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ヨガナンダ



祈ります

心地よい冷気に包まれた土曜日の朝、
車にトイレ掃除道具一式を積み込み、
3月の公衆トイレ掃除の会の会場となる街中の公園に車を走らせました。

先月2月の会は朝から湿雪が降りしきる寒い日でしたが、
今日は前回とは打って変わって好天に恵まれ、
車のほとんど走っていない平和大通りの美しい街路樹と遠くに見える山並み、
その先に広がる澄んだ青空が目に鮮やかです。

何気ない平和な日常、
これがいかにありがたいことなのか ・・・ 、
今日はこのありがたさに胸が痛みます。


昨日は私と一緒にトイレ掃除の会の世話役をしてくれている知人の家に泊まり、
夜遅くまでずっと食い入るようにテレビの画面を見続けていました。

世界各地で異常気象や災害が起こり、
いつか日本でも大きな災害が起こる可能性があるとは考えていたのですが、
それを実際目の当たりにすると、言葉を失ってしまいます。

テレビではこれまで見たこともないような状況が映し出され、
この災害の規模がどこまで広がっていくのか分かりません。

被災され亡くなられた方たちに、心よりお悔やみ申し上げます。
そして家を失ったり怪我をされた多くの方たちに、お見舞い申し上げます。


自分に何ができるのだろうかと考えても、思いつくことがありません。
できるのは、ただ祈ることだけです。

これまで学んできた様々なこと、
それらが本当に身に付いているのか、
机上の空論ではないのか、
そんなことが問われているような気がします。


公衆トイレ掃除の会場に着き、みんなが集まるまでの間、
いものように公園の中のゴミ拾いをしました。

爽やかな空気、小鳥のさえずり、
いつもと変わらぬ平和な光景ですか、
それは確実に昨日までのそれとは異なっています。

いや、本当に異なっているのでしょうか、
ただ自分の見る目が変わっただけなのかもしれません。


こんな時にトイレ掃除をしていていいのだろうか、
ほんの少し疑問に思うこともあったのですが、
家でテレビを見ていても何の役にも立ちません。
ほんの少しでも自分の心磨きをすることが、
きっと巡り巡って被災された方たちの心にも届くだろうと信じています。

他の方たちも同じ思いなのでしょう、
今回はいつもより多い18名の方がトイレ掃除に参加してくださいました。

懸命に便器を磨きながら、
いつも以上に心は自分の胸の内に向いていました。


過去は変えられる、
現実、未来はすべて自らが創造したものである。

起きてくる事象に善悪はない、
それをどう捉えるか、そこに意味、意義があるのてある。

今はこの「思想」を自らの腑に落とし、
己の心と体に深く刻み込むべき時なのだと思います。


災害はとても不幸なことですが、
長い目でみて、それは必ず光り輝く己の神性を見出す道なのだと信じています。

今回は災害という大きな力を借りて、
そこに強い力で導かれているのだと思います。

自分は何のために生を受けたのか、
それを見つめ、それにより忠実に生きていくこと、
そして愛を実践することが求められています。


己の心が現実を創り出している、これは真理です。
ですから自分の心が変われば、世界の未来は必ず変わります。
だから祈りは力があるのです。

どうか不安な気持ちを手放し、ただ祈ってください。

被災された多くの方たちのため、そして自らのため、祈ります。

  ありがとう ごめんなさい 許してください 愛しています

2011.3.12 Saturday  
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