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生き方のお師匠さん<2>

すべてのものを純粋な目で見つめ、
自分の心に正直に生きるSさんと接していると、
自分がいかに「・・・ねばならない」という硬直した考え方に縛られているかが
よく分かりました。

「・・・ねばならない」という考え方に支配された生き方をしていても、
ある程度順調で、それで問題なく生きていられる内はいいのですが、
何かにつまずき、これまでの自分を振り返らざるえなくなった時、
その硬直した考え方によって自分が苦しめられることになります。

よく『ピンチはチャンスだ』と言いますが、
人は苦境に立ち、自己改革せざる得なくなった時が、
自分を飛躍させる大きなチャンスです。

私は最も苦しい時期に、Sさんのような人生を導いてくれる先達と出会え、
本当に幸せでした。


Sさんとはいつも堅苦しい話ばかりをしていたわけではありません。
いろいろと仲間同士で会話を楽しんだり、
会合に参加したり、パワースポットと呼ばれるところを歩いたり、
当時の楽しい思い出はたくさんあります。

あの頃は、様々なスピリチュアルな分野のプロフェッショナルな方たちと
深く交流を持っていたのですが、
並み居る専門家の方たちよりも、Sさんの方がはるかに鋭敏な感覚を持っていて、
Sさんはちょっと便利な「スピリチュアル・センサー」のようでした。

Sさんはとても小柄で厳しいところがある反面、
明るい気さくな面を持っていて、
Sさんを実験台にしていろんなことを調べ、
周りの私たちはそれを楽しく学ばせてもらったという感じでもあります。

当時は風水のテクニックを使い、
部屋の気の流れをよくすることに凝っていたのですが、
新しい護符を設置したり、家具の配置を変えたりした時は、
Sさんに来てもらって体で感じたことを教えてもらいました。

Sさんに振り子の使い方をお教えしたことがあります。
さすがにSさんは一発でマスターされ、
それを使って診断してもらうといろいろと面白い発見がありました。

当時住んでいた私のマンションは、
奇門(北東)の部屋だけが異常に気が高く、
24時間いつその部屋に入っても、頭の中で強い振動を感じていました。
私はその気が高い状態はいいことだと思っていたのですが、
Sさんの振り子ではネガティブな反応が出て、
急いで対策を考えた、ということもありました。

その対策が「五行の法則<2>」でご紹介した安倍晴明の護符です。
これはシンプルですが確実に効果があります。

私以外にも、ある人は自分の専門分野のセミナーをプログラミング化する際、
Sさんを実験台としてそのプログラムの効果を確かめたのだそうです。

Sさんは誰かと話をしている時、
突然その話題に関するビジョンが頭の中に浮かんできたり、
食べ物の写真を見ただけで口いっぱいに味覚が広がったり、
金粉が降ってきたり、死期が迫った人が予知できたり、・・・
本当にこんなことがたくさんありました。


京都の東寺の大日如来像には魂がこもっていて、
あの前に立つといろんな不思議なことがあるということが、
あの頃の私たちの仲間内でずいぶんと話題になりました。

Sさんもいろんなことを感じられるようで、
たびたび京都まで足を伸ばされていました。

Sさんは知り合いの気功師から、
「大日如来像の前で誰かの幸せを祈る時は、その人の顔を思い浮かべ、
 その人の顔と大日如来のお顔が重なるようにイメージするといい」
と聞かれたそうです。
そしてありがたいことに私の顔を大日如来と一致するよう
何度もイメージしてくださいました。

けれどもなかなか上手く私の顔を重ねることができなかったそうですが、
ある日それがうまくいったその直後、
私がある大きな悩み事が解決できたとSさんに電話をしたので、
「やっぱり効果があるんだね」と嬉しそうに語ってくださいました。


「母の愛」に書いてある、母が植物人間の状態の時に毎晩電話をし、
言葉をいただいていたのはこのSさんです。
当時の私にとってSさんはかけがいのない心の支えでした。

その母が亡くなった後で東寺にお礼参りに行った時、
母の顔が大日如来のお顔と重なるのですから、
これはまったくもって不思議なご縁ということですね。

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2011.2.26 Saturday  
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