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停電


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電力事情のよくないインドでは、日常的に停電が起こります。
停電には、向上しつつある電力需要に対応しきれず、
消費抑制の一環として行われる計画停電と、
送電設備の点検や調整のために行われる突然の停電の二種類があります。

計画停電は毎日ほぼ同じ時間帯に数時間にわたって行われ、
事前にいつ行われるか告知があったりするのですが、
送電設備によるものは、いつもある時突然でやってきます。

停電に慣れっこになっているインド人は、
停電になっても別段驚く様子は見られません。
夜だったら懐中電灯やろうそくに灯りを点して対応し、
町中の商店も暗いなりに商売を続けています。
(今は緊急電源用のバッテリーを備えている店舗が多くあります)

現在コスモニケタンのあるビジャプール地区は、
停電はあっても一日一回か二回、それもほぼ数十分間で回復しています。
午後6時台に短時間停電することが多いのですが、
これは送電施設で農業用と住宅用とを切り替えるためとのことで、
インドの電力事情も少しずつ向上しているのを感じます。

子どもたちが学校にいるのは日中なので、
その間停電になっても困ることはほとんどありません。
教室の明かりは自然光で、
先生方や寮の子どもたちの食事を作るキッチンも、
火力は薪を燃やし、ガスや電気を使うことはないのです。


学校で使われている電力といえば、
先生方が持っているケイタイ電話ぐらいです。
これはもちろん充電式ですので、停電の影響を受けることはまったくありません。
停電時でもケイタイやインターネットは普通に使えるので、
無線の基地局は、きちんと電源のバックアップができているものと思われます。

それにしてもインド人はケイタイ電話が大好きです。
頻繁にいろんなところと通話をし、ネットを見て、
音楽プレーヤーとして音楽や動画もしっかり楽しんでいます。


けれど6月に送電設備の故障で、
丸二日間電気が停まると告知された時は困りました。
実際は丸一日ほどで回復したのですが、
あの時は水も出なくなり、
子どもたちも給水された水を懸命に求めていました。


インドは日本と違い上水道が完備されていません。
村の人たちは大人も子どもも水瓶を抱え、
手押しポンプの付いた井戸へ水を汲みに行くのです。

コスモニケタンには幸い専用の井戸があり、
そこから電動ポンプでタンクに水をくみ上げ、
何カ所かの蛇口から水が出るようになっているのですが、
丸一日電気が停まった時にはタンクの水も尽きてしまい、
水が出なくなってしまいました。

『無くなってみて初めて分かるものの有り難さ』、
日本人はその恵まれた環境に、もっと感謝をしなければなりません。



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