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2月28日 チェンナイ


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バスの中で横になれるっていいですね。
昨年これと同じ路線で乗ったバスは、
雲の絨毯のようなエアサスペンションが超快適でした。
今乗っているバスのサスペンションはそれほどでもありませんが、
ベッドに横になれるというのはそれ以上のアドバンテージです。

トイレ休憩や食事休憩も随時あり、
少しずつバスの旅にも慣れてきて、まったく不安がありません。

それにしてもインドのトイレは汚いですね。
トイレは一部無料のところもありますが、
基本的には一回3ルピー(約5円)と有料です。
そして有料だから手入れが行き届いているかというと、
まったくそんなことはないのがインドです。

途中立ち寄ったトイレは、男子の小便器が五つ並んでいて、
その内二つが完全に詰まっていて、
小便器一杯におしっこがあふれています。
詰まったままにしておくというのもすごいですが、
その詰まった状態の便器が一杯になるまでおしっこをする人がいるというのもすごいです。

さすがにそれにはインド人も憤ったのでしょう。
トイレの入り口でだらけた態度で料金を徴収している若者に、
年配で体格のいい男性が厳しい言葉を浴びせていました。
何を言っているのかはまったく分かりませんが、
「金を取っているんだから掃除ぐらいキチンとしろ!」
と言っていたんだと思います。


バスの中では休憩を挟んで何度か熟睡することができました。
その中で最後に見た夢が実にリアルで意味深いものでしたので、
インドの旅とは直接関係ありませんが、
自分への覚え書きのつもりで少し内容を書いてみます。

自分の生まれは大阪府豊中市、そこで小学校一年生の途中まで過ごし、
その後も何度かそこを訪ね、自分にとっては思い出深いところです。

夢の中で昔懐かしい豊中の家の前に立っていました。
家から1キロほど西には服部緑地という大きな緑地帯があり、
本当は直接見ることのできないその服部緑地を、
なぜか近所の屋根越しに眺めています。

服部緑地には大きな野外ステージができていて、
ステージの上にはステージの様子を映し出した大きな電光掲示板があります。
ステージでは歌謡ショーのようなものが開かれていて、
中央には昔懐かしいうつみ宮土理が司会者として立っています。
うつみ宮土理は半世紀ほど前に、
ロンパールームという幼児番組のお姉さんとして人気がありました。

うつみ宮土理の横にはアシスタントとして歌手の石川秀美がいて、
左右扇型に広がったたくさんの歌い手たちの中に、
石川ひとみがいたのは覚えています。
石川秀美も石川ひとみとも三十年ほど前に活躍していた人気アイドルです。

この夢は幼い頃の記憶からのメッセージだと思うのですが、
石川秀美と石川ひとみが組み合わさって出てきたというのがよく分かりません。
けれどよく考えてみると、豊中で最も懇意にしてもらっていたご家族が
石川さんという方だったので、その記憶と連鎖したのかもしれません。

この楽しい夢を見て、
なんだか幼い頃の記憶がより明るいものに変換されたような気になりました。
これはインドに来て子どもたちと接した影響でしょうか、
そのことを夢という形で示してもらったような気がします。 ^^☆


目的地のチェンナイ マライマライナガールには6時半に到着の予定です。
けれど出発が一時間も遅れたので、
予定通りに着くのかどうか分かりません。

6時を過ぎ、だいぶ明るくなった外の景色を眺めると、
チェンナイのホームからいつも買い物で通る見覚えのある景色が目に入りました。
どういう具合かは分かりませんが、
インドのバスは、いつもダラダラと走りながらも、
キチンとおおよその時間通りに目的地に着くから不思議です。

6時30分、予定時刻ピッタリにマライマライナガールに着きました。
4年前バスに乗った時は、バス停から数百メートル離れた場所に降ろされ、
夜明け前の国道沿いで不安な時を過ごした経験があるので、
車掌さんにバス停であるのを何度も確認をしてから降りました。

バスを降りたら、まず最初に目に入ったおじいさんに、
ここはマライマライナガールのバス停なのかというを再度尋ねました。
それを確認し、次は横にいた男性にケイタイ電話を貸してもらうよう頼みました。
そのケイタイでタンビに電話をすると、
繋がってすぐ、タンビが助手席に座った車が目の前に入ってきました。

なんというベストタイミングでしょう♪
タンビはいつもこの時間にバス停まで送ってもらい、
建築を学ぶ大学のスクールバスに乗り込むのです。

いい夢を見て、寸分違わぬタイミングで車に乗せてもらい、
とってもワクワク気分です。 (^o^)v


バス停で降りるタンビと席を交代し、
その車でホームまで連れて帰ってもらいました。
ホームに着いたのは朝7時の礼拝がはじまる直前です。
まずは荷物を置き、子どもたちと一緒に礼拝堂に入ります。



