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5月26日 サンカランコービルへ


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カンニャクマリ最後の朝、少し早めに起きて荷物を整理し、
昨日撮った写真を渡すべく、
ホームの近所の村に向かいます。

今朝は久し振りの心地よい青空です。

久し

午前7時半、もうすでに村の朝は始まっています。



まずは大切な水くみから、カメラを向けるとちょっと大騒ぎになりました。



とにかくいろんなことを話しかけてこられるのですが、
村の普通のおばさんたちは、英語はほとんど単語すら知らないようで、
会話するのは困難です。



けど明るいので笑ってごまかします。ヽ(^o^)ノ
それにしても分からないと分かっているはずなのに、
早口のタミル語でまくし立ててくるあの精神には参っちゃいます♪

ブロック造りの家の建設現場も作業は進んでいます。



ホームに戻るとドライバーがひさしの上に上ってゴミ拾いをしています。



インド人は朝から晩までよく働き、
そして日中でも暇があるとよく休み、
そのあたりは至って臨機応変です。

8時ちょうどになったので朝食をいただきます。
今朝はアッパー、パパイヤもたくさん出ていて、
日本にいる時と同じで果物は食事の最初に食べるようにしています。



パパイヤは昨日採ったものですが、
まだ熟れていなかったので一日置いたものです。



熱々のアッパーを専用のフライパンで焼いているところです。



朝食を食べ、部屋に戻って荷物をまとめ、
荷物とともにスギルタン宅に行き、
出発までの時間、ソファーに座ってパソコンでページの更新作業をしました。



スジーブともいよいよお別れです。
彼は日本製のデジタル一眼レフカメラが欲しいらしく、
その希望のカメラやレンズの日本価格を「価格ドットコム」で調べました。



Google でウェブページの翻訳サービスがあるので、
それを利用して、日本語を英語に翻訳したもので調べます。
日本語がかなり正確に英訳されているので少しビックリです。

日本価格はインドのものより少し安い程度ですが、
スジーブの話しによると、
同じニコンのものでも、インドで販売されているものは生産国が中国で、
日本で売られているものより品質が劣るのだとのことです。
インドでも中国製品の評判は最悪です。

おやつにいただいたスイカ、すごく甘くて美味しいスイカでした。 ^^☆
ウオーターメロンという呼び方が納得できます。



ジャスミンの髪飾りを作るティーチャー。



一本の長いひもの端に輪っかを作り、そこにジャスミンの花を入れてくくり、
またくくった花のすぐ横に輪っかを作って花をくくり ・・・ を繰り返していきます。

こちらでいただく最後のランチ、野菜を中心によそいました。
フィッシュカレーが苦手だということがすっかりばれてしまってます。 (^^ゞ



フィッシュカレーは少し生臭くて苦手なのですが、
魚の切り身のフライはなかなかのものです。
そちらならまだなんとかいただけます。
同じフライなら肉の方が美味しいですが ・・・ 。

いつも料理を作ってくださるおばさん、お世話になりました。
何度名前を聞いても覚えられなくてごめんなさい。



スジーブは今日は奥さんの実家に行き、
明日からケララ州へ新婚旅行にでかけるそうです。



彼は私のビデオカメラが欲しいと言ってきたので、
メモリーカード、説明書(ただし日本語)と一緒にプレゼントしました。
画面表示が日本語でしか出ないのですが、
機械の得意な彼にはノープロブレムのようです。
インド人の器用さには脱帽です。

彼と彼の奥さんには、日本でまた会いたいものです。

ティーチャー、スギラとも別れを告げました。
今度会えるのは、スギラの結婚式の時でしょうか、
その頃にはインドも今以上の経済大国になっていることでしょう。


運転手さんの運転する車にスギルタンとともに乗り込み、
北に向かってサンカランコービルを目指します。

二年前にインドに来た時よりも道路はよくなっています。
きれいに舗装されたハイウェイをひた走ると、
道の両脇にある数え切れないほど林立した風力発電機が
途切れることなく目に飛び込んできます。



途中大きなティルネルベリの町に入ります。
気温がぐっと上昇した感じがします。



町はこんな政治家の看板でいっぱいです。



ここからは少し田舎道を走り、カンニャクマリを出てから三時間ちょっと、
目的地のサンカランコービルに着きました。
すると町で偶然買い物をする木村千草庵主さん、懐かしいムルガンと出会いました。



右から木村庵主さん、スギルタン、スギルタンと話しをするムルガンです。
ムルガンは二年前に出会い、
とにかく明るくて調子がいいので、とても深く印象に残っています。

二人は明日の法要のための準備の買い物をしている途中です。
喫茶店(?)でちょっと一服、その店の前にあったゴミ箱です。



ケーキやお菓子の並んだショーケースがあり、
座ってお茶を飲むことができます。



二段ほどステップを上がったところには四人がけのテーブルがあり、
これはもう喫茶店ですと言い切ってもおかしくないですね、
こんな店はカンニャクマリにはありませんでした。



