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2017年12月11日 ・・・ 節目の時

人生に於いて大きな節目となるのは進学、就職、結婚、
身近な人との別れや誕生といった家族関係の変化、
人によってそれは様々です。。

一年に於ける節目で最も一般的なのは新年お正月、
学校や会社に於ける進級や年度替わり、
個人的なものとしては誕生日といったところでしょうか。

自分は十数年前から月齢を意識するようになり、
手帳には新月、満月の日にちと時刻を記し、
それを行動の目安としています。

それでも太陽暦の新年、
年の変わり目が一大イベントであることに変わりありません。
年末は周りにつられて慌ただしくなり、
外でお酒を飲む機会も多くなります。

また12月に入る前あたりには翌年まで持ち越したくないものを列挙し、
手帳にそれを書いたものを挟み込み、
ひとつずつ実行していくことを喜びとしています。

誰でも新しい年は心新たに清々しい気持ちで迎えたいものですね。


今月もうしばらくすると誕生日を迎えます。
昭和34年生まれなので満58歳、いい年齢になりました。

子どもの頃の誕生日は喜びいっぱいでした。
パースデーケーキを買ってもらい、誕生日プレゼントをもらい、
一歩大人に近づいたことを家族や周りとともにお祝いしたものです。

その誕生日の感慨も、当然のことながら年齢とともに変化します。
お祝いしてもらうのは嬉しいですが、
一年という歳月の重みをヒシヒシと感じるようになってきます。


これは自分の性格特性なのですが、
以前は周りの人の誕生日をお祝いするのが大好きでした。
手帳に知り合いの誕生日一覧表を入れ、
その日になると簡単なプレゼントを渡したり、お祝いのメッセージを送り、
その人の嬉しそうに驚く姿を見るのが何よりの楽しみでした。

ところで、エニアグラムという性格分析は本当にすごいですね。
九つに分類される性格で、
自分の性格はタイプ2『愛を与える人』です。
このタイプ2は、人に親切にするのが大好きで、
エニアグラムの本には、
「タイプ2は世話好きで、周りの人の誕生日を手帳に記し ・・・ 」
と、まさに自分がしていることそのものズバリが書かれています。

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鈴木 秀子

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ところが最近は、人の誕生日を祝うのも、
また自分の誕生日を祝ってもらうのも、あまり好きではなくなってきました。

その理由のひとつは、
誕生日一覧を記していた手帳を盗まれてしまい、
大事な知り合いの誕生日が分からなくなってしまったということ、
さらには、最近周りの人たちのほとんどがやっているfacebookで、
“友達”の誕生日が強制的に知らされるようになり、
誕生日メッセージを書くよう求められるようになったからです。

誕生日というのは自分の中で大切に覚えておいて、
その日にささやかなお祝いと感謝の思いを伝えるのが
美しい所作だと感じます。
コンピューターで機械的に、
「今日は○○さんの誕生日なのでお祝いのメッセージを送りましょう」
と指示されるのは、感覚的に受け入れることができません。

facebookが広がり、
その人のタイムラインにお祝いのメッセージが連なるのを見るにつれ、
なぜか誕生日というものが、
機械的で無味乾燥なもののように思えるようになり、
自分の中の人様の誕生日をお祝いしたいという気持ちが薄れていきました。


誕生日について、もうひとつ考え方が大きく変化したことがあります。

人間の幼少期は怪我や病気をすることが多く、
その昔は幼児の死亡率が高く、
一年無事に過ごし、年をひとつ重ねるというのはとても目出度いことでした。
ですから子どもの頃の誕生日は、
それを祝うのはごく自然な習わしだと思います。

けれど大人になるにつれ、
誕生日の意味合いは少しずつ変っていくのではないでしょうか。

最近はお風呂の中で湯船に浸かっている時に、
亡き両親のこと、そのまた両親である祖父、祖母、
そしてそのさらに先のご先祖様と、
これまで自分の生命に至る脈々とつながってきた生命の継承を思い、
瞑目し、感謝の思い、生命の尊さを感じることを習慣にしています。
これは遠方でなかなかお墓参りに行くことのできないことに対する
贖罪の思いからでもあります。