チェンナイのホーム、ここの空気が懐かしく感じられます。
ここが他とどう違うのかは言葉では言い表せませんが、
おっとりとした素朴な雰囲気が心を和ませてくれます。

ここの子どもたちにも写真をプレゼントしてあげようと思い、
それぞれのコテージを回って写真を撮りました。
いつも恥ずかしがっている子どもたちも、
写真を撮ってプリントしてあげるというと大喜びです。



学校に行く時間になりました。
車庫で眠っていた大きなバスが、
このホームを離れている間に修理を終えて現役に復帰したようです。
このバスなら以前の倍の人数が乗れそうです。



バスの近くに掃除していないところがあり、
ウシャマーに大声で叱られ、女の子が急いで掃除をしています。



花のつぼみみたいなのがたくさんありますね。



今日もみんな元気いっぱいだね♪
しっかり学校で勉強しよう!





小さなバスの時は二往復していた学校への送り迎えが、
大きなバスになって一回ですむようになりました。



バスの中は前の方が男の子、後ろの方が女の子と、
いつも座る場所がほぼ決まっています。



バスの通るルートも変わり、ハイスクールの前まで行くようになりました。



プライマリースクールは以前と同じところに停まります。
ゴミだらけの地道を歩いて校門に向かう女の子たち、
今日は三人の子がきれいな髪飾りをしています。




子どもたちを全員学校に降ろし、いったんホームに戻り、車を乗り換えます。
そしてジーナを勤務先の大学まで送り、
その後で週二回買い出しに行くチェンガルパトゥの町に行きました。

何度訪ねても活気のあるインドのマーケットは魅力的です。



マーケットではみんなと別れて自由に行動させてもらったのですが、
特に欲しいものもなく、美味しいフレッシュジュースを飲んで一服することにしました。



スイカジュース、日本ではなかなか飲むことができませんが、
インドのスイカはうま味が濃く、とっても美味しいのです♪



何かの儀式でしょうか、太鼓を打ち鳴らすこんな人たちがいました。



女の子たちがものすごい顔になっています。
きっと宗教的意味があるのでしょう。



いつものように馴染みの果物屋さんで待ち合わせです。
ここで待っている間、ココナッツを売っているおじいさんが
どうしても写真を撮って欲しいというので撮りました。



今回の旅ではもうこのマーケットに来ることはありませんが、
写真はホームの近くでプリントし、
運転手のスペンドラムに渡してもらうようにしましょう。

そのスペンドラムと八百屋のおじさん、
このおじさんがいつも注文した大量の野菜や果物を、
自転車で車のところまで運んでくれます。



ホームに戻るとお昼寝タイム、
昼間はあのやっかいな蚊もいないので快適です。


4時を過ぎ、子どもたちを迎えに行くバスが出発します。
途中の村ののどかな風景も、もうすぐ見納めだと思うと胸が痛みます。



まずはプライマリースクールの子どもを乗せ、
次にハイスクールへと向かうと、子どもたちはすでに集合場所で待っていました。



大きなバスは子どもたちでいっぱいです。
いつものように子どもたちからタミル語の言葉を言わされたり、
歌を歌わされたりして大騒ぎです。
自分もトリチーやカニャクマリで新しい知識を仕入れたので、
そんなのを披露してその場を盛り上げました。
子どもたちといるとすべてが喜び、すべてが幸せです。 (^o^)v

ハ〜イ♪ みんなの写真を撮ってあげるね〜♪
これで少しはフォト、フォトと叫ばれなくなるでしょうか。 (;^_^A



夜の学習時間も子どもたちと一緒です。
相変わらずみんなすごい姿勢をものともせず、よく学習に取り組んでいます。
ホント、感心しますよ♪



途中訪ねてきたハウスマザーと撮りました。
ホームって、考えようによっては毎日が合宿みたいで楽しそうです。
そう感じるのは、子どもたちがとても明るいからですね。



今日も一生懸命絵を描いています。
インドの子どもたちはみんなデザインセンスがいいのです。



スレッシュの家に行くとジーナがブリアーニ(焼きめし)を作っているので手伝いました。
大量に炒めているので混ぜるだけでも大仕事です。



毎日子どもたちと果物や甘いものをたくさん食べるので、
夜になってもお腹が空きません。

ブリアーニもほんの少しだけいただきましたが、すぐにギブアップです。
その後は子どもたちのコテージで夕食の席に着きましたが、
今日は見ているだけで一口も食べることができませんでした。

二十数年前にアメリカに行った時、
コミュニケーションの基本はまず大食いのアメリカ人と一緒に
同じようにご飯を食べることだと言われたことがありますが、
旅をして楽しむためには体力と食欲が必要です。

子どもたちからしっかりとパワーをもらい、
残されたインドの日々を楽しみたいと思います。



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