EMDR
数ヶ月前、ネットを検索していてEMDRという心理療法を知りました。
トラウマとなっている事柄を思い浮かべながら
左右に振れ動くものを見つめ、
それによって脳を刺激し、
トラウマを解放していくという基本原理は簡単なもので、
大きな効果が得られているようです。
その解説を「日本EMDR学会」 のホームページから引用します。
EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に対して、エビデンスのある心理療法です。
さらに、他の精神科疾患、精神衛生の問題、身体的症状の治療にも、学術雑誌などに成功例がしっかり記述されています。
EMDRは、適応的情報処理(AIP)というモデルに基づいています。
このモデルでは、精神病理の多くが、トラウマ的な、もしくは苦痛でいやな人生経験が、不適応的にコーディングされた、もしくは、不完全に処理されたことによると仮定されています。
これにより、クライエントは経験を適応的に統合する能力に障害を受けます。
EMDRの8段階、3分岐の過程が健常な情報処理、統合の再開を促します。
この治療アプローチでは、過去経験、現在の引き金、未来の潜在的挑戦をターゲットにし、現在の症状を緩和し、苦痛な記憶からストレスを減じたり、除いたりし、自己の見方が改善し、身体的苦痛から解放され、現在と未来の予測される引き金が解決するのです。
1989年にアメリカでFrancine Shapiroという臨床心理学者が発表して以来、今日までに全世界で40,000人以上の心の専門家(精神科医、臨床心理士など)がこの方法のトレーニングを受け、2,000,000人以上の人が治療を受けています。
EMDRがどのようなものかは、
YouTubeに様々な動画がアップされていて、
それを見るとよく分かります。
ただし実際の療法は、専門のカウンセラーによってなされるもので、
ただ見て、聴いていればいいというものではありませんので、
興味のある方は、下記のページ等を参考にしてください。
<EMDR(眼球運動による脱感作と再処理療法)|カウンセリングの技法>
<EMDRの具体的な方法・やり方 (1)>
<心と体を救う トラウマ治療最前線 - NHK クローズアップ現代+>
EMDRは画面の動きに合わせて眼球を左右に大きく動かし、
また音もそれに伴って左右に流れていくものがあります。
ですからその効果をより体感するためには、
大きめのディスプレイで見たり、
イヤフォンで音を聴く方が望ましいと思われます。
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自分は特に音に興味があり、
ヒーリング効果があるとされる音や音楽は、
CDをはじめパソコンの音声データもたくさん持っています。
健康雑誌にはよくそういった種類のCDが付録として付いているので、
気になったものはなるべく買うようにしていて、
それだけでももう数十枚が手元にあります。
つい先日、ゆほびかの12月号を買いました。
それには “最新医学の成果「心の傷を消す音楽CD」” ということで、
EMDRのCDが付録になっています。
それはCDですので当然音だけですが、
その左右に流れる音がクリック音や効果音ではなく、
音楽が自然に左右に揺れ動く感じでとても心地いいのです。
YouTubeでEMDRを検索すると膨大な数の動画がヒットします。
けれど揺れ動く自然な音楽といったものはほとんど見当たりませんが、
懸命に検索し、ひとつ見つけました。
これは是非イヤフォンで聴いてみてください。
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これまで数多くのヒーリングミュージックを聴いてきましたが、
この自然に揺れ動くEMDRの音楽は、
心が癒やされるのをハッキリと感じます。
まるで赤ちゃんの時に母親に抱かれ、揺らしてもらっているような、
また胎児になって羊水の中を漂っているような、
なぜかとても懐かしい、そんな感覚です。
そしてそういった感覚は、
夜寝る前、部屋を暗くし、布団の中で聴くとよりリアルに感じられます。
最高に心地よく、
たぶんほとんどの人は寝入ってしまうのではないかと思います。
EDMRはトラウマといった心の傷を癒やす手法として有名ですが、
この音楽を聴く限り、
潜在意識の扉を開け、心の奥、
幼い頃の記憶にアクセスする大きな力があるように感じます。
この音楽を布団の中で聴き、
幼い頃の思い出に浸ったり、
過去の様々な出来事に感謝の思いを抱いてみてください。
きっと今抱いている心の中の幸せが、
もっともっと大きくなっていくことでしょう。
つづき
<感謝のひととき>
2017.11.2 Thurseday