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2017年2月17日 ・・・ 渡印前日

いよいよ明日九回目のインドの旅に出発します。
準備は大方すみ、後は細々とした整理と最終チェック、
夜は送別会を開いてくださる方がいるので、
はたして今夜は何時間眠ることができるでしょう。

その点では、先月出合ったペコぱんだは最高の友であり味方です。
ペコぱんだのお陰で、とても時間を有効に使うことができました。
渡印前の慌ただしい時期、出合いは神の恵みだと感じます。

今夜は送別会を開いてくださる方がいて、
もうあまり時間がありません。
今強く感じていることをひとつだけ書きます。


インドとはいつもご縁と導きを感じますが、
何事に関しても、そういった縁を感じるというのは幸せなことです。

では、とうすればご縁に導かれた生き方ができるのでしょう。
最近そのことをよく考えます。

いい方向に導かれるというだけではなく、
その逆の、悪い方向に導かれないようにするためにも、
常に心の中に邪(よこしま)な思いを持たないよう心がけています。

生きていれば嫌なことがあったり、嫌な人間と出会うことはしばしばです。
そんな時、己を振り返り、
自分の中にも同じような部分がないかどうかを探してみると、
どんなこと、どんな人をもむやみに責めることのできない
自分というものに気づかされます。

キリスト教の姦淫した女性を責める者たちに話した言葉、
「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい」、
この言葉がいつも頭から離れません。

己が偉い人間だと勘違いするところから傲慢さが生まれ、
他人に対して悪しき思いを持つようになり、
誤った判断を下す元となります。

また本当に嫌な人に対しても、
引き受け気功の藤谷康允先生のお言葉、
「あなたのことを好きになることはできませんが、
 これ以上は嫌いになりません」
これも悩み多き凡人に対する救いの言葉です。
こうすれば他人に対する腹立ちも少しおさまってきます。


もうひとつ心がけているのが、正しい目で物事を見つめるということです。
自分に関していえば、とても情にもろいタイプなので、
情に流され、表面のことにとらわれ、本質を見逃してしまうことがよくあります。

これを戒めることが自分にとっての課題で、
その点では、表面的な感情を手放すセドナメソッドはとても有益で、
これからインドに行って子どもたちと過ごすのはとても楽しみですが、
その楽しみの中で得られる安らぎ、喜びといったものもまた手放し、
本当の意味での深いニュートラルな心でインドの子どもたちと接したい、
また接しなければならないと感じています。

そうした心のあり方というのは、肉体面にも現れます。
顔は常に柔和に保ち、背筋を伸ばし、肛門、下半身に力を入れ、
息は長く保つようにする、
これを心がけただけでも心の状態は確実に変わります。
そしてそうできるよう日頃の鍛錬も必要です。


深い心を律するのは下半身、肚(はら)の役割です。
一昨日、深夜にスーパー銭湯に行った際、
そこで売られていたアイスクリームを二つ買いました。
とても可愛い桃とメロンの形をした容器に入っていて、
いつかそれを買って、その容器をインドに持っていきたいと考えていたのです。

そのアイスを買って帰った夜、
口寂しいのでついそれを食べてしまいました。
まずは桃を食べたのですが、意外なほどきめ細かくて美味しくて、
つい桃とメロン、二つともいっぺんに食べてしまったのです。

翌日、朝はさほど調子は悪くなかったのですが、
お昼に中華料理をお腹いっぱい食べた後、
急にお腹が痛くなってトイレにこもり、
しばらくしてトイレから出た後もまた再び腹痛を催し、
近くのビルのトイレに駆け込む事態となりました。

下痢は時々することはあっても、
お腹が痛くなるというのは数年ぶりか十数年ぶりです。
夜中に冷たいものをたくさん食べるという理に添わないことをするとてきめんです。
いい学びになりました。