その生命の尊さ、有り難さを思うならば、
誕生日とは自分が周りからお祝いしてもらうのではなく、
生命を与えてもらい、無事一年過ごさせてもらったことに、
両親や先祖に対し感謝の思いを捧げるのが
本筋ではないかと感じるのです。

今でも誕生日をお祝いしてもらうのは有り難く感じます。
けれど本音で言えば、
周りからお祝いしてもらいたいという気持ちはほとんどありません。
できるならば誕生日は一人で過ごし、
夜は部屋を暗くして酒でも飲みながら過去の様々なことを振り返り、
亡き両親、記憶の中にある祖父母との思い出に浸りたい、
そんな思いです。


誕生日は肉体的に変化する節目でもあります。
東京医科歯科大学名誉教授である角田忠信先生の研究によると、
人間はその肉体年齢と同じ周波数の音で
左右の耳のきき耳逆転現象が起こるとのことです。

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自分の場合は今57歳なので、
一秒間に57回振動する57Hz(ヘルツ)できき耳の逆転現象が起こります。
きき耳とは、その音をどちらの耳で
より敏感に素早く感じ取れるかということです。

そして58歳を迎える誕生日の午前中、
そのきき耳逆転の周波数が、57Hzから58Hzへと変化していくのです。
この57.58という数字は、百万分の一の狂いもなく正確なもので、
このことから、人体は誕生日の日を特別なものとして記憶しているとともに、
一年、Hzが絶対的な単位であることが分かります。

そのことを知ってから、
毎年誕生日の午前中は己の肉体変化を感じ取ろうとするのですが、
残念ながら、いまだそれを感じたことはありません。


人生には小さな節目、大きな節目、いろんな節目がありますが、
大きな節目とは、それまで積み重なった変化量が一気に表れる時であり、
その奥にある変化の度合いは、
小さな節目と変らないことがほとんどだと感じます。

水を満たしたコップに一枚ずつコインを入れていくと、
あるところで一気に水があふれますが、
それまで入れた一枚ずつのコインに体積の差はありません。


今自分は人生の大きな節目を迎えています。
大きな節目を迎えたからといって、
やるべきことはこれまでと変りありません。
ただ淡々と目の前のやるべきことをこなすだけです。

少しずつ年齢を重ね、大きなことが目の前に現れても、
それにどう対処すべきか動じ、迷うことはありません。
ありませんが、そのことに耳を傾け、
アドバイスをくれる友人の存在は有り難い限りです。
こんな時は人様の親切、心遣いが身に沁みます。


今は人類の大転換期、極めて大きな節目です。
地球環境や国や民族間の紛争は人類の終末が近いことを予感させます。
けれどそれとまったく対極に、素晴らしい価値観や技術も生まれつつあり、
人類はこの存亡の危機にあって、
その行く末への舵取りを試されているのだと感じます。

人の節目もこれと同じで、
どんな危機的状況、節目であったとしても、
そこには必ず光明を見いせるものがあるはずです。

今回自分に与えられた節目に際しては、
先日ご紹介したタッピングがとても助けになっています。
  タッピング<3>

自分の持つ最大の欠点のひとつが怠惰であるということですが、
それがタッピングの手法によって、
ここ数日、大きな変化を感じているのです。
他にも心のわだかまりが瞬時に解消されたりし、
今は何か問題が起こることを逆に心待ちにしているほどです。

そのお陰で、今はとても研ぎ澄まされた時の流れを感じます。
状況が逼迫すればするほど、
その対極である己の内面が力付くキッカケを与えられるようで、
大きなワクワク感さえ覚えます。


節目は大きければ大きいほど、そこから出る芽は大きいものです。
今は自分にとって自分の過去を振り返る大きな時、
明日から数日広島を離れ、自分の内を見つめてきます。

2017.12.11 Monday  
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