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生きているから価値がある





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ホームを訪ねた外国人の私を、輝く天使のような子どもたちは全身で受け入れてくれました。
ホームの中でも学校の登下校の時でも、私はまさに引っ張りだこ、手を引いて自分のいるコテージ(宿舎)に案内してくれたり、いろんなことをおしゃべりしたり、教科書、遊ぶ様子を見せてくれたり・・・、ただ私がそこにいるだけで本当に嬉しそうにしてくれます。

言葉で十分コミュニケーションのとれない私は、ただ子どもたちの話にうなずいているだけです。
小さな子どもたちとは手をつなぎ、時にはだっこをしたり、抱えて木に登らせてあげたり、そんなことしかしてあげられることはないのです。

それでも満面の笑みで私を受け入れてくれる子どもたち・・・、
『ただ私がそこにいるだけで、この輝くような子どもたちに幸せを与えることができるんだ・・・』
そのことに気づかせてもらえたことは、私にとって癒しを超えた “救い” の体験でした。

私たちは小さな頃から勉強をし、少しでも立派な人間になって社会の役に立てるようにと教育を受けてきました。
このことは、『社会の役に立つからこそ生きている価値があるのだ』という考えを教え込まされてきたとも受け取ることができます。

けれどもそれは本当に正しいことなのでしょうか。
ホームでの私は言葉もまともに喋れないただの一人の外国人でした。
そんな何の役にも立たない、価値のない私を、子どもたちは全身の喜びでもって受け入れてくれたのです。
『酒井さん、あなたはそこにいるだけで価値があるんだよ。
   人間は価値があるから生きているんじゃないよ。
     生きている、そのこと自体が価値のあることなんだよ』
子どもたちは私に体でそのことを伝えてくれました。

このメッセージは、これまでの人生観を根底から覆すほど大きなものです。
しかし今の私にはこのメッセージを頭で理解することはできても、己の生き様で表現することはまだできません。

インドの子どもたちからもらったたくさんの喜びと幸せを、これからの長い人生をかけて生き方として昇華させていき、多くの人たちにその知恵を伝えていくこと、それが私に与えられた使命であり、子どもたちにできるたったひとつのご恩返しであると考えています。

ホームの子どもたちはみんな仲良し

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