お腹の調子が悪くなると、気力、体力ともに大幅に減退します。
腹痛は一二時間で無事快復しましたが、
そのことでお腹の働きの重要性を知りました。


ここで思ったのが、
夜中に冷たいものを食べてはいけないということとともに、
なぜお腹によくないものを、
欲望に負けて食べてしまったのかということです。

「もっと厳しく自分を律しなければならない」という根性論ではなく、
より自然に、理に添った生き方、暮らし方ができるようになるためには
どうすればいいのか、
自然の理に反することを、意志ではなく、
自然な思いとして行動できるようにするための方法、
それを知りたい、そうなりたいと考えています。

たぶん思うに、普段パソコンのディスプレイを目の前に置き、
自然から隔離された生活をしているので、
人間が本来持っている基本的感覚が衰えているのだと感じます。

自然に根ざした生き方をしているインドに行き、
そのことをよく感じてみなければなりません。

これは単に考え方の問題ではなく、
暮らし方、生き方自体の問題なので、
そう簡単なものではありませんが、
必ずやっていかなければならないことです。


自然と離れた都市生活をしていて、
あふれかえる情報で頭は鍛えられても、
その対極の自然に根ざした知恵が欠如し、
肚が弱くなり、肚に悪いことも平気でできてしまう自分になったのです。

コンピューターに代表される情報社会から一歩距離を置く、
自然ともっと触れ合うようにする、
腹式呼吸、足腰の鍛錬、腸にいい食事を摂る、
そういうところから着実にやっていかなければなりません。
それが昨日お腹から届いたメッセージです。


冒頭に今夜は送別会だと書きましたが、
今は帰宅してその続きを書いているところです。
 (一度書き直しました)

今夜は中華料理を食べながら生ビールを三杯飲みました。
ビールは大好きなサントリーのプレミアムモルツです。

思いっ切り偏見を承知で書かせていただきますが、
ビールはアサヒやキリンより、
サントリーが圧倒的に美味しいと感じます。
けれど朝日やキリンの方がシェアが高いので、
そう感じない方が多いのでしょう。
それがとても不思議です。

サントリーは最も大切な原料となる水の純度が高いように感じます。
飲料として基本のところが優れているのです。

インドで過ごしていると、
質素で極めてバリエーションの少ない料理を毎日食べていても、
それに飽きることがありません。
舌の喜び以前の身体が感じる喜び、
生きた食材を使っているインドの料理にはそれがあるのです。

反面、日本に戻って食事をして感じるのは、
彩り豊かでメニューは豊富、味付けが繊細であるにも関わらず、
身体がそれを欲しない、一種の “死んだ食事” だということです。

これはちょっと言い過ぎかもしれませんが、
そう言いたくなるくらい、
日本の食卓に上る食材は、生命エネルギーが欠如しています。

そんな食事を日々摂っているので味覚が麻痺し、
サントリービールの美味しさが感じられないのでは、
本当に偏見かもしれませんか、そう感じます。


と偉そうに言っている人間が、
夜中にアイスクリームを平気で二個も食べ、お腹を壊すのですから ・・・ 。

一歩一歩、人と比べるのではなく、
昨日の自分と比べて少しでも前に進んでいきたい、
人を非難することなく、誰をも心の師とし、ともに歩みたい。

自分を低く保つには、トイレ掃除などの下座行が最適です。
日本では随分トイレ掃除をやってきて、
昨年はインドでも、自分の部屋だけですが、
トイレの便器をきれいに磨かせてもらいました。
今年はできれば、ゴミだらけのインドの道路のゴミ拾いをしてみたいと考えています。
させてもらえるかどうか分かりませんが、トライです。


まだ準備でバタバタしています。
その合間、後半は一杯気分でキーボードを叩きました。
最近はペコぱんだのお陰で睡眠時間が少なくなりましたが、
その分無茶しすぎたきらいもあり、若干疲れが溜まっています。
今日はいつも以上に取り留めのない文章になりましたこと、お許しください。

悠久の大地インドで心身ともに解放され、
また新たな自分を見つめ直すのがとても楽しみです。

またできるだけこのホームページで近況をご報告いたします。

では、行って参ります。
ヾ(´ー`)ノ 。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'

2017.2.17 Friday  
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