15分間あり、
時間的にもちょうどいいぐらいだと思います。

自分はこの動画の音声データをダウンロードし、
愛用のiPadとiPodに入れました。
  <youtube 音声 ダウンロード - Google 検索>

ついさっきもその音声データを、目を閉じ、横になって聴いていました。
ただ無意識に聴いていると、
いくら心地いい音だといっても雑念がたくさん湧いてきて、
わずらわしいことで頭がいっぱいになることもあるのですが、
これが感謝行の時間だと思い、そんなことを思い浮かべていると、
EMDRの力もあって、次から次へと
有り難い感謝すべきことばかりが浮かび上がってきます。

過去の出来事は必ずしもいいことばかりではありません。
嫌な思いを残した人もいるにはいますが、
そんな関わりの中にも楽し思い出、感謝すべきことが必ずあり、
そのことに意識のフォーカスを当てていると、
マイナスがプラスに転じる感覚で、
ものすごく大きな喜びの感情が湧き上がってきます。

それとやはり両親やご先祖様のご恩は深いものです。
いつもお風呂の中で両親、両祖父母、そのまたご先祖様と、
ずっと過去まで遡ったご先祖様に感謝をし、
生命の継承を有り難く感じているのですが、
これをEMDRとともに行うとやはりとても素晴らしい感動と感謝を感じます。

今は風呂は銭湯を利用していますが、
以前家のお風呂に入っていた時、
胎児瞑想といって、風呂場を暗くし、
羊水に近づけるために湯船に少量の塩を入れ、
浴槽に寝そべるように入り、
目をつむって胎児の気分になっていたことがあります。

このEMDRを横になって聴いていると、その時の気分を思い出しました。
そしてその心地よさ、心のとろけ具合(!)は胎児瞑想以上です。


お金のかかること、難しいこと、めんどくさいこと、
そういったことは長く続けることはできません。
けれどこのEMDRを用いた感謝行はとても手軽で、
深い感謝の思いとともに、心の中を幸せで満たしてくれます。

自分を幸せにするのは他人ではありません。
自らの思いが幸せを導いてきます。

2017.11.4 Saturday
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