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チェンナイホームの一日


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南インドのホーム(児童養護施設)の一日はどのようなものなのか、
3月23日、その日の一日を順を追ってご紹介いたしましょう。
文頭にその写真を撮った時刻を記します。


6:25 午前6時過ぎから礼拝堂で朝の礼拝が始まります。
普段は子どもたちだけですが、
時折ホームのオーナー スレッシュの奥さんも参加して、みんなに指示を出しています。
奥さんは子どもたちからティーチャーと呼ばれています。



6:28 今回はホームの隣にあるイングリッシュ・ミディアム(英語で授業をする学校)
が休みに入り、子どもの数が少なくなっています。
他にも顔なじみの子どもたちがホームを離れていたりして、少し寂しい感じです。

また新しい子もここ数年入っていないのですが、
それはこのホームのスポンサーとなっているドイツのキリスト教団体が、
ヨーロッパのユーロ危機により、財政的に苦しいのが原因とのことです。



6:43 ここ最近、礼拝の後に体操がプログラムとして取り入れられました。
日本のラジオ体操のようなものですが、
少し時間が長く、体操の種類も異なります。



6:46 体操が終わると、当番の子は炊事のお手伝いをします。



6:56 みんな手慣れた手つきですが、
合間におしゃべりするのも大好きです。



6:56 各自自分に与えられたエリアを掃除します。



7:01 いつもながらに地面の上には見事なほうき目が描かれます。
子どもたちの掃除をする姿は見ていて飽きることがあれません。



7:36 この間、洗濯や水浴びをする子もいて、
彼女は洗濯し終わった衣服をコテージの屋上からぶら下げています。



7:28 子どもたちは写真やムービーが大好きで、
ちょっとでも時間があれば、「ブラザ〜♪ タブ!」
と言ってiPadを見せて欲しがります。
もちろんいろんなゲームも大好きです。



7:39 女の子は全員髪を三つ編みにしてきれいに整えます。
お姉さんであるサティァ・ベニーに髪をといてもらっているのは、
このホームで最も年少、プライマリー4年生で妹のプリア・ダッシニーです。



7:42 子どもたちが掃除で使うほうきは、ココナッツの葉っぱの芯を削り取って作ります。
どの子もカミソリの刃を直接指に挟んで上手に扱っています。



8:01 またみんながiPadに群がっています。
普段自分たちの写真や電子機器に触れる機会がないのですから仕方ないですね。



8:16 朝ご飯を食べましょう。
今朝は米粉から作ったプットゥーです。
インド人たちはこれに砂糖をまぶします。
人なつっこい犬のジャックもやって来ました。



8:19 サカイブラザーも一緒にいただきます。



8:44 そろそろ学校に出発です。
チェンナイのホームはスクールバスを使いますが、
もう五十年もののポンコツで、押しがけしなければエンジンがかかりません。



8:49 車庫入り口の勾配を利用して、なんとか一発でエンジンがかかりました。



8:49 子どもたちと一緒にバスに乗り込みます。
子どもたちからプーリーというアンズのような味のする実をもらいました。



9:20 子どもたちの学校に着きました。
学校のお友達と一緒に記念撮影です。



9:20 みんな明るく手を振って見送ってくれます。



9:21 男の子たちは先生と一緒に記念撮影です。



11:35 ホームに戻り、少し部屋で寝た後外を歩いていると、
12年生、最終学年の女の子がコテージの上を掃除していました。
12年生はいよいよ最終試験(ファイナル・イグザム)を控え、
数日間試験休暇です。



11:37 コテージの上に上ると、水槽の水を抜き、
中をきれいに掃除していました。
ほんの少し手伝わせてもらいましたが、
子どもたちは基本的に自分たちに与えられた仕事を人に手伝わせてはくれません。



12:10 シンドゥーという女の子のベッドの上にあった写真を、
他の女の子が持ってきて見せてくれました。
子どもたちはこんな風に数枚の裸の写真を大事そうに保管しています。



12:40 カメラを持っていると、随時写真を撮ってくれと求められます。
この二人も12年生、試験を控えた最終学年です。



12:40 ホームにいる子どもたちは普段自転車に乗る機会がありません。
ですから女の子は高校生ぐらいの年齢になってもほとんど運転することができず、
今日は一緒に自転車に乗るレッスンです。



12:43 サカイブラザーが懸命に自転車の後ろを押してますね〜。
もう汗だくです。



12:47 彼女は11年生のスネハー、なぜか彼女も学校がお休みで、
彼女だけが自転車を最初から上手に乗りこなしていました。



13:11 自転車のレッスンを修了し、イイダブラザーと記念撮影です。
ホームでまともに乗れる自転車はこの一台です。



13:31 みんなでお昼ご飯を食べましょう。
インドのランチタイムは一時を過ぎてから、
みんな早起きであるにも関わらず、各食事の時間帯は遅いのです。



13:49 ココナッツの葉で可愛い飾りを作ってくれました。



13:50 これは薔薇です。



13:51 スネハーが作ってくれました。



13:52 パービットラが作ってくれたのも花ですが、なんて花だったかな?



