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フラッシュバック

人は死の直前に、
誕生からそれまで体験したことを頭の中で走馬燈のように蘇らせ、
一瞬にしてそのすべてを体験するといいます。

私はまだそのようなフラッシュバックを体験したことはないのですが、
過去人生の大きなターニングポイントにおいて、
それ以前の体験を振り返えるような出来事が頻発したことは何度もあります。

人の生涯で死は最も大きなターニングポイントですが、
そこまでではなくても、時々の節目となる時には、
それまでのことを振り返る出来事が頻発するのは自然現象のように感じます。

自分が大きく変わろうとする時、
懐かしい人や物と出会ったり、
昔関わったことと再び縁ができたり、
たまたま過去の思い出深いところを通り過ぎたり、・・・
そんなことがたびたび起こります。

それはまるでそれまでのことを清算しようとしているかのようであり、
きっとその清算した土台の上に、
新たなるものを構築しようとしているのだと考えられます。


ここ最近、大きなフラッシュバックが頻発し、
自分がきわめて大きな節目の時を迎えているのを感じます。

何か意味を感じる偶然が二三度続くのは珍しいことですが、
それが五回続けば奇跡です。
そしてそれが十回以上続いたならば、何と表現すればいいのでしょうか ・・・ 、
今はまさにそのような状態です。

この二週間ぐらいで周りの世界が大きく変わりました。
過去自分に大きな影響を与えた人、
深いご縁のあった人たちと立て続けに出会い、
心温まるドラマが数多くありました。

そこで新たな関係を結んだり、思いを見つめ直したり、
自分の中で未消化のままだったものを再び深く噛み砕き、
飲み込むことが求められています。

まるでビデオテープを早送りするかのようにいろんなことが起き、
新しい世界が拓けてくることが確信できます。

また思いがけないところで旧知の人と出会うことによって、
自分の心の奥が何を求めているのか知ることができました。

同じ志を持ちながらも、
これまで異なるグループで活動していた人たちに出会いのご縁を
与えるお手伝いもできました。

とにかく何を望むのでもなく、
様々な出来事がただ目の前を走馬燈の如く流れ、
日々ドラマの総集編のような濃密なシナリオが書かれた舞台に立ち、
知らず知らずのうちに演技をさせられているような心持ちです。

こんな極端なまでに濃密な時の流れは、
これまで体験したことがありません。


その濃密な流れの中で様々多くのことを感じました。
最も強く感じたのは、自分は本当は何を大切にしているのか、
価値観の根本は何かということです。

それは当然損得の世界とは異なります。
損得抜き、自分の心の奥の奥に秘められている大切なもの、
普段は顔を覗かせない根本にあるものが、
いろんな面から自分を見つめ直す体験を経て、
鮮明に見えてくるようになりました。

そしてそれを見つめることにより、
心はより深い安心感を得ることができました。

その見えてきたものが何かはここでは語りません。
それはとても大切なものであり、
まだ自分にとっては出合ったばかりのものなので、
これからそれを大切にしていく中で、
少しずつ自分の本当の姿を探っていこうと考えています。


本当に大切なものは分かっているようでなかなか分かりません。

以前ある女性の体験談をネットで読みました。
夜中、家族とともに寝ている時に急に地震が起こり、
家が倒れるか、周りからものが吹き飛んでこないかという危機感を感じた瞬間、
咄嗟に子どもではなく、
横に寝ていたご主人の頭を布団でくるんで守ったのだそうです。

後でその行動をその人なりに分析すると、
家族がみんなで生きていくためにはご主人の収入なくしてはやっていけない、
その収入の元であるご主人の頭は最も大切である、
そう判断したのであろうとのことでした。

これはちょっと面白い例ですが、
かように人の心の奥深くとは、
なにか切羽詰まった状況にならなければなかなか分からないものです。


自分の真我も、今この時に心の奥を見つめることにより、
新たなものを受け入れる準備をしたいと願っているように感じます。
でなければ、奇跡のようなことが連日立て続けに起こる事はあり得ません。

変化や進化は段階的なものであり、
それまで少しずつ蓄積されてきたものがある時を境に一気に吹き出します。
自分にとってはそれが今この時であったのですが、
その時を迎える時期は人それぞれでしょう。

けれど今はそういった変化を促すエネルギーが急速に高まっているのは、
誰にとっても事実であると感じます。

いつも読ませていただいている『地球の「未来を創造する」』に、
先日「アセンションは、もう始まっている?」というページがアップされましたが、
たしかにアセンションと呼ぶにふさわしい変化の時に、
もうすでに入っているように感じます。

すべての主体は自分の中にのみあるのですから、
アセンションもまた、外で勝手に起こるものを受け入れるのではなく、
自ら感じ、そこで得たものを元に実践を重ね
つかみ取っていくものだと言えるでしょう。


急激な変化の時を迎え、
目の前にやりたいこと、やらなければならないことが山積し、
最近は無駄な時間を少しでも少なくし、
貴重な睡眠時間を削らなければこなしきれないようになりました。
それでもいただいたメールに迅速に返事を書くことができなかったり、
依頼されたことを十分こなしきれなかったりで、
心苦しいことが多々あります。

望むものをすべて手に入れることはできません。
何か新たなものを手に入れるには、
その分旧いものを手放さなければなりません。

情報過多の現代においては、
何を手に入れるかよりも、
何を手放すかの方がより重要であることを再認識しています。

手放すというのは勇気のいることですが、
無上の安定感の湧き出る心の最も深い部分を見つめることができたなら、
不安も恐怖も感じることはありません。


変化の時の変化とは、
その最も深い部分を見つめるための道筋なのだと感じます。

心の奥をしっかり見つめ、自分を深く愛しましょう。
どんな聖人君子でも、自分が最も可愛く愛おしいのです。
その最愛であるべき自分を自分が愛さなくては、
人は誰も愛してはくれません。
また人を愛することもできません。

不十分でいい、欠点だらけでもいい、
それを受け入れ包み込んであげましょう。



2012.6.14 Thurseday  
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