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2015年1月9日 ・・・ 本氣の力

毎週金曜日の早朝は、
積極人間の集いという異業種交流会に参加しています。

一般的に交流会とか講演会というのはあまり好きではないのですが、
この積極人間の集いは、講師の話を一方的に聴くだけではなく、
参加者全員が感想を一言ずつ述べ、
それによってそれぞれの人たちの人となりがよく分かります。

また同じことでも人によって捉え方が大きく異なり、
それを知ることがとても面白く学ぶところがあり、
ここ十数年間ほぼコンスタントに参加しています。

今朝は遠く兵庫県たつの市から、
新宮運送という大きな運送会社を経営する木南一志社長が
スピーチをしに来てくださいました。


  ケイタイで撮ったこんな写真しかありません・・・。

木南さんは前項でご紹介した盲導犬チョコレートにも
大きなご尽力をいただいている方で、
昨年その盲導犬チョコレート関係の集いが岐阜県であり、
その時にお目にかかり、名刺交換をさせていただきました。

その時はほんの短い時間の交流だったのですが、
短時間でも強烈なインパクトを与える方というのはおられます。
木南さんのそんなに大きくはない体から強いオーラのようなものを感じ、
言葉ひとつひとつから深い重みを受け取りました。

今日はその木南さんがスピーカーとして来られるということで、
いつもより早く会場に行き、そのお話を聴かせていただきました。

講演のテーマは『学歴よりも本氣歴』、
いかに日々真剣に生きるか、それを積み重ねるか、
それをご自分の人生の歩みの中の話として淡々と語ってくださいました。


積極人間の集いにはいろんなスピーカーの方が来られます。
芸術家、研究者、音楽家、経営者、
一般の主婦の方から何か特技や趣味をお持ちの方まで様々です。

そしてそのみなさん方がみな異なった個性を持たれていて、
それを感じるのが楽しみであり、いろんなことを学ばせてもらっています。

木南さんはとてもゆっくりとした語り口ですが、
その言葉にはとても重みがあり、
その重みはどこから来るのだろう、
そのことをお話を聴きながらずっと考えていました。

その答えはひとつです。
木南さんの話のテーマにもある “本氣” ということ、
その本氣、真剣さが、聴く者に大きなインパクトを与えるのです。

そしてその本氣の力を向ける先が自分自身の我欲ではなく、
地域社会であったり家族であったり会社の社員の人たちであったり、
利他的なものであるが故、
その本氣の力がより暖かく人の心に染み入ってくるのだと思いました。

ここにその話されたことの概要をまとめて書くことはできません。
また書いたとしても、たぶんそれで心を打つことはないと思います。
本氣の力というものは、文字起こしをして表わせるものではなく、
その言葉の裏ににじみ出てくるものです。


ここで少しその本氣というものについて感じたことを書いてみます。

本氣とは一点に集中する力です。
一点に集中する、これは凝縮、収縮の理であり、陽性です。
陽性は男性の理であり、男性の肉体はぎゅっと引き締まっています。

木南さんの肉体も典型的な陽性です。
そんなに大柄ではないということ、
そして体も全体的によく引き締まり、
キリッとした男らしい表情にも陽性の傾向が見て取れます。

真剣な表情をした人は眉間にしわが寄っています。
しわが寄るというのはその部分が収縮しているからです。

真剣になる時、人はぎゅっと意識と肉体の力を収縮、集中させ、
体の中心部分にそれを凝縮させます。

ですから本氣な人、真剣な人は、
みな中心軸が安定し、姿勢がよく、ブレが少ないのです。

木南さんも実に姿勢がよく、
スピーカーとしての話が終わって座席に戻られた後も、
椅子も背もたれに背中をもたれかけることなく背筋を伸ばし、
その上体はほとんど微動だにしませんでした。

これは持って生まれた陽性体質であるということとともに、
本氣の生き様の中で、
その精神と肉体を支える骨格、中心軸の強靱さが培われてきたのだと思われます。

ですから逆に言うと、
これからの自分の人生の中で、より強く本気で生きることを望むならば、
自らの肉体、その体幹力を鍛え、
強い収縮力を得られるよう努力することが役に立ちます。

そうすると、鍛えられたブレのない安定した肉体の力によって、
精神の本氣度を増す手助けとなるのです。


本氣とは強いエネルギーです。
そのエネルギーを活用するためには、
エネルギーの向ける先を作って上げなければなりません。

エネルギーは、
それを発散する場所、目標があって初めて活かされます。

「曼荼羅の力」に書いたような、
マンダラチャートやコスモマップ等を使い、
自らの想念の力、本氣の力を活かすための指針を作り、
集中して作った本氣の力をさらに集中させ、大きなことも成し遂げられます。


もうひとつ大切なのは志です。
木南さんの場合はそれが深い利他愛ですが、
この大きな力が志によって世のため人の為になり、
『すべてはひとつ』の時空の法則に則り、
最終的には自分の元へと還ってきます。

『志なき知性は翼のない鳥である』、
志は倫理は近いものかもしれません。
経済大国になり、それと反比例して心の貧しくなった日本人は、
この部分が大いに欠けています。
倫理なき経済は人を幸せにしません。


志を立て、目標を明確にし、そして本氣で事にあたる、
今日は年頭第一回の積極人間の集いで、このことを心に刻みました。

2015.1.9 Friday  
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