13:53 薔薇を集めて花束にしました。



13:54 アビラが作ったのは、花の上に十字架が飾られています。



14:01 みんなからその飾りをもらってご満悦の一枚です。



16:22 子どもたちを迎えに行くスクールバスは四時から四時半の間に出発します。
この日はなぜか大半の子どもたちが、
ホームの近くにあるスクールバスに乗って帰ってきました。
学校から乗って来たのはこのちびっ子二人だけです。



16:38 スクールバスに乗る時は、
飯田さんは運転手であるラジの横、助手席が定位置です。
ラジはこの四月からの五年間サウジアラビアに労働者として渡ります。
ここ南インド タミルナド州では、中東に働きに出かける人が多くいます。



16:53 ホームへの帰り道、レンゴリのの上に犬がしゃがんでいたのでカメラを向けました。
けどすぐにそのことに気づかれ、吠えられてしまいました。



17:51 子どもたちが学校から帰ってしばらくすると、
おやつのような軽い食事ティッフィンの時間です。



17:53 スレッシュの家の前でみんなで座っていただきます。
毎日が遠足か林間学校のような気分で楽しいですよ。



18:01 スレッシュがお土産に持って行った剣玉にトライしてくれました。
以前日本にいた時に経験があるのでしょう、
見事にお皿の上にのせてビックリです。



18:08 もうすぐ夜の礼拝が始まります。
太鼓は礼拝のたびにコテージから持って行きます。



18:18 子どもたちは礼拝が始まるギリギリの時間まで遊びます。
今日は男の子たちがダンスを披露してくれました。



18:26 礼拝の時は一人の子が前に座って聖書を読み上げます。
今日は一番ちっちゃなプリア・ダッシニーが当番です。



18:29 女の子たちはだいたい時間通りに礼拝に来て聖書も声を出して読むのですが、
男の子はちょっと ・・・ ですね。



18:36 礼拝ももう終わりかけ、
最後は姉のサティア・ベニが聖書を朗読します。



19:29 礼拝の後は8時半まで学習時間です。
真面目に勉強している子もいれば、お絵描きしてる子も、
また遊んでる子もいてそれぞれです。



20:26 今週はキリストが復活したことを祝うイースターで、
スレッシュ一家は夜教会に出かけています。
そこでスレッシュの家の居間を、12年生が学習時間に使っています。



ホームの子どもたちは過酷な環境、条件の中でもよくがんばって学習していると思います。
けれどホームにいると、周りの子どもたちとの関係や、
礼拝、掃除、炊事等決められたタイムスケジュールがあり、
すべてが自由になるわけではありません。

またホームの子どもたちの中にはカレッジに進学を希望する子もいますが、
カレッジではすべて英語で授業が行われ、高い英語能力が求められます。
イングリッシュ・ミディアムに通っていた子なら問題ないのでしょうが、
タミル語で授業をする普通のタミル・ミディアムに通う子にとっては、
カレッジ進学は大きな壁のように思えます。

スギルタンが以前、
「裕福な家庭の子はいい教育を受け、いい学校に行くことができ、いい仕事に就ける、
 けれど貧しい家庭の子はそれなりの人生しか歩めない」
と語っていましたが、それは絶対ではないものの、
厳しい現実として歴然と存在するものだと感じます。

20:44 学習が終わって夕食の時間です。
インドでは夕食が終わってすぐ就寝で、
あまり健康的な習慣ではないような気がします。



こんな感じて一日が終わるともうくたくたです。
食事が終わって部屋に戻るとすぐにシャワーを浴び、洗濯をし、
ベッドに入ります。

今年のインドは例年よりも暑い影響で驚異的に蚊が少なく助かっています。
それでも夜は途中で何度か目が覚めたりするので、
朝は夜明けとともに、子どもたちとともに目を覚ますといった感じで、
他に何もする気が起きないのです。

自然とともに、その流れに沿って生きる、
ここではそんな最高に贅沢な暮らしをしています。



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