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奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録

知人から「奇跡のリンゴ」という本が面白いよ、という話を聞き、
その知人から本を借り、三日前に読ませてもらいました。

リンゴの産地青森で、絶対に不可能とされた無農薬リンゴの栽培に取り組み、
一家全員極貧の生活を送りながらも
あらゆる努力を続ける姿はまさにドラマであり、
その信念と苦労のすさまじさは、紙面からも十分伝わってきます。

リンゴの木、様々な虫や動物、雑草たち、・・・
そこから学んだ自然の知恵は、
普段土と触れ合うことのない一般人にとっても、
大いなる生きるヒントとして胸に響いてきます。

奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録
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ネットで木村さんの動画を検索しました。
  < YouTube - 木村秋則 >

木村さんの作ったリンゴはとてつもなく美味しくて入手困難だそうです。
そしてあの底抜けの笑顔、
これはまさに木村さんの生き方、農への取り組みが、
自然の理に適った素晴らしいものであることの何よりの証拠でしょう。

木村さんの生き様、知恵があまりにもインパクトが強かったので、
木村さん自身の手で書かれた「すべては宇宙の采配」も
一昨日一気に読んでしまいました。
  (「奇跡のリンゴ」はライターが書いたものです)

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まさにぶったまげるとはこのことです。
本の中には、自然と人との関わりから学んだ様々な知恵や
具体的な農法についてのこととともに、
木村さんが宇宙人とともにUFOに連れて行かれた話、
時間の止まった世界で竜と遭遇した話、
運転するダンプに幽霊を乗せてしまったり、
臨死体験、地球滅亡の時期を知らされた話とか・・・、
不思議世界のオンパレードです。

これがあっちの世界の研究者の話なら眉につばをつけて、
ということになるのでしょうが、
誰よりも自然とともに生き、その温もりを全身で表現されている
木村さんが語られるのですから、
耳を傾け、その現象の意味するところを深く考えざる得ないでしょう。

木村さんはきっと使命としてこれからの人類にとって必要不可欠な
自然と農のあり方を探求し、それを伝え、
そしてその上さらに人類の命運を握るメッセージをも
多くの人に伝えることを役割として与えられた、
いわゆる聖人のような方なのだと思います。


本を二冊読んだ後、タイミングのいいことに、
昨日は広島市内から北へ一時間ちょっと行った甲立というところで
木村秋則さんの講演会があり、
そこに知り合いとともに参加する機会に恵まれました。

三日前から本を二冊読み、講演をお聴きし、
私にとってこの三日間はまさに「奇跡の木村デー」となりました。

講演はプロジェクターを使い、日本の食や農業について、
かなり具体的な数々の話をお聴きすることができました。

・農薬、化学肥料の使用量は、日本が世界一である。

・最近の日本人、特に若い人たちの死体は、死臭がしない。

・チッソ肥料の4〜50%はガス化して大気へ流れ、
  二酸化炭素の増大する原因となっている。

・私がどんなにがんばっても、自分の体にリンゴの実をつけることはできない。
  私はリンゴの木に実がなるのを手伝う「リンゴ手伝い業」です。

・私の行っているのは、ただ自然のままに任せる自然農法ではない、
  自然を知り、それとどう関わり、どう手を加えていったらいいかを考える
  自然栽培です。

・指をキュウリの巻きひげに触れさすと、
  その人が植物に好かれているかどうかが分かる。
  5、6歳以下の子供は100%ひげが指に巻き付くが、大人は半々。

・有機農法は危険性がある。
  現代人の人糞は質が悪くてたい肥として使えない。
  完熟たい肥でない有機肥料は、作物に毒性を持たせる。


私たちはもっともっと自然と近しく暮らし、
もっともっと自然から学ばなければならない、
そんな当たり前のことを考えさせられました。

田舎町の500名ほど入る講堂は超満員で、
椅子席すべてが埋まり、立ち見も出るほどです。

木村秋則さんの自然栽培のお話が、
これほどまでに大勢の人の心を引きつけるということは、
日本も今急速に変化していこうとしているのでしょう。

木村さんが見せられたという地球の未来を示したカレンダー、
その最期の時までに、私たち人類は、
何らかのアクションを起こすことができるのでしょうか。

    たとえ明日、世界が終わりになろうとも
            私は今日も、リンゴの木を植える

       〜  マルティン・ルター  〜
 
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