安全な食
毎週金曜日の朝早く行われる
「積極人間の集い」という異業種交流会に毎回参加をしています。

朝7時スタートのこの会、笑いあり、涙あり、感動あり、
とても有意義かつユニークな楽しい集いです。

積極人間の集い

この会の素晴らしいところは、とにかくゲストスピーカーが多彩なことです。

音楽家、講談師、医師、建築家、デザイナー、・・・
なにせ20年、1000回以上続いている会ですので、
広島周辺で活躍しておれれる方たちは、
ほとんど(?)登場したと言ってもいいぐらいです。

その日のゲストスピーカーが誰なのかは事前に告知されません。
開けてびっくり玉手箱形式です。

1時間半の会のうち、前半40分はゲストスピーチ、
残りの50分は参加者全員が一言づつコメントすることなっていて、
話が一方通行にならないところもこの会のいいところです。

今日のゲストスピーチは、「椿き家」の折笠廣司社長、
日本一安全で美味しい豆腐を作るこだわりまくりの人です。

椿き屋 折笠廣司社長

折笠社長とは、これまでボランティア活動等でよくご一緒させていただき、
私の家にも一度お泊りいただき、
いろいろとお話をお聞かせいただいたことがあります。

「椿き家」さんのお豆腐と同様、とても味わい深い方です。

折笠社長の安全、安心な「いい食品」を作りたいという思いは徹底しています。

普通に市販されている豆腐がいかに多くの劣悪な添加物を使用し、
人体にとってよくないのか。

ソーセージ、ビール、お酒、・・・
一般の加工食品が、いかにひどい作られ方をしているのか。

詳しくお話してくださいましたが、その現状があまりにもひどいため、
折笠社長の「いい食品」作りの情熱もより一層高まってくるのでしょう。

昔はしゃかりきになっていた折笠社長ですが、
11年前に転機が訪れました。

それは「トイレ掃除の会」、その創始者である鍵山秀三郎氏との出会いでした。

生まれて初めて経験した駅のトイレ掃除、
汚れきった水こしをきれいにするのに3時間かかり、
その間なぜか涙が止まらなかったそうです。

鍵山社長には当時抱えていたグチを聞いてもらい、手紙にも書かれました。

そうすると返ってきた手紙の中に
「霜にうたれた柿の味、辛苦に耐えた人の味」
という言葉があったそうです。

「人と戦う中からは、心の平安は得られない」、
そのことを学ばれました。

鍵山氏に、「便器でビールが飲めるぐらいきれいに」と言われ、
折笠社長はそれを実行されたそうです。

「見えないところをきれいに、小さいことを丁寧に」
鍵山氏の人生哲学です。

「椿き家」さんは美味しいおからでも有名です。

  「おから広場」:おからについてのホームページです。

昔は捨てていたおからですが、これも鍵山氏から言葉をいただき、
「最高のおから」を作るようになったとのこと。

1億6500万円の設備投資をし、
幾重にも手間をかけ、作れば作るほど赤字になるそうですが、
美味しいおからが評判となり、
全国からたくさんのお礼や問い合わせをいただき、
お陰で豆腐もよく売れるようになったとのことです。

普通の企業は、
「意義がなくても、儲かればやる」ですが、
「椿き家」さんは、
「意義があれば、儲からなくてもやる」
というのがポリシーです。

「椿き家」さんのお豆腐、本当に美味しいです。
お醤油をつけなくても、豆腐そのもの、素材の味を堪能できます。

日本一のこの味は、
折笠社長の徹底したこだわりと志の味わいです。

2004.10.15 Friday



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