マイ公衆トイレ
公衆トイレ掃除の会では月に一度定期的な会を催し、
広島市内各所の公衆トイレ掃除を実践していますが、
その会の活動とは別に、
自ら家や職場の近くの公衆トイレ掃除を実践しておられる方が何人かおられます。
そんな中のお一人、Oさんという男性は、
広島駅からほど近い中区の川沿いの憩いの場所にある公衆トイレを定期的に掃除しておられます。
公衆トイレの周りには、Oさんが100円ショップで買ったブロックが並べられ、
ミニ花壇となっています。
今の時期、残念ながら花は咲いていませんでしたが、
小さな花の苗が何本か植えられていました。
トイレは大便器ひとつ、小便器ふたつのオーソドックスなスタイルです。
最近掃除されたばかりのようで、
小便器の水濾しのところには芳香ブロック(?)が置かれていました。
トイレをきれいな状態に保つのは、なかなか大変な作業です。
一二週間掃除しないでいると、すぐに便器は黄ばんでしまいます。
窓際には花瓶に生けられた花が。
もちろん造花ですが心和みます。 (^o^)v
きれいな花、花瓶は落ちないように窓の桟に針金で固定されています。
定期的に掃除に来るOさんは、大便器の上の所に、
ご自分専用の掃除道具をキープしておられます。 (^^ゞ
私もこのトイレの前をよく通るのですが、
いつもキレイになっていることに頭の下がる思いです。
そのOさん、以前はかなり公私ともにブイブイいわせておられたらしいのですが、
トイレ掃除とともに人格がとても穏やかになり、
その様子を古くからの友人であるYさんという女性が見ていて、
この春からYさんも公衆トイレ掃除の会に参加されるようになりました。
そのYさんも最近になってOさんが定期的に掃除をするトイレとほど近い公衆トイレを
『マイ公衆トイレ』として掃除されるようになりました。
Oさんが掃除するトイレと同じ大便器ひとつ、小便器ふたつの男女混合スタイルです。
手洗いの横には大きな花瓶、そして壁にはなんと額まで飾っています。 w(*゚o゚*)w
Yさんが10年前に出合い、心救われる思いがしたという
清水英雄さんの詩「ありがとう」です。
大きな花瓶に華やかな花、いかにも女性らしいですね。 (o^∇^o)ノ
ここは街中ですが、近くに車を止めることができるので、
タクシーの運転手さんがとてもよく利用されていて、
私がカメラを持っていてる間もひっきりなしに訪れておられました。
ある日Yさんが素手でゴシゴシ便器を磨いていると、
入ってこられたタクシーの運転手さんが、
「素手でそこまでして磨かれるんですか・・・、ご苦労様です」
と言って帽子を取り、お礼を言ってくださったそうです。
ヾ(´ー`)ノ。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'
トイレ掃除は誰のためでもなく、基本的には自分のためにするものですが、
こうやって利用される方から一言お礼を言っていただけるのは何よりの喜びです。
自らの心磨きであり、地域社会に喜びと感謝の輪を広げるトイレ掃除、
簡単な掃除道具さえあれば、すぐにでも始められます。
あなたも、その喜びのステップの第一歩を踏み出してみられませんか♪
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