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カンボジアとの関わり

今から17年前の94年、
広島で広島アジア大会(第12回アジア競技大会)が行われ、
アジア各国からスポーツ選手団がやって来て、
広島の各地で熱戦を繰り広げました。

そのアジア大会を広島全体で盛り上げようという企画の一環で、
参加する大きな国も小さな国も、
どんな国にも熱い声援がいくようにとの思いから、
ひとつの地域の公民館がひとつの国を応援するという
一国一館運動が行われました。

白島の中央公民館というところがカンボジアを応援する役割だったのですが、
知り合いだった國近京子さんがその公民館と関わりがあり、
カンボジア選手団を応援する中心的役割を果たすようになったので、
私もそれにつられるようにして仲間に加わり、
カンボジア選手団を応援するようになりました。

アジア大会で芽生えた広島とカンボジアの交流の輪は、
絶えることなくそれ以降も継続され、
ひろしまカンボジア市民交流会という団体が生まれ、
様々なイベントで募金やイベント活動を行い、
5年前の06年には、カンボジアの首都プノンペンに、
ひろしまハウスという立派な交流の拠点となる建物が完成するまでになりました。

私もその間、募金集めのイベントの手伝いや、
留学生との交流等に参加し、
4年ほど前には、ひろしまカンボジア市民交流会のホームページ
作らせてもらったのですが、
なかなかカンボジアには行く機会がありませんでした。

今はひろしまカンボジア市民交流会はNPO法人としての認可をもらい、
代表には元広島市長の平岡敬氏が就任し、
今後も多方面で広島とカンボジアをつなぐ交流活動をしていこうと、
計画を立てています。

そしてこのたび、将来のためにホームページをより一層立派なものに
リニューアルしようという計画が持ち上がり、
私にそのホームページ作成の役割がいただけることになったので、
いいホームページを作るためには、
実際にカンボジアに行ってひろしまハウスを見るべきだと考え、
明日18日から8日間、カンボジアに行くことにしました。

今回のカンボジア行きは、
全行程で、伊藤英敏さんという元高校の先生で、
カンボジアには十回ほど足を運んでいる方と一緒です。

伊藤さんはとても温厚な紳士で、
これまでカンボジアに何度か長期間滞在し、
日本語教師として子どもたちに日本語を指導してこられ、
現地の人たちからとても信望が篤かったと聞いています。

その伊藤さんが今回再びカンボジアに行かれるので、
私はそれに便乗するという形で同行させていただくことにしたのです。


私はカンボジアを支援する活動に関わって長いのですが、
カンボジアの状勢については、あまり詳しくありません。
過去にポル・ポトによる大虐殺があった、
今も大量の地雷が埋まっているというのを知っている程度です。

20年ほど前にカンボジアの内戦について描かれた映画、
「キリング・フィールド」を見て、とても衝撃を受けました。

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そして先週再び見たのですが、
やはり実話に基づいたドキュメントは迫力があり、
言葉にできない思いを抱きました。

特にアカデミー助演男優賞を取ったカンボジア出身のハイン・S・ニョールは、
実際に内戦で映画と同じような経験をし、妻子を亡くし、
そしてその後アメリカでギャングによって殺されたのですから、
特別な感慨なくして見ることができません。

ポル・ポトの時代にカンボジアで大量の虐殺があったということは、
多くの日本人も知るところですが、
その経緯については、あまり詳しく知る人は少ないのではないでしょうか。

少し長いですが、この「ポル・ポトの大虐殺」というページに詳しく書かれています。
頭の部分だけでも結構です。
歴史の勉強だと思い、一度読んでいただくことをおすすめいたします。

東西冷戦時代も今も、大国の論理と利益のため、
小国同士が衝突し、その影で多くの民が血と涙を流し、
命を奪われ、また奪われようとしているという事実を、忘れてはならないと思います。
それが過ちを繰返さないための第一歩です。


ひろしまハウスにはネット回線が通っているとのことですので、
回線速度や停電の問題があるかもしれませんが、
カンボジアに持っていくノートパソコンを通し、
日々の旅日記をアップできるものと思います。

私はカンボジアを通し、平和の尊さを今一度考えてみたいと思います。

私たちにとっては空気が、水中に暮らす魚にとっては水が、
あまりに身近すぎてその存在が感じられないものです。

平和も同じように、私たちには水や空気と同様に、
あまりにも身近すぎて、その存在も尊さも感じられなくなっています。

それはそれで悪いことではありませんが、
あまりにも平和ボケになってしまい、
身に危険が迫っても、それを感じられなくなってしまっては困ります。

過去の歴史を振り返ってみても分かるように、
平和は、ただ当たり前のように目の前にあるものではなく、
一人一人の熱い思いと行動の上に成り立つものであり、
作り上げていくものです。

日本の、カンボジアの、そして世界の平和を祈ります。

2011.8.18 Thurseday  

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