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体幹トレーニング<2>

体幹トレーニングをはじめて一ヶ月ちょっと、
その間たまに休憩日を入れ、
ほぼ八割の日できちんとメニューを消化するというペースで続けています。

最初はまったく体の動きがついていかず、
かつのたうち回るように苦しみ、
あとも激しい筋肉痛になっていたのですが、
今はそれがまるで嘘であったかのように進歩しました。

体の柔軟度は増し、
最初は苦しくてまともにできなかった動作も少しずつさまになり、
汗はかくものの、苦悶の表情を浮かべることもなくなりました。

こんなに短期間に効果を感じられるようになるとは、
まったく予想していませんでした。
意外です。

ではなぜ短期間で効果が上がったのか、
それは体幹というものが、
普段何か特別な肉体を使った作業や労働をしていない限り、
鍛えるのが難しいところだからだと思われます。

普段鍛えられないところだからこそ、意識してそこを鍛えると、
短期間で成果が見えるようになります。


体幹とは体の幹に当たるところです。
それに対して手脚はその幹から伸びる枝や葉っぱに相当します。
ですから日常の動作のほとんどすべては、
この体幹の力がその礎となっています。

体幹の力が充実すると、
日常の動作や姿勢、そのすべてが変わってきます。
上体(胴体)の安定度が増し、体の動きにキレが出て、
無駄な動きが少なくなります。

もう二十年以上腹式呼吸を続けていますが、
腹式呼吸をし、丹田(下腹)を鍛えると、
丹田の部分にグッと力が入り、腰の安定度が増してきます。

体幹を鍛えることによって得られる安定感もこれと似ていますが、
腹式呼吸によって得られる安定感は丹田の一点に集中されるのに対し、
体幹力から導かれる安定感は、
下腹部から胸のあたりと広範囲に渡り、
まるで胸から下全体に強固なコルセットを巻いているかのような感覚を受けます。

この広範囲な部分がグッと引き締まってくるから、
体がブレることがなくなり、
手脚の動きも安定し、無駄のない正確なものとなってきます。

体幹力のない人の手脚の動きとは、
氷の上でスケート靴を履いて作業をするようなものです。
安定した土台がないがゆえ、何をやってもふらついてしまうのです。


体幹力が増してくると、すべての体の動きが楽になり、
例えば下に落ちているものを拾おうと体を前にかがめた時でも、
以前よりもスーッと自然に体が動き、スムーズに腕が伸び、
知らぬ間に一連の動作が完結するといった感じになります。

ここ数日気温が上がってきたので、昨日からサンダルを履くようになりました。
サンダルを履き、足の指を意識しながら歩いていると、
この体幹力の効果をものすごく感じます。

以前にも増して背筋が伸び、
威風堂々、まるでいっぱしの剣豪にでもなったかのような風情で、
体全体で緊張と弛緩のバランスをとりながら、
無駄な動きを抑えた理想的な歩きができるようになりました。
これはものすごい快感です。

日常生活の中でもこれだけの効果を感じることができるのですから、
たぶん球技等のスポーツをされている方だと、
もっと如実に効果を感じ取ることができるものと思われます。

この体幹を鍛える実践を、もっと若い頃、幼い頃からやっていれば、
もっと違った青春時代を過ごせたのではないだろうか、
そんなことを少しだけ考えてしまいます。


体幹を鍛えても、
その鍛えられた内面の筋肉は体の外側から見ることはできません。
けれど面白いのは、この体幹トレーニングをするようになってから、
肩から上腕の力こぶ、そして下腕の腕全体にかけてが、
明らかに引き締まり、張りが出てくるようになったのです。

最初それに気づいた時は、何かの勘違いかと思ったのですが、
それでも徐々に腕全体が、だいぶ前の肉体労働をしていた頃のように逞しくなり、
トレーニングの効果なのだと分かるようになりました。

体幹を鍛えると腕が太くなる訳ではないのですが、
体幹を鍛えるトレーニングやストレッチをする時に腕に力が入ることがあるので、
それが腕の筋肉のトレーニングになったのだと思われます。

きっと胴体内部にあるインナーマッスル(内側の筋肉)は、
この腕以上に逞しくなっていることでしょう。
目で確認することはできませんが ・・・ 。


今行っている体幹トレーニングは、前項でご紹介したものと同じです。
このテキストで示されている体幹をほぐすストレッチと、
体幹を鍛える初級編を行っています。

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中級編、上級編、プロフェッショナル編はまだしたことがありません。
それはそこまで続けてする時間的余裕がないのと、
もっともっと初級編でメインとなる体の前面を鍛えたいからです。

中級編は主に体の後面の筋肉を鍛えるのですが、
これは元々自信があります。
大昔の学生時代、
同じ学部生二百名近くの中で背筋力が200キロ近くあり一番でした。

またこのアブアイソメトリックも毎日一分間行っていますが、
これは体幹全体、後面を鍛えるのに効果があります。



人間いくつになっても進歩が感じられるというのは喜びです。
まして、それが生活全般に関わってくるものとなれば尚更です。

そしてこの体幹という体の幹を鍛えていけば、
それはきっと考え方の幹、生き方の幹にも影響を与えてくるものと思います。
また意識してそうしていきたいと考えています。

『教育の基本は立腰にあり』
腰骨を包む体幹を鍛え、自己実現の礎としていきましょう。


<追記>

体幹トレーニングを始めて一ヶ月が過ぎた頃から、
体調に明らかな変化が二つ現れてきました。

ひとつは、朝の目覚めがよくなったことです。
深夜族で、真夜中の二時、三時が平均的就寝時間です。
本当は体に良くないのにと思いながらも、
なかなか改めることができません。

そんな遅くに布団に入っても、
ここ最近、やたら朝早く目が覚めてしまうのです。

早起きしすぎると日中眠くなるのはしかたがないですが、
それでもなんとか一日もってしまい、
そんな日が何日も続くことが不思議です。

元々寝ることが大好きなのですが、
体の中のエネルギーや疲労の循環サイクルの何かが変わったのでしょう、
睡眠時間が少なくなり、一日をより有意義に過ごすことができるようになりました。


もうひとつは尾籠な話で恐縮ですが、
オシッコの切れが以前よりもよくなりました。

男性にとって、歳を重ねるに従って尿の切れが悪くなるのは一般的なことですが、
それが突然ここ数日前から改善されていることに気がつきました。

ごく短期間でも、一時的に尿の切れがよくなったり悪くなったりしたことは、
これまで経験したことがありません。

今これを書くためにネットで調べて分かったのですが、
体幹を支えるインナーマッスルのひとつである骨盤底筋を鍛えることが、
尿の切れ、尿漏れ、冷え性にも効果的なのだそうです。
  <NHKあさイチ※骨盤底筋・トレーニング・産後・尿もれの原因1/21放送>

やはり気のせいではなかったのですね。
体幹力恐るべしです。

女性は尿失禁でお悩みの方も多いと聞きますが、
この体幹を鍛えることで、間違いなく尿失禁も改善されるでしょう。

幹が変われば様々な枝葉に影響を与えます。

2014.6.2 Sunday
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