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コスモニケタンにいて、最も日常的に見かける動物は山羊(やぎ)と羊です。
日本で外を散歩すると、犬を連れている人とよく出会いますが、
そのくらいの頻度と言えば分かりやすいかもしれません。
山羊や羊は数十頭の群れをなし、
それを羊飼い(山羊飼い?)が棒を持ってコントロールしています。
羊飼いの中にはまだ少年のような子どもも見かけます。
コスモニケタンのあるインドカルナータカ州は貧しいところで、
学校に行かず親の仕事の手伝いをしなければならない子どもが多いのです。
山羊や羊の群れは学校の敷地の中にも遠慮無く入ってきて、
地面に茂っている雑草を食べています。
ここは標高500メートルの乾燥地帯で、
年間の降水量は500ミリちょっと、東京の約三分の一です。
航空写真でこの近辺を見ると、
緑が少なく、土色をした大地が大部分を占めますが、
その原因は雨が少ないこととともに、
山羊や羊が貴重な草を食べ尽くしてしまっているからではないかと感じます。
ところで、山羊と羊の違いがお分かりでしょうか。
頭を上げているのが山羊、下げているのが羊とのことですが、
なかなか一見しただけでは判別できません。
山羊や羊だけではなく牛などもそうですが、
インドでは様々な動物たちが道路を我が物顔で歩いていて、
車やバイクが一時停止を余儀なくされることがしばしばです。
多少の不便はありますが、
自然や動物たちと共生して暮らすインドの日常は魅力的に思えます。
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