すごくきれいなイチゴジュースのような色をしたジュースをいただきました。
中味は牛乳がメインのようで、とても美味しいフレッシュジュースです。



けれども奥へ向かうステップにはこのようなハエが ・・・ 、
ハエものんびりしていて、足で踏んづけたら踏みつぶせそうな感じです。



店の前ではお菓子作りをしていて、
カメラを向けると喜んでいます。



ここサンカランコービルはカンニャクマリよりも田舎で、
人間もさらに素朴なような気がします。

私は車をお寺のジープに乗り換え、お買い物に付き合うことにしました。
ジャスミンの花を買いに寺院(サンカランコービル)の中へ入ります。



コービルとはタミル語で寺院のこと、
サンカランコービルとはここに建つ有名な寺院の名前です。



中には土産物屋さん、花屋などがずらりと並んでいて、
私たちがジャスミンを買ったのは、サイババの名前をつけた店でした。





向かい側の店の人がさかんに私に声をかけてくれます。



外ではジャックフルーツを切り売りしています。
大きなジャックフルーツを切ると、中にはこんな房が詰まっています。



買い物をするためにはいろんなところに行かなければなりません。
スーパーマーケットのようなところがあれば一カ所ですむのに ・・・ 、
と木村庵主さんが嘆いています。
効率の悪さはインドの特徴のひとつです。 ^^☆

お寺のジープは二年前のものと同じで、
かなり老朽化したものです。
左側のドアミラーは最初からありません。
右側のドアミラーもたたんで使えなくなっています。
エンジンは一度切ったらなかなかかからないので、
停車中はエンジンをかけっぱなしです。
エンジンをかけた状態でもなぜかキーは抜くことができます。
サイドブレーキはありません。

と言うことで、停車中は助手席に座った私が
長い足(?)を伸ばしてブレーキを踏み続けたりするのです。



木村庵主さんはどこにおられてもすぐに分かります。
日本山妙法寺のお上人さん、庵主さんたちは、
一日中法衣を脱ぐことがありません。
世界平和を願い、その徹底ぶりにはただただ頭が下がります。



お寺の近くは孔雀の住処になっていて、
この日も何度も孔雀の姿を見かけました。



久し振りの日本山妙法寺サンカランコービル道場に着き、
なぜかホッとした気がします。
部屋に案内してもらい、荷物を置いてくつろぎます。

シャワーを浴びようと思って新しいラックス石鹸を開けてみてビックリです。
こんな風に真っ赤な石鹸が混じり込んでいます。



実用にはまったく差し支えないのですが、
日本だと考えられないことです。
やはりインド向けのものは品質管理が違うのでしょう。
スジーブが日本で売っているカメラを欲しがるわけが分かる気がします。

お寺での夕食はこんなメニューです。
手前右側は日本製の白ゴマです。



白ゴマは日本のものの方が脂肪分が多く味が濃厚だそうです。
今日のゴマは日本製です。
石谷上人、木村庵主さんのお二人は、一昨日日本から帰国されたばかりです。

ここは日本人が二人おられるので、
料理もちょっとしたジャパーニーズテイストで本当にありがたいのです。

ひとつのテーブルで、スギルタン、リラ庵主さんとともにいただきました。



明日の法要の準備をする人たち、
切った新聞紙でお菓子をくるみ、参拝に来る人たちに渡します。



スギルタンも明日の法要に参加するので、
私はスギルタン、運転手さんとともに三人同じ部屋で寝ることになりました。

寝る前にトイレに行こうと思い、
部屋の横に付いているシャワールームに入ってビックリしました。
便器に近づこうと足を一歩踏み出すと、
足の裏に何やら柔らかい感触があるのです。 w(*゚o゚*)w

思わず「ワーッ!」と大声を出すと、スギルタンがどうしたんだと入ってきました。
よく見ると、私が踏んづけようとしたのは可愛らしいリスでした。 ^^☆
小さなナリスが便器の隅でうずくまっています。
手を出して捕まえようと思ったのですが、噛みつくから止めておけと言われました。

たぶん排水溝から入ってきたんだろうとのことで、
備え付けのバケツに水を入れ、排水溝の上に置いて蓋をします。
珍客の来訪に一騒動です。

この部屋のベッドはシンプルながらとても寝やすくて助かります。
いつもは遅くまでパソコンを触ったりしているのですが、
今夜は三人一緒なので、9時前には消灯し、早々と眠りにつきます。

眠りにつくといってもすぐには眠れないのですが、
サンカランコービル初日の夜は、無事終わろうとしています。
明日からは南無妙法蓮華経、お経とともに暮らす日々です。



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